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2018年12月30日 (日)

切り絵漫画「ロミオとジュリエット」後編

ロミオとジュリエットの後編です。

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キュピレット ええい、うるさい、この親不孝のおひきずりめが!よいか、言っておくが、木曜日には教会へ行くのだ。

ジュリエットの父のキュピレットは、公爵の甥であるパリス伯爵との縁談をまとめたのですが、ジュリエットは拒否する。当然、怒り狂うキュピレット。
ところで、おひきずりって何だ?
国語辞典で引いてみましたが、きれいな着物を着てるだけで、働かない女の事だって。長いドレスを引きずって歩くからですかね。何か、セクハラで訴えられそうな台詞である。

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僧ロレンス それから寝る時には、この瓶を持って行かれてな、中の毒液を、すっかりお飲みになるがよい。

僧ロレンスの計画によると、その毒液を飲むと42時間の仮死状態になるので、その間にマントヴァにいるロミオを呼び寄せて、ほとぼりが冷めるまで二人で身を隠す。時期を見て実は二人とも元気で一緒になって居るという事を公表すれば、100年もの間いがみ合っていた両家も和解させる事が出来る・・・。

という策だったのですが・・・。状況を説明する手紙を出したら、使いに出した物がペストの疑いをかけられてヴェローナから出してもらえず、ロミオの元に手紙が届かなかったので物語が悲劇に・・・。しかし、それでも手は打てたと思うんだけどなあ。肝心な所でノンビリしている。

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乳母 お嬢様がお歿くなり、お歿くなりになりました。あああ、情けない!

マキューシオがロミオ側のギャグ担当なら、ジュリエット側はこの乳母。騒々しく大騒ぎしてジョークも飛ばすが(マキューシオとの掛け合いで調子に乗り過ぎたのをハッと我に返る場面がある。)終始ジュリエットの身を案じて行動する。出番も多くて重要な役なんですけど、名前が設定されてないんですね。スーザンと言うジュリエットと同年で、若くして亡くなった娘の名前まで出てるんだけど。

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パリス やい、モンタギューの悪党奴、神を畏れぬ所業をやめろ!殺した上に、なおまだ復讐を加えようというのか?

公爵の甥のパリス伯爵。ジュリエットと婚約したので、墓前で別れを偲んでいた所にロミオが現れて決闘になった。映画ではカットされる事が多いみたいで、パリス伯爵は死ななくて済むんだけど、そうなると何しに出て来たのか分かんなくなっちゃうんですねえ・・・。
公爵の甥と言えば、マキューシオもそうなんですけどね。この二人は特に接点も無かったのです。考えてみたら、公爵も身内が二人死んでいるので、他人事じゃなかったんですね。

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ロミオ さあ、わがいとしの人のために!(毒薬を飲む)おお、正直だな、薬屋、貴様の薬はよく利くぞ。さあ、こう、接吻して、俺は死ぬ。(息絶える)

ジュリエットが死んだと勘違いしたロミオは毒薬を飲んで自決する。

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ジュリエット この胸、これがお前の鞘なのよ。(自ら胸を刺す)さあ、そのままにいて、私を死なせておくれ。(ロミオの身体の上に折り重なって死ぬ)

ロミオが息絶えた後、ロレンスが現れるのですが、夜警の見回りを恐れてジュリエットを置いて逃げ出すんです。もうちょっと早く現れるか、せめてジュリエットを連れて行くかどうかすれば良いのに。
しかし、このジュリエットの台詞も良いですな。

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モンタギュー いや、もっと差し上げたいものがあります。というのは、私はお嬢様の像を、純金で建立しましょう。

終始影の薄かったモンタギュー(ロミオの父)。私の作品でも登場出来なかったので最後に台詞だけ出しました。ちなみにロミオの母は、ロミオがヴェローナから追放された悲しみのあまり息絶えてしまったそうです。ついでのように片付けられてしまって、ジュリエットの両親に比べるとやっぱり扱いが悪いなあ。

最後の場面は実際のジュリエットの家の風景です。家の前にはジュリエットの像が立ってるんですね。(流石に純金ではないけど。)
物語として話が進んだのですけど、最後は現実の世界とリンクしているというのを演出しました。

ただですね・・・モンタギューの台詞の後、キュピレットが自分もロミオの像を立てましょうって台詞があるのですけど、現実のヴェローナにはロミオの像は無いのです。ジュリエットの像の隣に建ててあげなよって気がするんですけどねえ。

ジュリエットの像の左胸に触ると幸せになれるそうなので、観光客が触りまくってツヤツヤになってるんです。

名古屋の個展が終ってから、レオナルド・ディカプリオがロミオ役をやった映画も見ました。こちらは現代の物語になっています。
現代劇としては無理のある場面もあります。殺人を犯したロミオを町から追放するだけとか、ジュリエットの死を知らせる手紙が届かずに大騒ぎしたりとか。・・・電話をかけなさいよ。
見ていて最初は「おいおい・・・。」と思いましたが、グイグイと話に引き付けられるのは、やはりシェイクスピアの原作の持つ力でしょうな。(台詞は同じなのです。)見て良かったと思いました。

そして最近、1936年に制作された白黒の映画も見ました。最初に作られたロミオとジュリエットの映画ですね。原作通りの展開で、ちゃんとパリス伯爵も決闘で死ぬのですが、主演のロミオとジュリエットがどうも若く見えない・・・。調べてみたらロミオを演じたレスリー・ハワード(後に風と共に去りぬでアシュレイを演じた。)が43歳、ジュリエット役のノーマ・シアラーは34歳だったんですって。どおりでおばさんくさいなあと思った。若手を使わずに、当時の名優を使ったって事でしょうけどね。いや、楽しめましたけど。

そんなこんなでロミオとジュリエットにはまっちゃった年末でございました。
皆様にも良いお年をお迎え下さい。

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