2009年9月25日 (金)

ミケランジェロのピエタ

Roma_011一気に完成させました。 ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の中にある、ミケランジェのピエタです。切り絵のサイズは15×15cm。

ピエタというのはキリストの亡骸を抱く聖母マリアの像の事です。ミケランジェロは4つのピエタの像を作ってるんだけど、このピエタは24歳の時から2年かけて作られたものです。ミケランジェロは人として、芸術家として苦しみながらも傑作を世に送り出し続けたのですが、ピエタに関しては、若い時に作られた、このサン・ピエトロのピエタが一番評価が高いですね。(と言うよりも他の3つは未完成のまま残されているのですが。)

今回、フィレンツェの料理人のサスライシェフさんがカボチャの彫刻コンテストで彫ったカボチャのピエタに触発されて、発作的にやっちゃいましたが、やっぱりミケランジェロの彫刻は良いですねえ。この作品、東京の個展にも出しますんで、見に来て下さいませ。

で、せっかくなので、フォトショップを使ってちょっと遊んでみました。題して「切り絵のピエタ、カボチャ色バージョン」です。

Roma_011a ・・・こんな感じになるんでしょうかね。なんか甘くて美味しそう。

サスライシェフさんのカボチャのピエタはコンテストの後、彼の働いてるレストランにしばらくの間、展示したんだそうです。最近、友達が食べに行って実物を見たってメールが来ましたな。すごかったって感動してました。私も見に行きたいとこなんですがねえ。彼の料理も食べてみたいし。流石にフィレンツェは遠いな・・・。

最近は猪が美味しいんだそうです。良いですねえ、食欲の秋。

さて、もう1点、チンクエテッレの風景が残ってたな。こっちの方が色数が多いだけ大変だったりする。頑張ってギリギリ東京の個展に間に合うかな。

おまけ 

La_traccia7ミケランジェロはピエタを24歳の時に作り始めたのですが、私は24歳の時にフィレンツェに住み始めて、25歳の時に切り絵で食べて行こうと決心しました。その時に作ったのがこの作品です。

タイトル「オリーブと聖母子と狼と」 サイズは65×50cm。黒い紙を切って、裏から1枚の色画用紙を貼っただけの一番シンプルな技法です。

赤子のキリストだからピエタではないけど、テーマとしては通じる物がある。

・・・まあ、ミケランジェロとは比較の対象にもなりませんな。この作品がイタリアに入って初めての作品です。今の自分が見ると「よくもこの程度の腕で食って行けるなんて思えたもんだ。」と若気の至りを微笑ましく思います。

とは言うものの、思い入れのある作品ですからね。私の原点はここにある。

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2009年6月 3日 (水)

エジプト風タロットカード

Egitto_3 えー・・・私のエアブラシ、修理が終るのが2週間後だって。嗚呼!

まあ、他にもやる事はあるから良いんだけどね。エアブラシ無しでもやれる仕事、新作の下絵と切るとこまでは終らせておこう。そう考えると2週間ぐらいはかかりそうなんで、今はエアブラシが無くても困らない。

画像は押入れから発掘した作品。切り絵ではないですよ。21歳の時にペンと水彩絵の具で描いたタロットカード。流石に今の自分が見ると稚拙ですが、とりあえず頑張って描いたなあって事は覚えている。

これをデザインする前にエジプト旅行をしました。パック旅行でトルコとギリシアも行ったんですけどね。あれが初めての海外旅行。えらい楽しい思いをして帰って来たんで、それ以後もアルバイト代を海外旅行につぎ込み、卒業旅行で立ち寄ったイタリアに住む事になるとは当時は想像もしませんでしたな。

エジプトも面白い所でしたよ。ごはんも美味しかったし。ハトを初めて食べたんだったなあ。

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2008年10月27日 (月)

未公開作品8、シエナのミッレミリア後半。

008 未公開の作品は今回で終了です。2005年制作、シエナのミッレミリアシリーズの後半です。この翌年はナポリの風景シリーズで、この後からイタリアの主要都市を小サイズで切り絵にして行く事になります。ナポリの次はフィレンツェの風景(2007年)をやりまして、今年はトリノの風景シリーズを11月・名古屋の個展にて展示予定です。

サイズは1、2が15×20cm、3が15×15cm、4、5が10×15cmです。このシリーズ15点の内、11点を公開しましたが残りの4点についてはHPの方で公開していますので、よろしければこちらからどうぞ。

シエナはフィレンツェから公共の交通機関を使って1時間程度で行けるんですけど、この辺り(トスカーナ地方)は風光明媚で遠足には丁度良い所でした。

015 ずっとイタリアの職人シリーズをメインに、小さいサイズの風景画はあくまでも大作の合い間の気分転換のつもりでしたが(とミニシリーズを始める前は思ってましたが、実際はかなり本気で作っているので気分転換にならない!)たまには大きい風景画をやりたいなと思います。切り絵にしたい場所はたくさんあるんだけどなあ・・・。

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2008年10月25日 (土)

未公開作品7、シエナのミッレミリア前半。

001 今回は2005年制作のミニシリーズ「シエナのミッレミリアシリーズ」15点の内の5点です。「何だ、またミッレミリアか。」って感じですな。2年前のミニシリーズで19点も作りましたからねえ・・・。私自身、何か良い題材は無いかと迷っていた時期でした。次のミニシリーズでは再び「骨董市シリーズ」をやろうかと考えていたぐらいです。結局はナポリの風景でミニシリーズを続けたんですけどね。その後はイタリアの主要都市をやって行く事に決めたんですけどね。

で、シエナですが、フィレンツェから電車かバスで1時間ぐらいの所にある町です。フィレンツェ同様に町全体が世界遺産に指定されているぐらい美しい町で、とりわけ町の中心であるカンポ広場は「世界一美しい広場」と言われています。すり鉢状に傾斜した扇形の広場の周辺を市庁舎や鐘楼など、中世の建造物が並んでいます。002

この町もミッレミリアの通過地点でして、サンセポルクロのように、民族衣装を着た町の人が車を出迎えるというような事はないんですけど、町並みの美しさでは郡を抜いてますし、ミッレミリアを描くには丁度良いと思ったので(フィレンツェのように大きい町だと、ミッレミリアは絵にならないと思います。)2005年のミニシリーズに選んだのです。

ただ肝心のカンポ広場を描くにはミニシリーズではサイズが小さすぎて出来ませんでした。いつか挑戦したいものですね。

2番目の画像はカンポ広場から出て来た場面です。中央にそびえるのは「マンジャの塔」です。高さは102mあります。

003 ミッレミリアをシエナまで見に行った時に友達の彼女と同行しまして(あまり面白くはないなあ・・・。)写真を撮りまくって来たのですが、この方にも写真を提供してもらいました。3番目の画像は私ではなく友達の彼女が撮った写真からデザインしたものです。なかなか渋いドライバーですな。こういう写真を撮るっていう発想が無かったので、私以外の人が撮った写真も役に立ちますね。他の人の視点ってのも重要です。

作品のサイズは1と3が10×15cm、2が15×20cm、4と5が15×15cmです。

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2008年10月23日 (木)

未公開作品6「骨董市シリーズ後半」。

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出しそこなってた作品の公開を続けます。

2004年制作「アレッツォの骨董市シリーズ」の後半6点です。

HPの方にも骨董市シリーズが3点公開しているので、そちらも御覧下さいませ。

サイズは1と2が10×15cm、3と4が15cm四方、5と6が15×20cmです。

アレッツォの骨董市は毎月第一日曜日にやってるんですが、フィレンツェでもサントスピリト広場で第3日曜日に、チョンピ市場で第4日曜日にやってます。(ちなみにサントスピリト広場ではたしか第2日曜日が自然食品の市が出てますね。)全部の骨董市に共通で出てる屋台も多いんだけど、アレッツォの場合は町全体に屋台が出るので規模が大きいのです。

014_4 だから飽きずに何度も通いました。このシリーズを作るために写真を撮りに行ったのは前の年の5月でしたが、6番目の画像の作品だけは昔撮った写真からデザインしました。その時は秋も深まりつつある季節だったので、ちょっと雰囲気が違うのです。

そういえば、ある時カメラ抱えて骨董市を歩いてたんですが、高台になってる所で一休みしていたら、屋台の間を修道女が歩いて行くのを見つけまして、「こりゃ絵になる!」と思って慌ててカメラを取り出そうとしたら、すでに通り過ぎていたって事がありました。常にカメラを持ち歩いてるけど、それでもシャッターチャンスを逃す事はあるんだよなあ。

さて、今月も下旬に入ったので個展の案内状を書いてます。昨年は400人もの方が記帳してくれてるんで、全員に出そうとすると大変です。100枚も書くと手が疲れちゃいますね。

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2008年10月19日 (日)

近況と、未公開作品5「骨董市シリーズ前半」。

005_3 個展まで1ヶ月を切りました。まだ案内状も書いて出さなきゃいけないし、新聞社に宣伝に行かなきゃならない。なにより作品が揃わないので大変です。 まあ、でもこういう状況って燃えるので好きですね。

今日は所要で駅前まで出ました。昼間から花火が上がってるなあと思ってたら、今日はお祭の日でした。「豊田挙母祭」ですね。祭囃子と共に山車が引かれて私の目の前を通って行った。

一番上の画像がその山車を切り絵にした作品です。1998年制作、サイズは40×30cmです。地区ごとに山車が出るのですが、なかなかの迫力です。それぞれ違う模様の刺繍が施されてるんだけど、私が描いたのは平家物語の屋島の戦いで那須与一が扇の的を射る場面ですね。 こういうの描いてて楽しい。

画材を買いにホームセンターに寄ったら、クリスマスツリーが売られていた。もうそんな季節ですか・・・。しかし、今日は暑かったので、自転車で走り回っていたのですが、半袖シャツを着てたんだがなあ。この季節感の無さは何なんだろう。地球温暖化の危険性が叫ばれて久しいけど、あきらかに変な状況を体験すると、地球の未来は大丈夫だろうかと本気で不安になる。001_3

さて、話は変りまして、出しそこなっていた作品の公開を続けます。今回は2004年制作の「アレッツオの骨董市シリーズ」から。15点の内の6点です。

アレッツォはフィレンツェから電車で1時間の所にある町で、毎月第一日曜日に骨董市が開かれます。城壁に囲まれた古い町の全てが、市場になるという大規模なもので、売られている物も家具や額縁、食器、陶磁器、本、藤製品、絵画、宝箱、楽器、おもちゃ、カメラ、時計、じゅうたん、宗教用具、タイプライター、古い絵葉書と、およそ考え付く限りの物が売られています。中には「こんなの売れるの?」って感じの物もあります。そういえば別の骨董市だったっけど、骨だけになった傘なんてのも売られてましたっけ。 (そんなの売れそうにないけど、同行してた私の師匠が何を思ったのか買ってしまった!後で奥さんに叱られたと言ってましたな。)002_2

靴の制作に必要な道具で生産が中止になった物もあるので、靴職人の修行中の子たちは骨董市まで来て古道具を探してます。時々バッタリ会ったりしましたな。もっともこっちは遊びに来てたんですが・・・。

2番目から6番目の画像は10×15cm、最後の画像は15×15cmのサイズです。

一日見ていても飽きないし、フィレンツェからも近いので何回も遊びに行きました。お金無かったから冷やかしばかりだったけどね。 朝出かけて、広場でサンドイッチを食べて、日が暮れる頃までウロウロしてましたなあ・・・。005_4

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2008年10月17日 (金)

出しそこなっていた作品、その4。

Mm_sseporclo005 サンセポルクロのミッレミリアシリーズも今回で終わり。3点公開するので、19点のうちの16点を公開した事になります。残りの3点はHPに置いてありますのでよかったらどうぞ。

今回の3点はサンセポルクロの町の広場で見かけたものをデザインしてあります。その1で公開した古い型のバイクも広場に展示してありました。

1番上が15×15cm。制服を着てる2人は警察官ですが、仕事中に観客と混じってミッレミリアを見ている。イタリアの警察、仕事しないんだよね~。警察官の向こうにバイクが見えますが、このバイクはその1で公開したバイクとは別物。5台ぐらい広場に置かれてたな。Mm_sseporclo14

2番目は10×15cm。広場に藁を固めて作った椅子が円形に置かれてるんだけど、その周囲をクラシックカーが走って行く。紺色の服を着た女の子が、この日に見かけた中では一番綺麗だったので、とりあえず写真に撮っておいた。赤い服の人はおばさんだった。「あの日本人、あたし達を写真に撮ってるわよ。」とか喜んでたな。まあ、おばさんの方はどうでもよかったんですけど、ついでに・・・。

Mm_sseporclo016 3番目は15cm四方。このジープも広場に展示されていた。マシンガンなんか付いてるけど、あれは本物だったんだろうか・・・。本当はアメリカの国旗が付いてたんだけど、そんなのを描いたらイタリアの風景のシリーズではなくなるので、省略した。老年期に入りかかった親父さんたちがジープの周りにたむろしてたけど「いくつになっても少年の心を忘れない。」って感じですな。なんだか鳥山明のイラストみたいだ。

次回からは2004年のミニシリーズを公開します。

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2008年10月15日 (水)

出しそこなっていた作品、その3。

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さて、出しそこなっていた作品の公開を続けます。今回も2003年制作のサンセポルクロのミッレミリアシリーズより。19点中の5点です。上の3点は10×15cm、4点目は15×15cm、最後は15cm四方です。

珍しく上から見下ろしたアングルですが、これは偶々広場に面した建物の一つが開放されてまして、中に入ってもOKだったので上の階まで上がらせてもらって写真を撮ったのです。

普通、カメラ持って歩いてて、良い風景に出くわす事があってもほぼ毎回地に足が着いた状態での撮影で、対象物を見下ろしたアングルってのはこれが初めてです。

この建物、改装中だったようで、中は何も無い状態だったのですが、ベランダで民族衣装に身を包んだ音楽団が控えてまして、Mm_sseporclo010_2クラシックカーが広場に入るとファンファーレを鳴らして歓迎したりしてました。それが一番下の作品です。この作品、15cm四方の紙を普通とは45度動かしてデザインしてあります。この頃、こういう構図がマイブームでして、職人シリーズでも度々使ってます。・・・そういえば最近やらなくなったなあ。

一連の作品はこの楽団の横のベランダから撮影した写真を元に制作したものです。Mm_sseporclo15

サンセポルクロに行ったのは市の美術館にピエロ・デッラ・フランチカの名画が何点か展示されてるからなんですけどね。何か広場でお祭みたいな準備をしてるなあと思ってたら、突然ミッレミリアが始まったのでかなりビックリしまして。遠出する時は常にカメラは持ってるんですけど、あっという間にフィルムが無くなってしまったので慌ててフィルムを買いに行きました。結局夕方までいたなあ。

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2008年10月12日 (日)

出しそこなっていた作品、その2。

Mm_sseporclo002_2 出しそこなってた作品の公開を続けます。前回に引き続き、2003年に制作した「サンセポルクロのミッレミリアシリーズ」です。ミッレミリアとは、イタリア語で千マイルという意味で(ミッレが千、ミリアがマイル)毎年5月に北イタリアのブレーシャから南のローマまで、千マイルの道をクラシックカーで定められた町を通過して、往復するスタンプラリーです。Mm_sseporclo004_2

19点制作したうちの6点。サイズは上から3点が15×20cm、下の3点が10×15cmです。一番下の写真はスキャナで取り込んだのではなくて、自分のデジカメで撮ったのでゆがんでますけどご勘弁(スキャナを買う前に売れちゃったんで。全ての作品の記録を取らないといかんのですけどねえ・・・。)Mm_sseporclo006

古い町並みをクラシックカーが疾走するって、すごく絵になる風景ですが、たまたま訪れたサンセポルクロでは、町の中心にテントを張って、民族衣装を着た町の人達が通過する車に、サンドイッチや果物の入ったお弁当、ジェラート、生ハムや飲み物を渡したり、女の子が草花をふりまいたりしてたので、更に絵になる風景になってました。Mm_sseporclo007あまりにも華やかだったので、これは是非とも切り絵にしなければなるまいと思ってたんですが、一枚の切り絵にするよりもいろんな場面を作品にする方が見る人にアピール出来るかなと思いまして。その意味では、ミニシリーズにふさわしい題材でしょうね。Mm_sseporclo018

車の事は全然知らないので、どのメーカーの何て言う車かわかんないですね。誰か知ってる方、教えて下さいませ!

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2008年10月10日 (金)

出しそこなっていた作品、その1。

Mm_sseporclo001 このブログでも昔の作品と当時の思い出のカテゴリーに過去に制作した作品を公開してるんだけど、2003年から始めたミニシリーズに関しては、私自身そんなに過去の作品と思ってないせいか、出しそこなってました。

今回からしばらくミニシリーズの公開をして行きます。今回は2003年に制作した「サンセポルクロのミッレミリアシリーズ」です。19点制作したうちの2点。サイズは2点とも10×15cmです。

ミッレミリアとは、イタリア語で千マイルという意味で(ミッレが千、ミリアがマイル)毎年5月に北イタリアのブレーシャから南のローマまで、千マイルの道をクラシックカーで定められた町を通過して、往復するスタンプラリーです。

サンセポルクロというフィレンツェから電車とバスを乗り継いで2時間ぐらいの所にある田舎町に美術館を見に行ったら、たまたまその日がミッレミリアの日で、この町を通過したので。町の人は民族衣装を着て出歩いてたし、広場には古いバイクの展示もしてあったりで、見ていてとても楽しいイベントでしたな。Mm_sseporclo009

このミニシリーズは初めてコルシーニの職人展に参加する時に「小さいブースに大きい作品を数点出してもお客さんに受けない。かといって大作の職人シリーズは自分のライフワークだから、どうしても展示したい。ならば小さい作品を多数作って机に並べよう。あの手のお祭系のイベントでは作品の点数が多い方が客は喜ぶし。」とこのように考えた結果、10×15cm、15×15cm、15×20cmの3つのサイズで作る事になったのです。

と言っても単に受け狙いという訳ではないです。当時、資料に使おうと撮影した風景写真が溜まってたんだけど、普段作ってたサイズの作品には向かない風景というのもあったのです。

実際作ってみると、これが実に楽しい。一番最初に作ったのがオートバイの切り絵というのもあって、何だかプラモデルを作ってる感覚でした。

サイズが小さいとすぐに完成するので、職人シリーズの合い間に気分転換として作ろうと思ったのです。(でも、実際はかなり本気で作ってるので気分転換になってないんだけどね。)以後、一年に一つテーマを決めて15点ミニシリーズを制作しようという事にしました。

というわけで、本来は職人展用の作品なので、日本で初めて個展をする時には出すつもりはなかったんです。でも画廊のオーナーさんに「小さい作品も数点でいいからあった方が良いですよ。大作ばかり展示するよりも、たまに小さい作品がある方が見ていてホッとしますから。」と言われて、そんなものかと思い展示したんです。

だから発表の機会が全然なかったんです。流石にもったいないなと思ったので、2006年に制作したナポリの風景シリーズからは15点全部個展に出すようになりましたが、それ以前に制作したミニシリーズは発表する機会が無いんです。そんな作品が40点以上溜まってるんだよね。
                      

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