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2016年12月25日 (日)

メリークリスマス!

昨日・今日と、お日柄もよろしく、皆様におかれましては良いクリスマス休暇をお過ごしの事と思います。

さて、クリスマスとは全く関係無い、図鑑シリーズの新作の発表です。今回は私の友人が撮って来た写真を元に制作しました。

まずは学生時代の友人のKさんの写真から3点です。サイズは全て9×9cmです。

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ニホンアマガエル。いや、もう可愛い!!田んぼに行けば簡単に見つかりそうなんだけど、田んぼを歩く機会が無くってね。Kさんに良い写真を撮ってもらえて良かった。

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オニヤンマ。トンボ界最大の大物。私はまだ見た事ありません。雨宿りしてるとこを撮影したそうです。

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コノシメトンボ。似た種類が多いので判別するのが難しかった。オスは成熟すると全身が赤くなるそうです。こいつはメスかな?

Kさんは前にも写真を提供してもらって切り絵にしてます。Kさんのシリーズは合計10点になりました。また良い写真があったら送って下さいね。

後はFBでつながりのある友人たちの写真を元にしました。投稿写真で良い物があればお願いしてます。自分で撮った写真も良いのですけど、他人の視点と言うのも面白い。

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埼玉のTさんから。カブトエビです。学研の「科学」のおまけに卵が付いて来たっけなあ。「生きた化石」チックな厳めしい姿がたまらん。

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静岡のOさんから。モンキアゲハです。蝶好きなので、作品に出来て嬉しかった。アゲハ蝶は写真に撮るのは大変です。カメラのピントを合わせる間に飛んで行っちゃうんだよね。

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フィレンツェ在住のN君から。オウシュウサイカブトムシ。ファーブル昆虫記にチラッと出て来ました。主役にはなってないんですけど、やっぱりカブトムシって少年の心をつかみますので。フィレンツェに住むようになって、初めて見つけた時は大喜びでした。N君は工房の庭で見つけたそうです。

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福岡のKさんから。タイノエ。漢字で書くと「鯛の餌」餌のふりしてタイの口の中に入り込み、体液を吸うんだそうです。つまり実際に餌になってるのはタイの方だったと。タイの口の中をのぞくと、けっこう居るそうですね。大きいのはメスで小さいのがオス。Kさん、見つけた時に卒倒しなかったかしら・・・。

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鹿児島のSさんから。オカヤドカリ。キョロンとした目が可愛いねえ。オカヤドカリと言う名前の通り、陸に上がって生活してます。でも乾燥には弱いので、貝殻の中に水を入れておくんだって。なかなか賢い。

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鹿児島のSさんから。(上のSさんとは別の人です。)センチコガネ。
センチとはcmの事じゃなくて、雪隠がなまったんだって。雪隠ってトイレの事ね。つまりこいつは糞にたかる虫なわけですけど、このメタリックな色は虹を着ているようで非常に美しい。・・・まあ、触ろうとは思わないけどね。

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アサヒガニ。こいつは私の撮った写真より。鹿児島の魚料理の店「ごえん」さんで出してもらいました。この後、解体されて酢の物になります。美味しかった!

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楽器シリーズも1点作ったんでした。大阪府のTさんより。Tさんはウクレレ奏者なのです。これを作る時に、いろいろと助言をしていただきました。

と言う訳で、今年友人から提供していただいた写真を全て作品にしました。

皆様、今年もあとわずかになってまいりました。
風邪など引かぬように、良い年末をお過ごし下さい。

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2016年12月 3日 (土)

その名も切り絵ヌード!!

魚料理シリーズのように、部品だけで構成した切り絵を「切り絵ヌード」と呼びます。イタリア料理で「ラビオリ・ヌーディ」という、皮を使わずに具だけで食べるものがあるので、これにちなんで名付けました。(ヌーディはヌードの複数形ね。)

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画像は「イッソスの戦い」の模写切り絵の部品。個展でこれをお客さんに見せて、説明する時に「魚料理シリーズと同じ技法です。」と言ってたのですが、技法に名前が要るなと。

・・・あまりピンと来ませんかねえ?

それは兎も角、「イッソスの戦い」の模写切り絵が完成しました。

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サイズは28×52cmです。切り絵ヌードでどこまで細かく作れるか挑戦してみました。
かなり緊張する技法です。一度貼ったらやり直し出来ない。おまけに貼って行く内に反対側はどんどん位置がずれて行く。辻褄を合わせるのに大変でした。
まあ何とか完成出来た。黒い紙を使う切り絵とは、また違った雰囲気が出て、非常に面白い。
この技法を応用すれば、もっと面白い表現も出来そうです。単純に「紙を切って貼る」という事でも色んな可能性が見えて来ますね。

さて、イッソスの戦い。
元になった絵はモザイク画で、ポンペイのファウノの家の床モザイクです。火山灰で埋もれてしまったので、所々が剥落しています。現在、ポンペイではレプリカが飾ってあります。本物はナポリの考古学博物館にあります。

5月の滞在ではポンペイには行ったんですけどね。ナポリの考古学博物館は行かなかったなあ。次回は絶対に行こう。

イッソスの戦いはマケドニアのアレクサンダー大王のペルシア遠征の図です。対するはアケメネス朝(ペルシア)の王、ダレイオス3世です。マケドニア軍が4万人に対して、ペルシア軍は10万人。数で劣るマケドニアでしたが、アレクサンダーの巧みな用兵によって、ペルシア軍は半数が戦士。ダレイオス3世もアレクサンダー自らの攻撃により負傷し、命からがら戦場を後にする・・・。

と、こんな話ですね。

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若く野性的で生命力に満ち溢れているアレクサンダー大王。予備知識が無くても、この顔を見れば「アレクサンダー大王」と分かっちゃうような・・・。素晴らしい表現力ですね。
しかし、周囲が大きく剥落しているので、上半身の部分だけでも残ったのはラッキーでした。

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こちらはダレイオス3世。アレクサンダーに比べると、顔色が青ざめていますね。圧倒的な数を誇る軍勢も壊滅し、至近にアレクサンダーの姿を認め、恐れおののく・・・。実に人間くさい表情。
このダレイオス3世も人柄も伝わって来るような、素晴らしい出来栄えです。
私はこのモザイク画でダレイオス3世のファンになりました。

兵士や馬もとても生き生きしています。このモザイクの家の持ち主、きっと大勢のお客さんを呼んで自慢した事でしょうね。ああ、贅沢な暮らし。

作ってて楽しい作品でした。この技法、モザイクとの相性も良いみたいです。ラヴェンナのモザイクも切り絵にしてみようかな。

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