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2016年1月30日 (土)

大苦戦中!!(ああ楽しい。)

4日のブログで「フィレンツェのホームレスの切り絵、作ります!」と宣言して、早くも月末。かなり悩みまくって制作してます。変な所にこだわったりすると、なかなか進まないんだけど、ある時にストンと納得出来る答えが見つかったりする。悩んでる時間って、けっこう贅沢な時間の過ごし方だと思います。

さて、今日までの進行状況。

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サイズ、60×80cmで作ります。画像は下絵終了した段階。ホームレスのおじさんが眠ってるところ。この時点でタイトルは決まってます。

Il sogno ~夢~

と言います。

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全て切り抜いて、裏側から撮影しました。(この方が線が分かり易いので)
いつもなら、この後エアブラシで黒い絵の具を吹き付けて真っ黒にするんだけど、今回は更にもうひと手間かけました。

子供の落書と大人の落書を切り絵にして、画面全体に貼り込む。

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これは2013年に制作したパイプオルガン職人の切り絵。サイズは今回と同じ60×80cm。この作品の楽譜の部分は別の紙を切って、黒い線と台紙の間に挟んであります。半透明の切り絵が挟んであるように見えるわけですね。この技法を今回も使おうかと思ってます。

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こちらは子供の落書。右上のはドラゴンボールの悟空みたいですね。髪型や表情など特徴を良くつかんでいる。その横はメドゥサかな。ギリシア神話に出て来る髪の毛が蛇の女怪物ですね。カラバッジョのメドゥサが元ネタかな。

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こちらは大人の落書。下品なのが多い。子供・大人の落書ともにフィレンツェに住んでた頃に町を歩いてて、見つけてはスケッチブックに模写してました。どうも落書とか好きで、トイレの壁に描いてあったりすると、つい真面目に見ちゃうんだよなあ。(勿論、公共の建物に落書するなんて、絶対にしちゃダメなんですけどね。それはそれとして・・・。)

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で、これが落書を貼って、エアブラシで真っ黒にした段階。いや~何が描いてあるのか自分でも全然分からない。
これをすっきり見やすくするのに持って行くのは大変だ。
パイプオルガン職人の時も大変だったんだよなあ。あまりの難しさに挫折して1ヶ月以上放置したんだった・・・。でもあきらめなければ、いつか答えは見つかるもんなんだよな。今回でこの技法は2回目なので要領は分かってるんですが・・・。悩むこと自体はけっこう楽しいもんだと思ってます。

おまけ。今回の作品のルーツです。

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なんと、20年も前の作品でした。フィレンツェに住み始めてもうじき一年って頃に作った作品です。サイズは65×50cm。タイトルは「汚れた世界」。
とにかく徹底的に下品で汚い世界というテーマで作りました。う
この頃はまだ色を使えなかった。せいぜい作品のイメージに合った色画用紙を貼る程度ですけど、台紙となる水色の画用紙に切り込みを入れて、裏から別の色の画用紙を貼ってある。徐々に工夫をしてたんですなあ。

・・・いや~、何か若いよね。精一杯、毒気を出そうとしてるみたい。
でも、これはこれで良い作品だと思ってます。10年後、20年後に今の作品を見て、どんな風に思うのかなあ。

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2016年1月27日 (水)

色見本

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時々、「色は何色使うんですか?」と質問される事があります。
上の画像で左から、ピュアレッド、バーミリオン、イエローディープ、グリーン、コバルトブルー、ウルトラマリンディープ、バイオレット、オペラ、ジェットブラック。この9色を使ってます。大抵の色はこの9色を混ぜて作ってしまうので、そんなに絵の具は必要無いんですね。

質問者は、さぞ多数の絵の具を持っているに違いないと思うらしいので、9色と聞くと拍子抜けするらしい。
しかし、大抵の色は作れちゃうんですね。オレンジ色は赤と黄色を混ぜれが作れる。黄緑色は黄色と緑色で。茶色はオレンジにちょっと黒を混ぜる。後は色の濃淡。青色を薄く塗れば水色、黒を薄く塗れば灰色、茶色を薄く塗れば肌色になる。

しかし、図鑑シリーズを作ってて、背景の色を混ぜずに、絵の具のチューブから出した、そのままの色を使うのがけっこう楽しい事に気が付きました。

と言う訳で、ホルべインのアクリルガッシュを大人買いしちゃいました!!

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おお、何という贅沢な気分!!たくさんの種類の絵の具があるのって嬉しい。子供の頃に誰でも持ってる12色のクーピーペンシルじゃなくて、更に多い色数のクーピーを持ってる子を見て羨ましく感じたのを思い出す。(クーピーって、色鉛筆の芯だけになったやつの事ね。)

何でも描けちゃうぞ!!って気になって来た。

そして、9×9cmのサイズのCanson紙に絵の具を吹き付け、それをスケッチブックに貼って色見本を作りました。

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背景以外を仕上げて、色見本の上に乗せてどんな感じか見るのはけっこう楽しいですよ。(これを色遊びと言う。)

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画像は年末に注文があった作品。シェトランドシープドッグです。サップグリーンとオレンジ、どちらも似合ってるけど雰囲気は変わるんだよね。最終的にはお客様に選んでもらって、オレンジ色になりました。

図鑑シリーズを進める上で、非常に役に立つ道具が出来ました。(・・・って、開始から10年経って、やっと色見本かよ!?)
とはいえ、自分のイメージ通りの色が無い事もあります。そんな時はこれまでのように、絵の具を混ぜて好きな色を作っちゃうんだけどね。

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2016年1月 4日 (月)

フィレンツェの有名人

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2016年の制作もスタート。まずはサラッと図鑑シリーズを鉛筆描きで。気分転換に進めて行こう。

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続いてはこちら。久々の大作です。サイズは60×80cm。こちらもまだ鉛筆描きの段階ですが、何を描いてるかと言うとホームレスが眠ってるとこです。
私がフィレンツェに住んでた頃、よく町で見かけた人なんですね。多分、ドイツ人でイタリア語もろくに通じなかったので、この人の名前は知らないままだったな。よく奇声を発してた。でも変に風流な所があって、路上でパフォーマンスやってる人にコインをあげてたりしてた。あの頃にフィレンツェに住んでた人は、皆この人を覚えてるんじゃないかなあ・・・。

職人シリーズを始める前は「フィレンツェで見かけた変な人シリーズ」ってのをやってたんですね。大勢の犬を引き連れたおばさんとか、時々町中に現れて歌い踊る怪しげな宗教団体とか、夕暮れ時に補助輪の付いた自転車で町を徘徊する中年男とか・・・。

今回切り絵にするこの人も既に作ってはいるんですけど、あまりに強烈な印象だったし、当時の私の技術では表現出来なかった部分も多かったです。今なら作れる。持ってる技術の全てをつぎ込んで仕上げよう。

15年以上経って、久々にこのモチーフで制作します。ジュエリー作家の内藤圭美さん も大喜びだぜ。今年一発目をバッチリ決めてやろう!

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2016年1月 1日 (金)

謹賀新年

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2016年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

今年の予定です。

3月  埼玉・浦和のイタリアフェア出展
    豊田市、ホテル・フォレスタヒルズで個展
5月  イタリア行
9月  鹿児島、レトロフトムゼオさんで個展
11月 名古屋、ギャラリー彩さんで個展

となっております。浦和のイタリアフェアはまだ確定はしてないですけどね。
既にこれだけ予定が入ってるのは良い事だ。

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一番上の画像は今年の年賀状に使った画像。こちらは作品をお買い上げいただいたお客様に出した手作り年賀状。「買ったけど来ないじゃないか!!」って方がいらしたらメール下さい。(数人、住所を書いてもらい損ねたお客さんが居るんだよな。)

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東京の個展の時にホテルでちまちま作ってました。

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葉書に貼る前に並べてみました。孫悟空が毛を一房抜いてフッと息を吹きかけると、あら不思議たくさんの悟空が・・・って感じですね。あはは。面白い。自分の切り絵で遊んでしまいました。

さあ、新作に取り掛かろうか。
頑張りまっす!!
   

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