2016年7月 3日 (日)

ナポリ旅行

今回の滞在で必ず行く予定だった場所。人生で5回目のナポリです。

昼前にナポリに到着。駅前のホテルに荷物を置いて市内散策。

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ぶらぶら歩いて楽しい場所ですね。雑然とした雰囲気が大好き。この辺りはスパッカ・ナポリと言います。ナポリの下町で、リブライ通りからクローチェ通りへと続く真っ直ぐな道がナポリを真っ二つにしているようです。「真っ二つに割る」をイタリア語でスパッカーレと言います。だからこの辺りをスパッカ・ナポリと呼びます。

スパッカ・ナポリの突き当りには、ヴォメロの丘へ登るケーブルカーの駅があります。高台から町を眺めようってんで、上ってみました。

町を一望できるポイントは、何と言ってもサンテルモ城ですね。城壁の上が展望台になってます。

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天気はあまり良くなかったけど、眺めは素晴らしいね。ナポリの町とナポリ湾。対岸に見えるのはヴェスピオ火山。この眺めは鹿児島の桜島に似ているという話です。(だから姉妹都市なんですね。)
下に見えるのはサンマルティーノ美術館です。元々は修道院だった建物です。

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帰りはケーブルカーを使わずに歩いて下りました。再びスパッカ・ナポリをうろつく。写真はサンタ・キアラ教会。ここは前に来た時にも写真に撮って切り絵にしたんですけど、ここの中庭にまだ入った事が無かったんです。

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マヨリカ焼きで装飾された柱が並んでて、とても美しい。静かな時間が流れて行きます。

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教会を出たら、いかにもナポリらしい風景。この洗濯物が何とも言えない良い味を出してるんだよね。

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これは「ヴェールに包まれたキリスト」という大理石像。サンセヴェーロ礼拝堂に置かれています。ジュゼッペ・サンマルティーノ、1753年制作。撮影禁止なので、教会のHPから写真を持って来ました。薄いヴェールの下に顔が見える。・・・って、石像でよくもここまで表現出来ちゃうなあと関心を通り越して呆れちゃいますね。職人仕事も突き詰めると、とんでもない所に行けるのかもしれない。人が真似出来ない事をやらなきゃなあ・・・。

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ナポリのドゥオーモです。だいたいドゥオーモの前には広場があるもんですけど、ここは道路に面していて向かいは商店街。最大限遠くに離れて写真を撮っても、全体が入りきらない。切り絵にする時は自分で画面の構成を変えちゃいますけどね。
年に3回、壺の中の聖ジェンナーロの血が液化する事で有名なんだそうです。聖ジェンナーロはナポリの守護聖人です。

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夕食。ナポリに来たら、やっぱりピッツァ・マルゲリータ食べなきゃね。ピッツァ1枚とコーラで7ユーロでした。美味しかった。

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ピザ職人も切り絵にしなきゃね。

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2016年6月21日 (火)

ミッレミリア、その2

ミッレミリアはスタートがブレーシア、折り返し地点はローマというのは決まってるのですけど、コースは毎回変わってるそうです。しかし、1カ所だけ絶対に通過する町があります。

その名も「ラディコファニ」と言います。

・・・恥ずかしながら、全く聞いた事の無い名前。
まだまだ勉強不足ですね。
ちょっと前にBSの番組でミッレミリアが取り上げられまして、それで知りました。
町並みが美しく、ミッレミリアにふさわしい為に毎回通過する事になったんだそうです。ミッレミリアを切り絵にする以上、外せない土地ではないか。是非、見に行かなくては。

フィレンツェからは電車でキウージ・キアンチャーノ・テルメで降りて、後はタクシーでラディコファニまで。タクシー代は片道50ユーロでした。1時間ぐらいかかるので、仕方ないですね。

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天気も良いし、なかなかのドライブ日和。選手の皆様もさぞかし楽しく運転している事でしょう。画像は車窓より。これが目的地のラディコファニです。緑したたるトスカーナの田舎町。これは期待出来そうです。

交通規制が行われてるので、市外の門の所で下してもらう。タクシーの名刺も受け取りました。これで帰りの心配も無い。ちょっと早めに着いたので、町のふもとの方まで歩きました。既に大勢のミッレミリアのファンの人たちが始まるのを待ってました。

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10時半過ぎに来ましたよ!No1、イギリス車のベントレーです。
町中でミッレミリアを見た事は有るけど、こういう自然の中で見るのは初めて。
草花も咲いてて、とても華やかです。良いなあ!

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No72,アルファロメオですね。遠くにラディコファニが見えます。
適当な所で私も町に向かいました。

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No36、B.N.C. 527 MONZAだって。 B.N.Cというのは戦前のフランスに一時期活動してたメーカーだそうです。マニアックな車も参加してるんですねえ。

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ラディコファニのローマ門。No36、メルセデス。
これから私もいよいよ町中に入って行きます。

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町中です。ローマ門より続くローマ通り。
やはり小さい町との組み合わせは絵になりますね。
No106、ラゴンダ。第2次大戦前のイギリスのメーカー。調べれば調べるほど、車に対する無知が・・・。頑張って勉強しよう。

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No114、RILEY 12/4 SPRITE 。イギリスのメーカー。「ライリー」って発音で良いのだろうか?
この辺りは登り坂なので、立体的で面白い構図が撮れる。
確かに良い町です。

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町の中心、サン・ピエトロ教会。No140、BMW。教会の階段と正面のバールの椅子が特等席。

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サン・ピエトロ教会の前にて。No169、マセラッティ。
ハンドルを握ってるのはタレントの堺正章さんですよ!!

9年前にフィレンツェでミッレミリアを見た時に、一緒に居た友達に「堺正章が時々参加してるんだよね。」と言った直後に、颯爽と現れたので、思わず

「あっ!!堺正章!!」

と叫んじゃいました。せめて「堺正章さん!!」と呼ぶべきだったと反省してます。私の声が聞こえたのか、堺さんはニヤリと笑ってらっしゃいました。助手席の人は「ほらほら、堺正章だよ。」ってジェスチャーをしてくれました。
マチャアキ、かっくいい~!!
あれで堺さんのファンになったので、チューボーですよは毎週見てます。

これ、切り絵にしなきゃね。

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No181、アルファロメオ。教会を過ぎたら並木道が続きます。

そんなこんなで450台程の名車を堪能して来ました。昼頃にだいたい終わったので、町の食料品店でパニーノを作ってもらって、帰りはバスがあったので、それを使ってキウージまで。途中のソッフェラーノと言う所で乗り換え。バス代は4,9ユーロでした。行きの10分の1の値段。でも後でバスの時刻表を調べてみたら、キウージからラディコファニのバスは昼過ぎまで無いんだよね。つまり私の行き方がベストだったみたいです。

ブレーシアとラディコファニで会わせて1200枚の写真を撮りました。
切り絵にするのは来年以降になります。頑張って作りますので、お楽しみに!!

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2016年6月20日 (月)

ミッレミリア、その1

ミッレミリアとはイタリア語で千マイルの意味。北イタリアのブレーシアからローマまで、往復で千マイルをクラシックカーで走るレースです。

2003年と2005年に小サイズのシリーズで切り絵にしてますけど、ほとんど売れちゃったので最近は展示会に出さないんです。
「またミッレミリア、作って下さい。」ってリクエストがちらほらあるので、じゃあどうせならスタート地点であるブレーシアに行く事にしました。

ブレーシアには、フィレンツェに住んでた頃に1度行ってます。料理人の友達が働いてたので、泊めてもらって、お店にも食べに行って・・・って感じでした。ブレーシア、けっこう大きい都市だけど、その頃は日本人で棲んでる人も少なかったようで、日本円をリラに両替してもらおうと銀行に行ったら「初めて見た。」と銀行の人が全員出て来て珍しがられたそうです。

ブレーシアに昼ごろ到着しました。
残念ながら、この日は雨。天気が良ければもっと楽しめたのに!

ミッレミリアがスタートするのは14時半。それまでは市内の色んな所に車が置かれてます。

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ブレーシアのドゥオーモです。ここの広場にもたくさんの車が並んでました。さ野外博物館といった感じでしたね。

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3枚ともドゥオーモ前広場です。既にテンション上がりっぱなし。雨降ってたけど、撮影してる時に傘が邪魔になるので、時々傘をしまって濡れるのも構わずに撮ってました。

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さて、14時半を回って、いよいよレース開始。ナンバーの順にスタートするらしいです。レースと言っても早さを競う訳ではなく、決められた場所を決められた時間に通過しなければならない。
写真はドゥオーモ近くのロッジア広場にて。

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雨降ってるから可哀そうなドライバーもいたりして・・・。

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徐々に場所を変えて撮影して行きます。

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・・・と、こんな感じでした。
しかし、車が近付いて来る時のエンジン音ってしびれますね。ほとんど車の事を知らない私でも良いなと思います。

この後、選手たちはアドリア海側の町、リミニに出て、翌日はローマまで南下。3日目はローマから北上してパルマまで移動し、4日目の14時半にブレーシアに戻ります。

出来ればついて行きたい所ですけど、予算の都合もあるので、夕方の電車でフィレンツェに戻りました。楽しかったけど、やっぱり雨が降らなきゃなあ。来年、リベンジしようかしら・・・。

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2016年6月18日 (土)

チヴィタ・ディ・バーニョレージョ

最近、TVなんかで取り上げられる事の多い町です。アニメの「天空の城ラピュタ」のモデルになった事でも有名ですね。フィレンツェからはローマ方面の電車に乗ってオルヴィエートで下車。そこからバスで1時間かかります。

行きにくい場所ではないけど、バスの本数が比較的少ないんですね。オルヴィエートに11時に着いて、バスが来るのは1時間半後。駅で待ってても退屈なので、オルヴィエートの町まで行って来ました。

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オルヴィエートは丘の上に町があるので、駅からバスかケーブルカーを使うんです。写真はオルヴィエートのドゥオーモ。4年前にも来てまして、既に切り絵にしてるんですけどね。でもまあ、いつみても綺麗だ。丁度お昼時なので、ドゥオーモを眺めつつ、ポルケッタのパニーノを食べました。

さて、いよいよチヴィタに向けて出発。バスの窓からは時々オルヴィエートの町が見えます。平日の昼間としては人通りの少ない駐車場に到着。看板が出てたので20分程歩くと・・・。

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おおっ!!

息を飲むほどの絶景でした。周囲を崖に囲まれた古い町。と言うよりも、街の部分を残して周囲の土地が削り取られている。ここはちょっと他に無い町ですね。この時は天気が良かったけど(帰る頃に雨が降り出した)朝なんかは切りが立ち込める事もあるようです。その時の風景は正に「天空の城」ですね。

いやいや。これは何としても切り絵にしなくちゃ。ああ、見に来れて良かった。

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展望台から少し降りた所に町へ通じる橋の入り口があります。入場料要りますけど(1,5ユーロ、200円ぐらいですか。)せっかくなので町にも行ってみました。

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1695年の地震で地面が陥没し、町が取り残されたんですが、橋の方からどんどん崖が崩れて行くために、いずれは消え行く運命にある。だから「死にゆく町」とも言われています。
町への道はこの橋のみ。1965年にこの橋が作られたので、それまでは誰も住んでなかったそうです。

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町自体は、よくあるイタリアの田舎町って感じですね。観光客向けにレストランやバール、ホテルはあります。

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町の中心には教会があります。サン・ドナート教会。
・・・たまには駆け足じゃなくて、こういう所に泊まってノンビリとワインでも飲みたいなと思うよ。

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10分も歩けば町の反対側へ出ちゃいます。所々に洞穴があって、かって人が住んで形跡が見られる。・・・っていつ頃の話だろうね。
元々は2500年前にエトルリア人が建設した町だそうなので、この時代の人が掘った穴を、のちの時代まで住み続けていたのかもしれない。

写真は取らなかったけど、映画のピノッキオ(ロベルト・ベニーニ主演)でゼペット爺さんの家として使われた住居もありました。

一通り写真を撮って、バス停まで戻ったあたりで雨が降って来ました。
天気がもってくれて良かった。

これ、いつ作ろうかな♪



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2016年6月15日 (水)

マンニーナ工房

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フィレンツェのオーダー靴の第一人者、カロジェロ・マンニーナさんは2014年の秋に亡くなられましたが、お店はその後も続いているので挨拶に行って来ました。
マンニーナさんのお店の前に下宿してたので、彼の工房を見学させてもらった事が職人シリーズを始めるきっかけになりました。私にとっては最重要の職人さんでした。お世話になったなあ・・・。

私の下宿の窓を開けてると、時々外から「カロージェロ!!」とマンニーナさんを呼ぶ奥さんの声が聞こえてきました。
その奥さんも最近は膝を悪くされてるそうで、お店に出るのも少なくなってるそうです。でも顔出したら、すごく喜んでくれました。しばし話をして来ました。

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現在のマンニーナ工房は若手の職人さんが3人(イタリア人男性2人と日本人女性が1人)居ます。他に見習いの日本人の子が2人の合計5人でした。主力の3人はマンニーナさんの生前から働いてたので、私とも顔見知りでした。
画像はリーダーのジョバンニ・ロレンツォ氏。まだ30歳になったばかりと若いけど、「自分が工房を支えなきゃ。」って気概に溢れています。
実際にマンニーナさんが亡くなられた直後は、お客さんの注文の管理から実際の靴の製作とその後のケアに至るまで、分からない事が多くて大変だったらしいけど、そこはジョバンニ氏を中心にスタッフの皆が力を合わせて頑張ったので何とか工房の運営も軌道に乗って来た所だそうです。

久々にマンニーナ工房に行って、一つ変わったのはコーヒーの機械が入った事。彼らが靴作ってる横で、私はジョバンニ氏が淹れてくれたエスプレッソを飲んでます。で、私が見て来た工房の話やマンニーナさんの思い出を話してみたり。

マンニーナさんと知り合った頃は、他にもベテランの職人さんが2人いました。

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フィリッポさんとルチアーノさんの切り絵。2人とも腕の良い職人さんでした。特にフィリッポさんの方は動きに全く無駄が無く、癌で亡くなられた時は多くの同業者から惜しまれてました。しばらくは靴職人を目指して修行する若い子たちの間でも伝説のように語り継がれてました。今のマンニーナ工房で働く人たちも、名前ぐらいは聞いてるらしいですが・・・。

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マンニーナさんの切り絵は4回作ってますけど、これが最後に作った作品。2010年に制作。一番上の写真も、その時に撮った物。
実は同じ通りで工房の場所を移動してるんだけど、これは現在と同じ場所の工房。そしてマンニーナさんが使ってる机は、今はジョバンニ氏が使っています。

工房の雰囲気は、マンニーナさんが元気な頃と変わらなかったな。良い意味で緊張感があって、でも皆が和気あいあいと仕事に励んでました。何か、私が顔を出した時だけ、マンニーナさんは外出してたみたい。ちょっと待ってればいつもと同じように元気に帰って来そうな、そんな感じでした。
マンニーナさんは言葉で教える人ではなかったけど、日々の修行の中からエッセンスを受け継いでくれてたんでしょうね。頑張ってくれてるジョバンニ氏達に感謝してます。

というわけで、靴を1足注文して来ました。どんな靴に仕上がるのか楽しみですね。

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2016年6月 6日 (月)

コルシーニの職人展

コルシーニ公爵夫人が主催する職人展です。フィレンツェを中心に100人ぐらいの職人さんが展示します。

私も2003年から5年連続で参加しまして、大勢の職人さんと知り合いました。ほとんどのベテラン勢とは知り合ったし、3回目の時にグランプリもいただいたし、そもそも日本から参加するのは費用と手間が大変なので、2007年を最後に参加を止めて他の月にイタリア滞在をしてたんですね。

今回、5月に滞在するので久々に見れるなあと楽しみにしてました。

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コルシーニ庭園です。私の参加してた頃は金・土・日曜日の3日間でしたが、最近は木曜日からの4日間になってるそうです。私は金曜日に行ったんですけど、天気があまり良くなくて、強い雨が時々降ってました。

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雨が降ってない時に腹ごしらえ。レストランも出てます。サラダとイノシシのラグーのパスタ。庭を見ながら食事するのも、なかなか気持ち良い。
と思いきゃ、私の横の席の真上、テントに水が溜まってたのが、私が座った瞬間にドザァと大量の雨水が落ちて来た。あ、危なかった・・・。

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彫金家のパオロ・ペンコさんのブース。この方に誘ってもらって参加したんだよな。ちなみに、今年はアルノ川が洪水になって50周年なので「水」がテーマなんだって。ペンコさんのブースの後ろに描かれてる水の絵は、息子さんが描いたんだそうです。
・・・なんか忙しそうだったので、ほとんど喋れなかったんだよなあ。

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クリスタルガラスのロッキ工房。実演してるのはベンさん。ここの社長は年配のおば様だけど、私の事を覚えてくれてました。(9年ぶりなんだよな。)

「まあ~。貴方、久しぶり!元気そうね!!」

と、ほっぺたをペチペチ叩いてくれました。あの頃からお変わりなかったのが嬉しかったです。

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切り絵をやってる女の子もいました。自己紹介したら、私の事は知ってました。ペンコさんから聞いてたんだって。
建築を勉強した人だそうで、室内装飾に切り絵を生かすそうです。

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職人も出てます。これは本物の野菜じゃなくて、マジパンで似せて作ったお菓子。シチリア名物です。本物そっくりですね。
滞在の終わり頃だったら3つ4つ土産に買って行きたかったけど、まだ半月以上残ってるからね。

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代わりに同じブースが出してるお菓子を買いました。なかなかに美味!

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屋外でも展示してます。藤で籠や椅子を編む職人さん達。
ここ、興味あるんだけどなあ。たまにサント・スピリト広場で編んでるのを見かけるけど、同じ人だろうか・・・。
話しかけたかったけど、他にお客さんも居たので話しかけれなかった。

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今回、招待してくれました銀細工のジュリアーノ・フォリア氏と奥方の吉田真理さん。
そういや、真理さんと知り合ったのは2004年に参加してた時で、お客さんとして見に来てくれたんだった。あれから12年も経って、今度は私がお客さになってます。

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前に私が展示してた辺り。

いやはや。9年ぶりにコルシーニに見に行って、本当に良かったです。すっごく元気が出ました。やっぱり職人さんの世界は良いなあと思った。

な~んか、本当に来年あたり参加したくなっちゃったなあ。

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2016年6月 3日 (金)

再びチンクエ・テッレ

丁度この時期に友人がイタリア旅行をしまして、せっかくだから一緒にチンクエ・テッレに行きますかって事になりました。2014年9月の滞在でも行ったんですけど、その時は電車を使ってるので、ならば今回は海から入ろうという事になりました。おお、何かこの時点で贅沢な気分。

ちなみにチンクエ・テッレとはイタリア語で5つの土地と言う意味。リグーリア州の海沿いに5つの町が点在しています。

フィレンツェからは電車で2時間、ラ・スペツィアという港町からチンクエ・テッレに向けての船が出ます。ポルト・ヴェネレとチンクエ・テッレの各港に寄って1時間45分で終点のモンテ・ロッソ・アル・マーレに到着。

・・・と、文章にすると簡単に終わっちゃいましたので、ここで海から見た各町の写真を紹介して行きましょう。

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まずはチンクエ・テッレの手前にあるポルト・ヴェネレ。ここも非常に美しい町ですけど、一番きれいに見えるポイントって、船着場なんです。つまり、ここは海から行く必要は無さそうな感じですね。ただし、手前にある岩陰から町が徐々に見えて来るのは、なかなかの興奮を伴いました。

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いよいよチンクエ・テッレの始まりです。まずは最北にある町、リオ・マジョーレ。いかにもチンクエ・テッレらしい風景。

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2つ目の町、マナローラ。こちら側に船が着くんだけど非常に殺風景ですね。

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マナローラから出港して反対側まで行くと、まあまあ良い風景が見えます。

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3つ目の町、コルニリア。ここは港が無いので海から眺めるだけ。

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4つ目の町、ヴェルナッツァ。分かり難いけど、左側の岩山の上に塔が立っています。

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5つ目の町。終点です。モンテ・ロッソ・アル・マーレ。写真の左側にも町があるけど、絵になるのはこちらの方かな。

さて、初のチンクエ・テッレの船旅でしたが、必ずしも海側の方が絵になると言う訳でもなかったです。
ポルト・ヴェネレは海側・陸側どちらからでも良い。
リオ・マジョーレとマナローラは陸側、コルニリアは海側、ヴェルナッツァは陸側、モンテ・ロッソ・アル・マーレは海側からの方が絵になります。

モンテ・ロッソ到着後は昼食を取って各町を電車で回りました。
陸側から撮った写真は昨年のレポートをご覧下さい。

モンテ・ロッソ・アル・マーレとヴェルナッツァのレポートです。
http://fiorenkiri.cocolog-nifty.com/kirienikki/2014/11/post-8c5d.html

コルニリアとマナローラとリオ・マジョーレのレポートはこちらです。
http://fiorenkiri.cocolog-nifty.com/kirienikki/2014/12/post-e306.html

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昼食の海の幸のリゾット。
ムール貝、アサリ、イカ、タコ、エビ、アカザエビ・・・良いダシが出てて最高に美味しかった!!
こういうのは2人前からしか注文出来ないんですよね。友人と一緒に行ったからこそ食べれました。この他に前菜を11種類も食べてるので、お腹一杯。

チンクエ・テッレを楽しむのは、行きは船で、帰りは電車で各町に降りて、少しずつ見学しながらが良い。1日あれば5つの町全てを回る事が出来ます。
(ポルト・ヴェネレは日を分ける方が良いかな。)
ただし、トレッキングまでするのは時間的にちょっと難しいかな。

と言う訳で、チンクエ・テッレの絵になる場所は全て取材しました。昨年、いくつかチンクエ・テッレの切り絵を作りましたが、今回取材した分も近い内に切り絵にするつもりです。

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2016年6月 2日 (木)

帰国しました。

昨日の夜、家に到着しました。兎に角、疲れました。

実は今回の滞在中、ずっと体調が悪かったんです。

4月の北海道の時に気管支をやられて咳が止まらなくなったんですけど、それがまだ治りきらない内にイタリア入り。(普段は大丈夫なんですけど、たまに咳き込んでました。)そろそろ体調が良くなってきたなって頃に、また喉の具合が悪くなってしまって・・・。

念の為に咳止めの薬を持って行ったんですけど、あまり効果も無かったです。

全体で1週間程、何も出来なくて下宿で休んでる日がありました。
・・・ああ、悔しい。会いたくかったけど会えなかった人、行きたくて行けなかった場所がたくさん出ちゃったなあ。

とは言え、写真はたくさん撮って来ました。これまで最高の4198枚。次にイタリアに行くまで充分な資料です。

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画像はブレーシャにて。今回の滞在のハイライトであるミッレ・ミリア。(雨の日だったのが残念。)

久々に会って来た職人さん達からも刺激を貰って来ました。若手からベテランまで、作品を見せてもらって、話を聞いて、活躍ぶりを目の当たりにする。彼らに対して恥ずかしくない生き方をしなきゃね。

そんなこんなのイタリア滞在でした。徐々に記事にして行くので、お楽しみに。

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