2006年4月 8日 (土)

ラスト!

Napoli8_1 ナポリシリーズ15点目完成。よしよし、これで5月の職人展に必要な作品は全て終わった。後は出発日まで趣味で作ってる作品を出来る限りいじるか。

昨年のミニシリーズ「シエナのミッレミリア」よりも制作日数が6日間短縮できました。速ければいいというものではないが、その分別の作品に取り掛かることが出来る。作りたいものは一杯あるんだけど手が追いつかない。手抜きをすれば早く仕上がるけど、それをやっちゃうとモデルになってくれる人や物や自然に対しての冒涜である。となると集中している時間を少しでも多くとって制作するしかないんですな。まあ、楽しく制作できたからいいか。

最後の1点は15×20cm。建物の間にロープが張られて洗濯物が吊ってある。典型的なナポリの下町の風景。私の中でナポリをイメージすると出て来る風景がこれです。写真を撮ったのは昼間だったのですが、作っているうちに黄昏時になってしまいました。7年前に大きいサイズでこのような路地裏で洗濯物があって、ナポリ人が椅子を出してくつろいでるって風景を作ったけど、それも夕焼けにしましたな。ほとんど刷り込みになってるかも。

未公開の4点は近いうちにホームページにアップしますので、しばしお待ちを。

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2006年4月 7日 (金)

花売りおやじ。

Napoli6 13点目、14点目が完成。13点目はこのシリーズのシンボル的作品なので、これも後日ホームページで公開します。

14点目は15×20cm。教会の前で花を売ってるおやじさん。もはや屋台ですらなく、ワゴン車で花を運んで屋根とボンネット、路上に花を並べて売ると。一応ボール紙かなんか敷いてから花の入った木箱を置いてあるけど、基本的に「車体に傷がついても別にわしゃかまわんぞ。」って感じですね。イタリアじゃぼこぼこになった車体でも平気でみんな使ってます。

私も昔、印刷会社で営業をやってた頃はぶつけまくって上司に怒られまくったものです。思えば下手な運転だった。あれで給料払ってたんだから会社も腹が立っただろうなあ。今は流石にぶつける事はありませんけどね。

さあて、後1点で終わりだ!

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2006年4月 6日 (木)

井戸端会議。

Napoli4 11、12点目が完成。11点目は以前色の付いてない状態のを公開したお菓子屋さんですが、いい出来なのでこれもホームページにアップします。

12点目は15×20cm。ようやくこのシリーズでは大きいサイズが出来た。赤子を抱いた母親達が井戸端会議をしている所です。すごく雰囲気のある場所ですね。建物の壁の左側の方に装飾がありますが、これは多分昔教会があった場所だからでしょう。いつごらからか使われなくなったので、壁の装飾は所々落剥し、ある部分は漆喰で塗りつぶされてどんどん表情を変えていく。内部も改装されてアパートになっていたりする。イタリアは多くの古い建築物が残っているが、このように原型が失われて行く物も多い。そういえばフィレンツェで最初に下宿したアパートは築400年で、天井に170年前に描かれたフレスコ画がありました。多分昔の貴族の館だったんでしょうね。しかし、現代人に使いやすいサイズに壁で仕切られていたので、せっかくのフレスコ画も変な所でぶった切られてました。

画面左下に小さい教会のような物がありますが、これはtabernacolo(タベルナーコロ)と言い、聖像を安置するため街角の壁の凹面に設置された物。何と言えばいいのかな、街角に仏壇が設置されているようなものですかね。別に珍しい物ではなく、けっこういろんな場所で見かけます。お地蔵さんみたいな感覚かな。このタベルナーコロも聖母子の画像が祀られている。絵だけじゃなくて木造が安置されてる事もある。また、手入れされてない物も多いので何も無いがらんどうのタベルナーコロもあります。それはそれで朽ちテイク様子がもの悲しくて絵になるけどね。

後3点。最近午前5時に寝て昼に起きるという生活リズムになってるなあ。不健康だからそろそろ改めないと。

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2006年4月 5日 (水)

サン・ドメニコ・マッジョーレ広場。

Napoli11 8,9,10点目が完成。ここん所サクサ進むなあ。順次完成していくのはいい気分だ。

8点目は気に入ったので、そのうちホームページで公開します。

9点目は15×15cm。サン・ドメニコ・マッジョーレ広場。同名の教会がある広場です。教会の手前にあるオベリスクのような物は聖ドメニコの像です。聖ドメニコの像は先端の部分のみなので、どっちかというと台座の方が目立っている。装飾過多な台座だなあ。

像の向こうに見える教会は、実は教会の裏口です。後から裏口という事を知ったので、正面がどうだったかは全然覚えてません。次に行く時は確認してこないとね。(いつになるやら。)

この広場の近くに、私が取材させてもらったマンドリン職人さんの工房があります。予約した時間になるまでこの広場でぼーっとしてました。だからナポリでは割となじみ深い場所です。Napoli10

10点目は10×15cm。この広場の片隅にあった古本の屋台。一番手前に黄色い表紙の本が並べてありますが、これは探偵小説。イタリア語のlibro giallo(黄色い本)というと探偵小説の意味です。

この場所以外にも古本の屋台をよく見かけた。

あと5点。テンション上がってきたなあ。

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2006年4月 4日 (火)

骨董屋さん。

Napoli13 7点目が完成。15×15cm。骨董屋さんです。夕方なので店じまいしている所です。

ミニシリーズで2年前に骨董市シリーズを制作したので、私としては真新しいモチーフではないです。しかし、右の扉にかけられた人骨の模型がすごく気になったので写真に撮っておきました。ナポリという町はある部分は陽気で豪奢、華やかで気さくで人懐っこいという反面、時に死の影すら垣間見えるほどのはかなさや退廃的な部分があると思います。町全体が喜劇と悲劇が同時上演されている劇場とでもいえるのではないでしょうか。(私としては珍しい文学的表現だな。)

この頭の無い人骨はこういった感覚を象徴しているような気がしたのです。

あと8点でこのシリーズ終了。

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2006年4月 3日 (月)

ナポリの若者たち。

Napoli5 順調に制作は進んでまして、6点目が完成。サイズは10×15cm。路上でたむろする若者と子供たち。バイクは乗れませんけど、描くのは好き。左隅に車のボンネットに乗っかってる子供がいますが、こういう裸で遊んでるような子供はイタリアでは南の方しかいませんね。子供だけじゃなく、よく見るとバイクの向こうに上半身裸の若い男が椅子に寝そべっている。老若男女とも路上に椅子を出してボーっとしてる光景はナポリ特有です。

このシリーズを始めたのは、昨年ナポリ在住のマンドリン職人さんを訪ねた時にミニシリーズもやろうと思い、ついでに写真を撮ってきたのですが、今回の元になった写真は7年前に旅行した時に撮った物。下町をぶらぶらしてたら、このあんちゃん達に声をかけられた。あの時はまだ日本人がもの珍しかったからでしょうな。面白い写真なので、きちんとした作品にしたかったのですが、機会がなくてずっと箱の中に眠ってました。このたびやっと日の目を見ることが出来ました。すぐに使わなくても出来るだけ写真は撮っておくものだなと思いました。

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2006年4月 2日 (日)

プルチネッラと果物屋。

Napoli9 2点仕上げました。1点目は10×15cmで、ナポリのみやげ物屋さんのウィンドウにディスプレイされていたプルチネッラの人形。プルチネッラというのは、ナポリの喜劇の主人公でだぶだぶの白い服と帽子、黒い仮面をつけた姿で、いたずらをしたりつまみ食いしたりで、その度にひっぱたかれるという役割。

ちなみに作品ではマンドリンを抱えてますが、ナポリのマンドリンは有名なので。(そもそも、私が昨年ナポリを旅行したのは高名なマンドリン職人の工房を訪ねたからです。)

左上には下半身が唐辛子になってしまったプルチネッラも見える。これはお守りみたいな物ですね。

ナポリの人形というと、他にプレセピオというクリスマスで飾るキリスト教の人物の人形があって、これも面白いです。多くは聖書の場面であるキリスト生誕や東方三博士の礼拝なんかをジオラマにして展示されている。今回のシリーズで制作したかったのですが、写真を撮るのを忘れてました。Napoli7

制作しているうちに「ああこれもやりたかった。」と思っても撮影してなくて断念する事も多いです。今回ナポリのドゥオーモはやらないし、路面電車に港、新城と卵城、とこの辺りは見に行かなかった事が悔やまれます。まあ、ナポリシリーズ2をいつか作ると言う事で、とりあえず今は目の前の作品に集中します。

2点目も10×15cm。路上に出している果物の屋台。よくよく考えたらこれは別にナポリじゃなくて、フィレンツェでも市場近くや広場に屋台で出てる果物屋はあるのですが、何となく作っちゃいました。

これで合計5点完成。後10点!

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2006年4月 1日 (土)

サッカーをする子供たち。

Napoli15_1 ナポリの風景シリーズ第2号。ジェズ・ヌォーヴォ教会前の広場でサッカーをする子供たち。サイズは15×15cm。

この教会横の広場はかなり広いのでサッカーが出来る。私が通りかかった時もこのように子供がボール遊びしてました。そういえばフィレンツェじゃこういった光景は見たことが無い。フィレンツェだと、大きい広場はだいたい観光名所で人が多いか、屋台が出ているからとてもそんなことは出来ないです。公園とかに出ないとダメですね。

画面右側にちょろっと出ているのは市バス。イタリアでは市バスは全てこのオレンジ色の車体。ちなみに長距離バスは青色になります。

私はサッカーに全然興味は持ってないのですが、このようにボール遊びしてる子とか、テレビを見て興奮してる人とか、贔屓のチームについて熱く語る人とかを見るのは好きです。職人さんの工房でもフィオレンティーナ(フィレンツェのサッカーチームの事)のポスターとかが壁に貼ってあると、けっこう嬉しい。

Pizza

さて、このナポリの風景シリーズ、第3号も既に出来てます。以前このブログで色の付いてない段階で公開したピッツァ職人。ただこれは気に入ったので、いずれホームページの方にアップします。今日の所は私がナポリで食べたピッツァ・マルゲリータの写真でご勘弁を。皿からはみ出すほど大きいピッツァでもビールと合わせて700円ぐらい。そして、最初はとても食べきれないと思っても、結局全部食べれちゃうんですな。

あと12点!

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2006年3月29日 (水)

ナポリシリーズ第1号

Napoli1 ミ二シリーズ「ナポリの風景」15点の内、最初の1点が完成。

10×15cm。先日色の付いてない状態で公開したグラニータ・ディ・リモーネの屋台。・・・地味だな。まあ、15点いっぺんに見せるのを前提にしたデザインなのでこんなものか。

グラ二ータというのはかき氷、リモーネとはレモンの事。フィレンツェではジェラート屋さんの片隅にひっそりと売られていて、屋台を見る事はめったに無い。また、ナポリの屋台で出しているグラニータはレモンのシロップ(あまり甘くない。)だけをかけて売ってます。店の中で売ってる場合は日本のかき氷のようにいろいろな味のシロップがありますけどね。昨年ナポリを旅行した時は暑かったので、時々食べました。口の中がさっぱりします。

あと14点!

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2006年3月24日 (金)

ナポリの風景シリーズ。

IMG_0064 ミニシリーズ「ナポリの風景」ですが、昨日全部のデザインを終えて全て切り終わりました。全部で15点。画像をクリックすると大きい写真が出ますが、それでも細かすぎて何が描いてあるかわからないはず。おいおい完成した作品からアップして行きますので、しばしお待ちを。

「サイズは小さくても細かく丁寧に。」がモットーなので、職人シリーズ(簡単なやつ)よりも大変だったりします。これ全部4月14日の出発までに仕上げなきゃならない。スケジュール的にきついので、しばらく缶詰ですな。ラストスパート。これさえ仕上げれば一応今期のノルマは達成できるので、時間が余れば他のネタにも手を出せる。

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