2017年7月11日 (火)

フィレンツェ散歩

6月中旬の話なのですけど、ピッティ・ウォモと言うメンズファッションの展示会がありまして、その時期はフィレンツェは物凄く混むんですね。偶々、この時期に友人が2人イタリアに来まして、フィレンツェで会って食事しましょうって話だったんです。

その内の1人が「14日だけフィレンツェで宿が取れないんです。何とかなりませんか?」ってメールが来ました。私は借りてた部屋の大家さんは建物全部の持ち主で、そこで下宿屋みたいな事をやってるので、聞いてみたら1部屋空いてるとの事。ただ、家族で使う事が前提の部屋の1部屋だけなので、トイレと風呂が付いてないんだって。その晩だけ私の部屋の鍵を貸しておけば済む話なので、友人に提案したら大喜びで話がまとまりました。1泊40ユーロ(5千円ぐらい。)

後でホテル探しのサイトを見てみたら99%が予約済みで他の土地を探して下さいって表示が出てた。残り1%のホテルを見てみたら、フィレンツェから20キロぐらい離れた所で1泊2万5千円~3万円ぐらい。フィレンツェ中心地だと10万円~30万円ぐらいでした。目を疑う値段。そりゃ、友人も大喜びするわな。

この他、ピッティ・ウォモの最終日はストがあるという情報を得ました。電車・バス・タクシー全て動かない。この時期に移動するのは避けるように友人たちにメールしました。幸い、この日は動く必要無しとの事でした。

とまあ、このように用意周到。人に親切な私ですが、そんな私が飛行機に乗り損ねる事が多いのは不運としか言いようが無い。私の能力や人格に問題がある訳ではないので、ご理解いただきたい。

さて、うちに泊まってった友人が出発した後は、別の友人が遊びに来ました。アート好きな人なので、丁度ベルベデーレ要塞で現在アートの展示会があったので、見に行こうって事になりました。駅で待ち合わせして、ドゥオーモからシニョーリア広場を通って、グラッツェ橋を渡って、ベルベデーレ要塞まで歩く。・・・けっこうな散歩コースです。

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ドゥオーモ前にて撮ってもらいました。自分の写真、ほとんど撮らないのでありがたい。

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ベルベデーレ要塞にて。でっかい骸骨が寝転がってた。なかなか面白いね。

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別のアングルから。ガンダムって、これぐらいの大きさになるかなあ、なんて思ったり。

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ベルベデーレ要塞からフィレンツェの街の方と逆方向の風景。こんなオリーブ畑が広がった、いかにもトスカーナの風景がフィレンツェのすぐ近くにあるんですなあ。遠くに見える塔がチェスの駒みたいで気に入ってます。大昔、一度そこまで歩いた事があったっけ・・・。

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ベルベデーレからボーボリ庭園に入って散策。正面に見えるのはピッティ宮殿。暑かったので昼ご飯に一杯やろうって事になったので、行きつけのVolpiさんにGO!!

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冷たいプロセッコで乾杯。友人が食べた事の無い物を頼みました。上がラルド。豚の脂身だけで作る生ハムです。カッラーラの特産。下はアンドゥイア。唐辛子がたっぷり入った豚肉のペースト。内臓なんかも入ってるので、実に複雑な味。カラブリアの特産です。
二つとも、パンの上に塗ってオーブンで焼いてあります。・・・似たような料理を頼んじゃったかなあ。まあ私は美味しかったけどさ。

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ヴェッキオ橋を渡って、お買い物に付き合って、友人と別れた。
フィレンツェはずっと住んでた町だし、毎年1ヶ月滞在してるので、ほとんど全部見てるから今更感もありましたが、友人と一緒に歩くのは楽しいもんですね。

で、この時に一緒に散歩した友人は森下なつ美さんと言って写真家をしているのですが、明日から名古屋・松坂屋のイタリアフェアに出展するそうです。

「DI CITTÀ IN CITTÀ (イタリアの街から街へ)」写真展
7月12日(水)→ 17日(月・祝)
南館1階オルガン広場

会場には下記の時間帯に居るそうです。

12日 10:30〜13:00
13日 10:30〜14:00
14日 11:00〜17:00
15日 ×居ません
16日 11:00〜17:00
17日 14:00〜展示終了18:00

http://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/promo/fair_event/italia_weeks/

名古屋近郊にお住いの方、是非見に行って下さいね。
私も出展すべきかどうか相談された時に「是非、出るべきです!」とそそのかした勧めた立場上、見に行きますので。

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2017年7月 9日 (日)

ローマ動物園

6月1日(木)の夜にフィレンツェに到着。翌日から職人さんに挨拶回りをと思ったのですけど、6月2日って共和国記念日で祝日だったんですね。となると、金土日と3連休。それでも金・土は何人かの職人さん達は工房に出て来てたので、全く暇と言う訳でもなかったのですけど、日曜日は何もやる事無し。じゃあ、日帰りでどこか行こうかって事で、ローマ動物園に行って来ました。ローマ動物園はボルゲーゼ公園の中にあります。同じ敷地内に美術館もあるけど、前に見た事あるので今回はパス。

以下、印象的だった動物の写真です。

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バンテン。インドの牛。オスは黒でメスは茶色。日本で飼育されてないので、これが見れたのはラッキー。

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グアナコ。南米の高地に生息する、コブの無いラクダ。グアナコを家畜化したのがラマです。

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ダマガゼル。ガゼルの中で最大種。細く長い脚ですねえ。スラッとしてて、とても美しい。

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爬虫類館にて、フィリピンホカケトカゲ。背中から尾にかけてのヒレが格好良いな。ちなみに、動物園では「Idorosauro delle Filipine」とイタリア語、「Soa- soa water rizrad 」と英語、「Hydrosaurus Pustulatus」とラテン語の学名が表記されています。和名で何て言うのか確定するのに一苦労。しかし、名前から水に関係する事が分かるので、調べるのは楽しかったりします。

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見た瞬間に「おおっ!!」と歓喜の声を上げてしまいました。サルジニアナガレイモリ。名前の通り、サルデニア島の固有種。イモリとしては珍しい色ですね。・・・サルデニア島かあ。イタリア最後の秘境。いつ行けるんだろうなあ。

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これよ、これ!これが見たかったんです。コモドドラゴン!!最大のトカゲ!!恐竜の生き残り!!・・・って、だれてるなあ。もう少し威風堂々と歩き回ってたりしたら良かったんだけどねえ。まあ仕方ない。見れただけでも良人しよう。

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アカハナグマ。アライグマの仲間ですね。こんなのも居るんだ。日本では神戸や長崎の動物園で飼育されてるそうです。

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レア。ダチョウに似てるけど別系統の鳥。南米に生息。

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アダックス。アフリカの砂漠に住む牛の一種。顔面にX字型の白い斑紋があります。

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アラゲアルマジロ。交尾したいオスと逃げ回るメス。元気に走り回ってました。

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最後に、これが何て言う和名か分からない。パネルにはイタリア語で「Capra girgentana」と英語で「Girgentana goat」と書かれていた。Girgentanaとはシチリア方言でアグリジェントの事だそうです。アグリジェントってシチリアの都市の名前ですね。つまり、アグリジェント辺りに生息するヤギって事です。和名どころか、学名も無いみたいです。
・・・しかし、この角の美しい事。見惚れてしまいました。

用が済んだら早く帰るかと思ったのですが、日曜日は帰りの電車は既に予約で一杯で遅くまで乗れず。深夜にフィレンツェに着きました。でもローマ動物園で良い写真が撮れたので満足です。海外の動物園に行ったのは初めてですね。

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2017年6月29日 (木)

無事に帰国いたしました!

今朝、日本に帰って参りました。「また飛行機に乗り損ねるんじゃないか?」と期待してた方々、残念でしたね!
そういえば、フィレンツェからフランクフルト経由でセントレアに帰って来たんだけど、フランクフルトからの出発前に機内で「お客様の中にお医者様か看護師の方は居ませんか?」ってアナウンスが流れたな。誰か具合が悪い乗客が居たんでしょうか。特に遅れも無かったので、深刻な事態ではなかったんでしょうけど、あのアナウンスを実際に聞くとは思わなかったなあ。

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画像は出発前の日の夜中の2時頃にに撮った写真。出発前で興奮してたのか、眠れなかったんだよね。フィレンツェは夜歩きも楽しい。
・・・夜のフィレンツェシリーズってのも良いかもね。そういえば夜景はほとんどやった事がなかったな。

今回は職人工房の取材は止めましたけど(昨年までに取材した工房で、まだ切り絵にしてないのが結構あるんです。)その分、風景は良い写真が撮れました。

にしても、暑かったね!!6月ではあるけど、8月並みの暑さだったそうです。前半、なかなか食欲が出なくて大変でした。後半になると、そうも言ってられないので(料理の写真を撮るのも取材の内なんですよ。)気合入れて飲み食いして来ましたけどね。

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画像はナポリで食べたポルピ・アッラ・ルチアーナ。タコのトマト煮、サンタルチア風。ちょっと塩気が強過ぎだったかなあ。ワインが進んで困っちゃう。

徐々に記事にしていくので、お楽しみに。

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