2017年10月29日 (日)

新作完成

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ヴィンチ村の風景切り絵、100×100cm、完成です。もうちょっとしたら個展が始まるので、全体像は個展が終ってから公開しますね。

16年前、フィレンツェに住んでた頃に見た風景です。何度も制作して、その度に挫折。(自然の物を切り絵にするの、苦手なんです。)いつか自分のイメージ通りの作品にしようと、ずっと暖めていたネタです。

この16年の間に開発した技法が今回の作品に合うかどうか、確認しながらの作業で悪戦苦闘の毎日でしたが、充実した制作でした。何とかイメージ通りに仕上がって良かった!

さて、最近の技術の進歩は凄まじいですね。印刷技術の向上と3Dプリンターの開発。この為に現在は絵心の無い人でも気軽に創作が楽しめるようになっています。画像ソフトなんかも凄いのが出て来てるので、写真を切り絵風に加工するアプリもその内出来そうな気がします。(既にあるかもしれませんけど・・・。)

私の切り絵、職人仕事の様子や風景画など、基本的には写真を見ながらデザインしてて、実際の風景とそんなに変わらないんですね。
となると、切り絵風に加工するアプリが登場した時に、私の作品って価値があるんだろうかって不安もあるのです。

無論、アプリの加工程度で到達出来るような仕事はやってないです。随所に私なりの解釈・アレンジを加えて作ってます。出来る限り時間を取って、考えれる限りの手間を注ぎ込んでます。思いは込めてるんです。

でも残念ながら、作品を見る人の全てが理解出来るわけじゃないんだよね。

「切り絵アプリとどう違うの?」

って事を言う人も出て来ると思います。

という事は、これからの芸術作品って、技術が進歩しても無関係な部分を強く出した物が生き残るんじゃないだろうか。

今回の作品は元になった写真に忠実にはデザインしてない。(最近になって始めた抽象画の表現も取り入れてます。)他の作家や機械では真似の出来ない私自身の世界を作ったつもりです。
これまでやって来た職人シリーズやイタリアの風景も大事で、今後も続けて行きますが、そこから出発した私だけの世界を展開して行こうと思っています。

来月の名古屋と東京の個展、この作品以外にも今後の方向性を示した作品を出そうと思っています。
名古屋・東京お住いの方々、近い内に個展情報をお知らせしますので、どうぞよろしく。

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2017年10月 9日 (月)

合体完了!!

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オリーブ林とヒナゲシの風景、続行中。
Aパーツ(上側の黒い切り絵)とBパーツ(下側の金色の切り絵)を貼り合わせました。けっこう時間かかっちゃったなあ。
しばらくは、いつも通りにパーツを切って色を付けて貼る作業が続く。

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こちらの画像は貼り合わせる途中。切り絵と切り絵を糊で貼っても、すぐに剥がれてしまうので、細く切ったコピー用紙を糊で貼り付けてます。この後、ジェッソという下地用の絵の具の黒色を塗ってやる。樹脂でコーティングする事になるので、がっちりとくっつく。

地味な作業で時間もかかる。この作業だけで丸一日かかってしまった。おまけに表側からは見えないので、作業が進んだ気がしない。

一昔前だと、こんな時は「手が6本ぐらい有ればな。」とか「分身が欲しい。」とか「寝てる間に小人が続けてくれないか。」とか思ったもんですけど、最近は考え方が変わった。

こういう作業をしてる間に、今後どう進めて行くかを考えたりしてるんですけど、その時にアイデアが出てきたり、方針が決まったりする。機械的に手を動かす作業ではあるけど、自分の中で熟成させる時間になってるわけですね。

こうしてあれこれ頭をひねって考えた末に仕上げる作品ですが「いつもと大して変わらんのじゃないか?」って言われる事もあります。まあ、自分にしか分からない部分にこだわってますので。でも、こういった作業を積み重ねて行く事によって、10年後の作品のレベルが変わるもんだと思っております。

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2017年10月 6日 (金)

合体!!

オリーブの林とヒナゲシの風景画、100×100cm。切り終えました。ここからが長い。

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画像は前々回のブログで公開した下絵を切った物。ヒナゲシの部分にゴールドを吹いてます。(・・・最近、ゴールド好きだなあ。)
これをAパーツとします。

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こちらはBパーツ。全体に黒を吹いた後、ゴールドを吹きました。

このAパーツとBパーツを合体させます。

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Aパーツに下にBパーツが入る。とりあえず置いてみただけで、まだ貼ってません。貼る前にちょっとやる事はあるしね。とりあえず、どんな感じになるかやってみた。

二枚の切り絵を重ねる方法って、大昔にもやった事があります。使いどころが無かったので、その後は合体式の切り絵ってやった事がなかったんですけどね。今回の作品には、とても効果的でしょうって事で。

いろいろな事を試してみるもんですね。すぐには役に立たなくても、後になって使えるって事もある。

いつもの作り方と違うので、確認しながら少しずつ進めています。失敗したら取り返しが付かないので慎重に・・・。緊張感があって良い感じです。今回こそは満足の行く作品にするのだ!

おまけ。

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Bパーツ、こんがらがっちゃった!!どうしよう?
早速、失敗したのか、オレ?

・・・10分後にはほどけました。

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2017年9月22日 (金)

リターンマッチ

フィレンツェに住んでた頃、人気の出そうなモチーフは避けて、あまり人が注目しないだろうなあってネタを探しまくってました。何でもない風景に自分なりの美を見出したかったんですね。日帰りで行ける田舎町なんかをカメラとスケッチブックを持ってうろついてました。

そんな中で撮った奇跡の一枚がこちら。

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ヴィンチ村の風景ですね。なんて事ない、普通のトスカーナの風景。何でこれが奇跡の一枚かって思う方も居るでしょうけど、私はこの風景を見た時に一瞬固まった。「この風景をモノにすれば名画になる!!」と思ったのです。

その後、挑戦する事3回。うち2回は切り終えた段階で放置。完成させる事が出来た作品も「何かこれじゃないなあ。」って感じでした。
自分の作りたいものに技術力・表現力が追い付いてなかったんですね。

それから16年経っちゃいました。その間、職人シリーズばかり作ってたのでこちらまで手が回らなかったんですけど、自分の実力不足ってのも自覚してたんですね。

と言う訳で、鹿児島の個展の片付けも終わって、一つ入ってた注文仕事も納品したので、リターンマッチです!!
持ち技の全てを駆使して、当時の自分がイメージした以上の作品に仕上げてやる!!

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もうちょっといじるけど、とりあえずこんな感じ。サイズは1×1mです。風景画としてはこれまで作った中で最大ですね。

・・・白黒でも良い感じだなあ。フルカラーで光に満ち溢れた世界にしてやろうと思っているんだが。まあ良いか。色が入れば雰囲気変わるしな。

名古屋の個展で公開しようと思います。どうぞお楽しみに!!

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2017年3月18日 (土)

干支シリーズ、おまけ

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昨日のブログで発表した干支シリーズMK-Ⅱの補足です。

丑年のみデザインがオス・メスがあります。最初、おっぱいがあるメスを作ったんですけど、このシリーズは自分用、ご家族用に買われるお客さんが多いでしょうから、ならば男性用・女性用と両方を作っておくべきかなと思いまして。

続いて、没デザインも公開。失敗したコピー用紙の裏側に描いてるいてるので、いずれ捨てますが、デザインが決まるまでの過程も面白いのでスキャンしました。

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左上がネズミ、右上がウサギ、左下がヒツジ、右下がトラです。

スケッチの段階ではなるべく可愛く、漫画チックに作ろうとしてます。

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トラの第2案。干支シリーズ12種全て同じ金額にしたいので、デザインによって複雑さに差が出さないようにしないといけない。このスケッチだと線が多過ぎる。
ポーズは体を斜めに、顔をこっちに向ける構図はこの段階で決定してます。

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ウマとタツ。ウマは体を跳ね上げて動きのあるデザインにする事はこの段階から決まってます。
タツはタツノオトシゴですね。図鑑シリーズと共用する事も考えていたので。架空の動物のタツを使いたくなかったんです。

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イヌとウマの第2案。イヌは走らせて躍動感を出そうとしたんだけど、正方形の中に入れる事を考えると、どうしても小さくなっちゃうので。

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ヘビの第1案。これが一番苦手。あまり不気味な感じにしたくないので。なるべくシンプルに、しかしシンプル過ぎると他のデザインとのバランスが崩れるので、適度に複雑に。模様を入れて調整しようとしてます。

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失敗したコピー用紙の裏に描いてるので、見にくいですけど・・・。
左側にトリ。右上にウシ、右下にイノシシですね。第1段階からトリはニワトリ、ウシはホルスタインを使う事が決まってました。

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ヘビとイノシシの第2案。正方形の枠に入れた場合の事を考えてデザインしてます。ヘビはスペース全体を使うように配置。イノシシは全体的に丸っこく。いずれも子供のヘビ、子供のイノシシってイメージで描いています。

以上はだいたい昨年の夏ぐらいに描いてました。年末にこの方向で下絵を描こうとしたんですけど、どうも安っぽくなりそうなので断念。1ヶ月ほど悩んだ末、いつもの図鑑シリーズみたいな感じでまとめました。

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で、ここから10cm四方の紙に直接下絵を描いて行く。満足出来るデザインが出来たら、直接切って行くので、失敗した下絵しか残ってなかったりします。
上の画像は巳。なるべく単純な形にしようって事で、円形に描いてみたけど気に入らなかった。結局図鑑シリーズのマムシの模様をコーンスネークの模様に変更する事でデザイン完了。

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左が図鑑シリーズのマムシ、右が干支シリーズの巳。向きも左右反転させてます。

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辰の下絵。下の方にOKと書いてあるけど、切った後で尻尾が気に入らなかったので修正。落款を押すスペースが無かったので更に修正と、決定するまで手間取った。

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寅の完成品。これと色調を統一したヴァージンを6点仕上げたんだけど、ちょっと顔がきついのと、縞模様が複雑すぎて、他の干支とのバランスが悪いので、顔を優しくして縞をちょっと減らしました。背景の色も完成版では黄緑色ですけど、こちらはオレンジ強めで作ったので、スカイブルーになってます。

完成させた後なので、勿体ない気もしますけど、お客さんに出す前に出来る限り良い物に仕上げないとね。

と言う訳で、もうじき豊田市の個展です。
お近くにお住いの方々、見に来て下さいませ。

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2017年1月 5日 (木)

始動!!

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

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久々にノンビリ過ごしたお正月。珍しく晩御飯時にお酒飲んでみたりしました。(普段は家で飲まないんだよ。)

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ほんのちょっとだけ制作。図鑑シリーズです。昨年までに620点作ったけど、その内の90点ぐらいは修正したいんだよね。今年は新作30点、修正版30点で合計60点が目標です。このシリーズは趣味でやってるようなもんなので、時間を作ってぼちぼちやって行こう。

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2017年1発目はこちら。特殊メイク職人のガブリエレ・フィリストゥルッキさん。30×30cmです。イメージを固めつつ、鉛筆で下絵の段階。

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この写真を元に作ってます。

フィリストゥルッキ家はフィレンツェで最も古い職人の家系。すぐ近くにテアトロ・ヴェルデという劇場があるのですけど、代々そこの衣装を担当しています。4年前に息子のゲラルドさんをモデルにかつら職人として切り絵にしました。今回は親父さんの方を特殊メイク職人として制作です。

化粧をするようにゴム製のマスクにメイクを施していく。蛇の形やゾンビ、血まみれになったマスク等、色んな種類のマスクがあります。

非常にエネルギッシュで凄くおしゃれな方です。

久々の職人シリーズですね。気合入れて行きましょう!!

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2016年3月 7日 (月)

ヴェッキオ宮殿

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前回のブログで公開したポストカードセットで、フィレンツェの風景の中の1点、ヴェッキオ宮殿(20×15cm)は新作なんです。
・・・って、実はこの作品、2007年に制作したやつのやり直し版なんですね。

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こちらが2007年版。時計より上の塔の部分は短くて、しかも頂点まで描いてない。下絵の段階で画面が途中で切れちゃったんですね。全体的に寸足らずな感じ。
色も濃くし過ぎて、こんがり焼いちゃったような感じです。

完成した当時から気に入らなかったので、展示会に出さずに箱に入れてしまっておいたんです。

今回、ポストカードにする以上、重要な観光ポイントであるヴェッキオ宮殿は外せない。自分でも不満足な作品を印刷して大勢の人に見てもらうなんて、とんでもない!!
ならば、作り直すかって事になりました。

問題点は塔の部分だけなので、デザインをコピーして修正したんですけど、一つ直すと他の部分も気になるし、窓の部分等、細かく描き込みたい所も出て来る。結局、全体の6割以上を修正しました。

下絵の修正が終れば、後はいつも通りの作業です。切ってパーツを作って貼る。最初、2007年版からパーツを剥がして、新しいのに使うかと思ったけど、かえって面倒くさそうだし、ヴェッキオ宮殿の色に合わせて、他の部分の色も合わせたい。2007年版も表に出す事は無いけど、パーツを剥がして捨ててしまうのも、ちょっと忍びないな。
と言う訳で、結局いつも通りのやり方で完成。手間はかかっても、いつも通りのやり方が一番です。

と言う訳でヴェッキオ宮殿改の完成です。これでどこへ出しても恥ずかしくない作品になった。

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ちなみに、こちらは現在制作中のイタリアの職人シリーズの新作。木製メガネ職人のヨーケン・アンドレアス・ゼーさん。サイズは25×20cm。切り終えて、エアブラシで真っ黒に塗った時点。

・・・だったんですけど、サイズが小さ過ぎた。もうちょっと大きい画面で作るべきだと思ったので、これもやり直す。

今月、来月とイベントが入ってるので、ただでさえ制作出来る日が少ないのに私ゃ何をやってるんだろうかと思った。
(直す事になったのは、元はと言えば私が急いだせいなんだけど・・・。)

人に見せる前提で作ってますので。いい加減な物や手を抜いた物を出しちゃダメなんですよ。

出来る限り手を入れる。

やらんでも良い事をやる。

見えない部分も手を抜かない。

スパルタンに行くのがオレは好きなのだ。

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2016年1月30日 (土)

大苦戦中!!(ああ楽しい。)

4日のブログで「フィレンツェのホームレスの切り絵、作ります!」と宣言して、早くも月末。かなり悩みまくって制作してます。変な所にこだわったりすると、なかなか進まないんだけど、ある時にストンと納得出来る答えが見つかったりする。悩んでる時間って、けっこう贅沢な時間の過ごし方だと思います。

さて、今日までの進行状況。

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サイズ、60×80cmで作ります。画像は下絵終了した段階。ホームレスのおじさんが眠ってるところ。この時点でタイトルは決まってます。

Il sogno ~夢~

と言います。

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全て切り抜いて、裏側から撮影しました。(この方が線が分かり易いので)
いつもなら、この後エアブラシで黒い絵の具を吹き付けて真っ黒にするんだけど、今回は更にもうひと手間かけました。

子供の落書と大人の落書を切り絵にして、画面全体に貼り込む。

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これは2013年に制作したパイプオルガン職人の切り絵。サイズは今回と同じ60×80cm。この作品の楽譜の部分は別の紙を切って、黒い線と台紙の間に挟んであります。半透明の切り絵が挟んであるように見えるわけですね。この技法を今回も使おうかと思ってます。

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こちらは子供の落書。右上のはドラゴンボールの悟空みたいですね。髪型や表情など特徴を良くつかんでいる。その横はメドゥサかな。ギリシア神話に出て来る髪の毛が蛇の女怪物ですね。カラバッジョのメドゥサが元ネタかな。

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こちらは大人の落書。下品なのが多い。子供・大人の落書ともにフィレンツェに住んでた頃に町を歩いてて、見つけてはスケッチブックに模写してました。どうも落書とか好きで、トイレの壁に描いてあったりすると、つい真面目に見ちゃうんだよなあ。(勿論、公共の建物に落書するなんて、絶対にしちゃダメなんですけどね。それはそれとして・・・。)

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で、これが落書を貼って、エアブラシで真っ黒にした段階。いや~何が描いてあるのか自分でも全然分からない。
これをすっきり見やすくするのに持って行くのは大変だ。
パイプオルガン職人の時も大変だったんだよなあ。あまりの難しさに挫折して1ヶ月以上放置したんだった・・・。でもあきらめなければ、いつか答えは見つかるもんなんだよな。今回でこの技法は2回目なので要領は分かってるんですが・・・。悩むこと自体はけっこう楽しいもんだと思ってます。

おまけ。今回の作品のルーツです。

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なんと、20年も前の作品でした。フィレンツェに住み始めてもうじき一年って頃に作った作品です。サイズは65×50cm。タイトルは「汚れた世界」。
とにかく徹底的に下品で汚い世界というテーマで作りました。う
この頃はまだ色を使えなかった。せいぜい作品のイメージに合った色画用紙を貼る程度ですけど、台紙となる水色の画用紙に切り込みを入れて、裏から別の色の画用紙を貼ってある。徐々に工夫をしてたんですなあ。

・・・いや~、何か若いよね。精一杯、毒気を出そうとしてるみたい。
でも、これはこれで良い作品だと思ってます。10年後、20年後に今の作品を見て、どんな風に思うのかなあ。

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2016年1月 4日 (月)

フィレンツェの有名人

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2016年の制作もスタート。まずはサラッと図鑑シリーズを鉛筆描きで。気分転換に進めて行こう。

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続いてはこちら。久々の大作です。サイズは60×80cm。こちらもまだ鉛筆描きの段階ですが、何を描いてるかと言うとホームレスが眠ってるとこです。
私がフィレンツェに住んでた頃、よく町で見かけた人なんですね。多分、ドイツ人でイタリア語もろくに通じなかったので、この人の名前は知らないままだったな。よく奇声を発してた。でも変に風流な所があって、路上でパフォーマンスやってる人にコインをあげてたりしてた。あの頃にフィレンツェに住んでた人は、皆この人を覚えてるんじゃないかなあ・・・。

職人シリーズを始める前は「フィレンツェで見かけた変な人シリーズ」ってのをやってたんですね。大勢の犬を引き連れたおばさんとか、時々町中に現れて歌い踊る怪しげな宗教団体とか、夕暮れ時に補助輪の付いた自転車で町を徘徊する中年男とか・・・。

今回切り絵にするこの人も既に作ってはいるんですけど、あまりに強烈な印象だったし、当時の私の技術では表現出来なかった部分も多かったです。今なら作れる。持ってる技術の全てをつぎ込んで仕上げよう。

15年以上経って、久々にこのモチーフで制作します。ジュエリー作家の内藤圭美さん も大喜びだぜ。今年一発目をバッチリ決めてやろう!

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2015年9月30日 (水)

新作完成!!

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木彫職人のルイジ・メコッチさん、100×100cm、完成しました。

正面から撮った写真は、ここでは公開しない。来月の名古屋・栄の個展で直接見て下さい。

ウェブ上で見せても細かい所は潰れちゃうし、立体感は出ないしで、やっぱり実物を生で見て欲しいのです。

名古屋の個展で目玉になる作品です。開始したのは7月なので、3か月かかっちゃったなあ。気が付けば今日は9月最後の日でしたか。白熱した私の夏もようやく終了・・・いやいや。まだ個展まで作りたい作品があるんでした。もうしばらくの間、魂を燃やしますか。

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