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2016年6月15日 (水)

マンニーナ工房

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フィレンツェのオーダー靴の第一人者、カロジェロ・マンニーナさんは2014年の秋に亡くなられましたが、お店はその後も続いているので挨拶に行って来ました。
マンニーナさんのお店の前に下宿してたので、彼の工房を見学させてもらった事が職人シリーズを始めるきっかけになりました。私にとっては最重要の職人さんでした。お世話になったなあ・・・。

私の下宿の窓を開けてると、時々外から「カロージェロ!!」とマンニーナさんを呼ぶ奥さんの声が聞こえてきました。
その奥さんも最近は膝を悪くされてるそうで、お店に出るのも少なくなってるそうです。でも顔出したら、すごく喜んでくれました。しばし話をして来ました。

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現在のマンニーナ工房は若手の職人さんが3人(イタリア人男性2人と日本人女性が1人)居ます。他に見習いの日本人の子が2人の合計5人でした。主力の3人はマンニーナさんの生前から働いてたので、私とも顔見知りでした。
画像はリーダーのジョバンニ・ロレンツォ氏。まだ30歳になったばかりと若いけど、「自分が工房を支えなきゃ。」って気概に溢れています。
実際にマンニーナさんが亡くなられた直後は、お客さんの注文の管理から実際の靴の製作とその後のケアに至るまで、分からない事が多くて大変だったらしいけど、そこはジョバンニ氏を中心にスタッフの皆が力を合わせて頑張ったので何とか工房の運営も軌道に乗って来た所だそうです。

久々にマンニーナ工房に行って、一つ変わったのはコーヒーの機械が入った事。彼らが靴作ってる横で、私はジョバンニ氏が淹れてくれたエスプレッソを飲んでます。で、私が見て来た工房の話やマンニーナさんの思い出を話してみたり。

マンニーナさんと知り合った頃は、他にもベテランの職人さんが2人いました。

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フィリッポさんとルチアーノさんの切り絵。2人とも腕の良い職人さんでした。特にフィリッポさんの方は動きに全く無駄が無く、癌で亡くなられた時は多くの同業者から惜しまれてました。しばらくは靴職人を目指して修行する若い子たちの間でも伝説のように語り継がれてました。今のマンニーナ工房で働く人たちも、名前ぐらいは聞いてるらしいですが・・・。

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マンニーナさんの切り絵は4回作ってますけど、これが最後に作った作品。2010年に制作。一番上の写真も、その時に撮った物。
実は同じ通りで工房の場所を移動してるんだけど、これは現在と同じ場所の工房。そしてマンニーナさんが使ってる机は、今はジョバンニ氏が使っています。

工房の雰囲気は、マンニーナさんが元気な頃と変わらなかったな。良い意味で緊張感があって、でも皆が和気あいあいと仕事に励んでました。何か、私が顔を出した時だけ、マンニーナさんは外出してたみたい。ちょっと待ってればいつもと同じように元気に帰って来そうな、そんな感じでした。
マンニーナさんは言葉で教える人ではなかったけど、日々の修行の中からエッセンスを受け継いでくれてたんでしょうね。頑張ってくれてるジョバンニ氏達に感謝してます。

というわけで、靴を1足注文して来ました。どんな靴に仕上がるのか楽しみですね。

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