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2014年11月30日 (日)

チンクエ・テッレ前編



リグーリア州取材の最終日。ジェノヴァのホテルをチェックアウトしてフィレンツェの戻る。戻る途中にチンクエ・テッレに寄って行きました。チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの土地」という意味。海沿いに5つの町が並んでいます。その気になれば1日で全部回る事も可能。フィレンツェからも日帰り出来るので、リグーリア州でも人気の高い観光地ですね。語学学校に通ってた時代、学校の遠足で連れてってもらって以来17年ぶりです。

と言う訳で、まずはジェノヴァに一番近いモンテロッソ・アル・マーレから。チンクエ・テッレでは一番大きい町です。

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駅を降りたら、目の前は海。ツーリストインフォメーションで地図をもらって(この日は日曜日だったにも関わらず、インフォメーションが開いてたのはありがたかった。イタリアじゃふつうは日曜日は開いてないもんね。)何かありそうなポイントに向けて歩く。

海岸にあった巨人の像。岩をそのまま彫り込んであるんでしょうかね?何かの建物にくっついている。よく見ると腕の部分に穴があるので、元々は腕があったのでしょう。買って来たガイドブックにもこの像の詳細は書いてなかったので、結局何だったのか良く分からなかったけど、この海岸にピッタリの良い彫刻です。

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線路の反対側には町がありました。12世紀に建造された、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。

チンクエ・テッレの町は海沿いにありますが、各町をつなぐ道はほとんどが山道。語学学校の遠足でも歩いた覚えがあるので、今回も行ってみますかって事で、モンテロッソ・アル・マーレから次の町、ヴェルナッツァへ向けてGO!!

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さらば、モンテロッソ・アル・マーレ。・・・一応、海に面した道を通ってたんですけど、この後どんどん山に入って行く。

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・・・いや、山歩きも好きなんですけどね。正直、かなりハードでした。ちょっと甘く見てたようで、小さいペットボトルの水しか持って行かなかったので。ご覧のとおり上天気なので、すぐに水は飲み干してしまって、喉がカラカラに・・・。

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1時間半ほど歩いて、いい加減ウンザリしてた頃・・・。見えた!!次の町ヴェルナッツァだ!!

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ウム!これぞ絶景である!これでこそ苦労して歩いて来た甲斐があるというもの。これを見る為にチンクエ・テッレに来たのである!

へとへとに疲れた状態で町にたどり着いて、何はともあれ昼ご飯と飲み物を買いました。ジェノヴェーゼペーストが塗ってあるピッツァとコカコーラ。ああ、コカコーラ最高!!死ぬそうなぐらい喉が渇いてたから体に染み入る。ついでにジェラートも食べてやっと元気を取り戻した。

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港に立つサンタ・マルゲリータ・ディ・アンティオキア教会。12世紀に建造。非常に絵になりますね。

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町で一番高い所にある「サラセン人の塔」にも上る。

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塔からの眺め。悪くないけど、山道の方から町全体を見る方が良いな。

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駅の方向に向けて歩いて行くと、あまりにも小さい教会が。教会って言って良いのかなあ。3人ぐらいしか入れなそうな感じだ。

・・・後編に続く。

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2014年11月27日 (木)

ポルト・フィーノ

ジェノヴァを起点としたリグーリア州の取材、2日目です。ポルトフィーノに行きました。ジェノヴァからはフィレンツェ方向に電車で戻って、サンタ・マルゲリータ・リグレで下車。更にバスで20分ほどの所にあります。

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こちらがポルト・フィーノ。最後の港って意味です。なかなか詩的なネーミング。ここら辺の町は建物がカラフルで似ていますね。綺麗なんですけど、個展用に何点か作る場合は同じような絵が並んじゃうので困ります。作ってて飽きちゃうんですよね。

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要塞から見たポルト・フィーノ。絶景。要塞から岬の先端にある灯台まで歩いてから町まで戻る。

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灯台より向こうは海が広がる。・・・自然のままの風景って切り絵にしづらいなあ。いやいや。最初っから切り絵にするつもりも無いので、無心で海を眺める。たまにはボーッとするのも良いかな。

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街の方に戻って、ちょっと高い所にあるサン・ジョルジョ教会。左側に要塞が見える。

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昼食後、ポルト・フィーノの観光を終えて、サンタ・マルゲリータ・リグレに戻るバスを待ってたら、この蝶を見ました。ヨーロッパタイマイではないか!!イタリアでアゲハ蝶を見たのは初めてです。非常に嬉しい。

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時間はまだあるので、キアヴァリと言う町にも寄って来ました。市庁舎前の広場で市場が出ていた。なかなか絵になりますね。

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“微笑みのキャヴァリ”と看板に書いてあります。そんな町だったのか。
ここのカフェでジェラート食べました。暑かったから美味しかった。後で聞いたけど、老舗のカフェだったみたいですね。

さて、この日の晩御飯ですが、ジェノヴァに戻ってから港まで出ました。前の日に屋台が出てるのを見てるんですね。漁業組合がやってるから不味いわけがない。

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とりあえず食べたのがこれ。イワシとナスとトマトの煮込み。非常に美味しかったのですが、フリット・ミストが食べたかったんだよなあ。適当に並んじゃったら、フリット・ミストが無かったんだよね。

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・・・と思ったら、すぐ近くにありました。フリット・ミスト!白ワイン付きで7ユーロだって。こりゃ、並ばなきゃ。

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ジャジャン♪ これぞ、フリット・ミスト!!エビとイカとイワシのフライ。さっくり揚がってて超美味!!白ワインも何故ここまで合うんだか!!

すっかり幸せな気分になってホテルに戻りました。リグーリア最高!!

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2014年11月26日 (水)

ジェノヴァ水族館

しかし、ロンドンでも水族館に行ってるのに、ジェノヴァでまた行くかって感じですね。1ヶ月の滞在の間に2度も!私が子どもだったら「この前、行ったばかりだろ!」って親に怒られるでしょうね。既に親に遠慮する歳でもないので、行きたい所に行ける。

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入口近くにある円筒状の水槽に居たウツボ。穴に入って顔だけ出してるのは何度も見てるけど、泳いでる所は初めて見た。あまり体を動かさずに水の流れに任せてる感じ。ちょっと幻想的でした。

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マナティ。これは初めて見ますが凄い迫力。神々しささえ感じる。人魚伝説のモデルとなったと言うが、(この太目な体型からすると無理があるだろって思いますが・・・。)動いている姿はとても美しい。

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セミホウボウ。色も形も優雅。ユラユラと舞ってました。トビウオ並みに鰭が大きいけど、海底で生活するので飛ぶ事は無い。

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チョウザメ。キャビアが採れます。ここは浅いプールになってました。上から見ると、こんな形してるんですねえ。

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カラッパ。蟹の仲間です。カラッパとはインド語でヤシの実の事。上手に丸くなってるなあ。英名は“shame faced crab”だって、成程。恥ずかしそうに顔を隠している。

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ホモラ。同性愛者みたいな名前。何でそんな妖しい名前を付けられたんだか。背中から小さい脚が飛び出て見えるけど、これは一番下の足が背中に回っている。貝殻なんかを担いで身を隠す習性があるんだって。せっかくだから何か担いで欲しかったけどねえ。

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ツボダイ。刺身や煮つけにすると美味しいらしい。しゃくれた口が愛嬌がありますな。

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バンガイカーディナルフィッシュ。インドネシアのバンガイ島付近に生息する固有種。彫金で作ったみたいに煌めいている。こんな魚が居るんですねえ。

大きい水族館なので、とても楽しかった。ロンドンの方は物価が高い事もあって、お得な感じは無かったけど、ジェノヴァ水族館はお勧め。水族館好きなら行ってみるべし。

この日の晩御飯は水族館近くの柱廊でジェノヴェーゼの屋台を見つけたので、そこで食べました。ジェノヴェーゼってのはバジリコと松の実とパルメザンチーズで作るパスタのソースです。そこの屋台ではパスタの種類を選べるんだけど、どれが美味いか店主のお兄ちゃんに聞いてみたら「自家製のラビオリ。美味いよ。」と言うので、それで作ってもらった。目の前で生パスタを茹でてくれましたが、パスタの屋台って珍しいですね。イタリアでもあまり見ない。
4ユーロの一番少ない量でしたが、けっこうお腹一杯。満足して帰りました。・・・屋台の写真も撮っておくんだったなあ。

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2014年11月25日 (火)

ジェノヴァ

リグーリア州の取材、続く。

ジェノヴァを拠点にして2泊3日で周辺の町を回って来ました。ジェノヴァはまだフィレンツェに住んでいる時に一度旅行していまして(15年ぐらい前)主要な場所の写真も撮ってますが、今の視点で風景画を描く為の資料としては使いにくいので改めて観光してみました。ホテルに荷物を置いて、活動開始です。

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まずはインフォメーションに行って地図を手に入れる。近くにあったのが「赤の宮殿」ヴェロネーゼやデューラーの絵画が展示されてたりしますが、自分の風景画の為の取材なのでスルーして次に行く。

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「赤の宮殿」のすぐ近くにある「白の宮殿」。写真の右に写ってます。現在は市庁舎として使われてます。
この辺り、○○宮殿ってのがやたらと多い。海洋都市国家として栄えてた町ですからね。

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ジェノヴァのドゥオーモ。サン・ロレンツォ教会です。リグーリアではおなじみの白と黒の大理石を使った教会。ここら辺では一番立派な教会ですね。

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近くにあるソプラーナ門とコロンブスの家。木立に隠れて見にくいけど、チェスのルークの駒みたいな形の塔が二つ並んでるのがソプラーナ門です。コロンブスの家は当時の物が残ってるんじゃなくて、18世紀に復元された物です。

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港の方に降りて行きブラブラ歩く。画像は港に面した通りの柱廊。普通は柱廊と言うと瀟洒な雰囲気でブランドショップとか、こじゃれたカフェなんて店が並んでる所が多いですが、こちらは中国系など移民の店が多いせいか非常に怪しげ。若干、危ない雰う囲気が漂ってます。

一歩奥に入ると、路地が凄く狭い。未知の幅があまりに狭いので、真昼でも薄暗い。昔、ジェノヴァを旅行した時、水兵さんから「危ないから路地に入るなよ。」と声をかけて貰ったっけ・・・。旅行初日で「有り金全部盗られた」じゃ洒落にならんから、雰囲気を楽しんだ後はなるべく大通りを歩いた。

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海側にあるサン・ジョヴァンニ・ディ・プレ教会。これは側面で、海に面してる。なかなか開放的な空間で、広場で地元の人たちが寛いでるのを見るのが楽しい。

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最後にジェノヴァ水族館に行きました。15年前のジェノヴァ旅行でも行きましたが、当時は図鑑シリーズをやってなかったので、一枚も写真を撮らなかった。夜の8時まで開いてるので、 これはもう行かなきゃって事ですね。

水族館のレポートは次のブログで。

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2014年11月24日 (月)

ポルト・ヴェーネレ

さてウンブリア取材からフィレンツェに戻ったのが9月23日。イタリア滞在最後の1週間です。職人工房の取材も終えて、後は風景の取材を残すだけ。
と言う訳でリグーリア州に行きます。昨年の風景のテーマがウンブリア州で山だったから、今年はリグーリアの海沿いの町に行きましょうって事で。

手始めにフィレンツェから日帰りで行ける所で、ポルト・ヴェーネレに行きました。
ポルト・ヴェーネレ・・・イタリア語でヴィーナスの港と言う意味です。さあ、どんな素晴らしい所でしょうか。

まずはフィレンツェから電車で2時間。ラ・スペツィアという港町に行きます。軍港もあるので観光地ではないですね。でも港町らしい活気のある町でした。ポルト・ヴェーネレはここからバスで20分程。

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バス停を降りたらいきなりこの風景!建物の色がカラフルでとても良い。海の風景はこれまで2点しか切り絵にしなかったけど、これは良い。非常に良い。元気に町を歩こうではないか。

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画像の中央、左寄りにアーチがあるけど、そこから町の中に入って行きます。

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店が立ち並ぶ細い路地。観光客向けの土産物屋さんが多いですね。ガイドブック1冊買いました。

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路地を抜けたら、視界が開けて教会が!思わず息を飲みました。岬の先端に立っているのですが、まるで岩を削り出して作ったような外観。こんなの初めて見ました。これは・・・切り絵にするのが楽しみです。13世紀に建造されたサン・ピエトロ教会と言います。

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教会から町の方を望む。こっちから見るとカラフルな建物は見えんのだな。左側に教会が見えるので、次はそこに向かって歩いて行く。

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サン・ロレンツォ教会です。こちらは12世紀建造。白と黒の縞々模様の教会はリグーリア州では良く見られる。地元で採れる石なんですね。

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すぐ近くの要塞にも行く。12世紀建造です。町で一番の高台。

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要塞から見たサン・ピエトロ教会。・・・すごい場所に立ってますよね。灯台みたいです。ポルト・ヴェーネレに行ったのは9月末だったけど、水着で泳いでる人が居たりして、まだまだ夏は終わってない。穏やかな波だけど嵐となると教会が波に飲み込まれそうになります。

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要塞から急な石段を降りて町に戻りブラブラします。船着場から見たポルト・ヴェーネレ。今回はラ・スペツィアからバスで行ったけど、船で行く事も出来るんだよね。優雅な・・・。次に行く機会があれば船を使ってみようと思ってます。

大満足でフィレンツェに戻りました。非常に気に入った!フィレンツェからは丁度良い遠足ですね。

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2014年11月23日 (日)

ファブリアーノ

さて、ウンブリア州スポレートに2泊3日で滞在してましたが、ついでにマルケ州のファブリアーノという町に行って来ました。今年の風景画のテーマはリグリア州ですが、来年はマルケ州のシリーズを作るつもりなので、見に行きますかって事で。

ファブリアーノというと、製紙業で有名なんです。郊外にはイタリアの紙幣を印刷する工場があるし、イタリア中の画材屋・文房具屋では町の名前と同じファブリアーノ社の画用紙が売られてます。
・・・私はイタリアに住んでた頃からCANSONという画用紙を使ってます。フランス製。色々な紙を使ってみた結果、CANSONが一番使いやすいので、現在でも使ってます。

ファブリアーノはスポレートからフォリーニョまで電車で行き、そこからバスで1時間半。地図を見ると、山を一つ越えて平地になった所がファブリアーノでした。

鉄道の駅からは15分ほど歩いて、大きい病院の近くに城壁で囲まれた旧市街がありました。火曜日のお昼時でしたが、驚くほど人気の無い静かな町でした。

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街の壁に貼ってあった紙屋さんのポスター。素朴な絵柄ですが、伝統的な紙漉きの様子が描かれていてナイスだ!

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町の中心にあるポデスタ宮殿。右側に写ってるのが市庁舎。いずれも簡素な作りで切り絵にはし難いかな。

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ポデスタ宮殿に隣接してるこの建物の方が印象的。時計の付いた塔はトッレ・チヴィカと言います、訳すと「市民の塔」になります。・・・う~ん。もうちょっと凝った名前は無かったんですかねえ。塔の右側は警察署だそうです。手前は12世紀に作られたストゥリナルトの噴水。

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サン・ヴェナンツィオ教会。ファブリアーノで一番重要な教会です。

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外観は質素ですが、内部はけっこう豪華ですね。

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ファブリアーノの町並み。あの山の向こうはウンブリア州・・・。何でもない風景ですが、心が惹かれる。

15時前にファブリアーノを出発して、19時過ぎにフィレンツェの下宿に着きました。同居人のイタリア人の女の子がトイレが壊れたので怒り狂ってた。静かに暮らしたいなあと思った。

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2014年11月15日 (土)

紙漉き職人、フランチェスコ・プロイエッティ

ウンブリア2日目の後半。葡萄の収穫風景を見学した後、近くのバベーニャという町で昼ご飯を食べました。鹿とかカタツムリとか、地元の名物だそうです。美味しかった。

昼食後、紙漉きの職人さんの工房を訪ねました。今回取材した10人目の職人さんです。職人取材はこれで最後です。

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まるで穴倉のような古色像然たる工房。しびれる!!
実演もやって貰えるので、期待感がマックス!!

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紙というと、木材とかコウゾやミツマタなどの植物から作ると思ってましたが、ここでは木綿の布から作ります。・・・考えてみたら木綿も元々は植物ですね。フランチェスコさんの手元にある鎌みたいな刃物で布を裂いて行く。

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一番上の写真で部屋の奥にある機械。ある程度割いた布をこちらに持って行きます。歯車が回って、餅つきのような動きで杵が布を叩いて磨り潰す。この機械は1200年代に発明されました。川が近くにあるので、当時は水車を使って歯車を回してたんでしょうね。この工房では20年前から使ってます。水力じゃなくて、電気で動かす。

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粉々になった布を樽に入れて、水と膠を加えて紙を漉く。昔、愛知県の足助町で紙漉きの体験をした事がありました。同じ作業でしたね。
これを洗濯物を干すように乾かします。

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一応、これで完成なのですが、このままの状態で絵を描いたりすると、絵の具の水分を吸収し過ぎて紙が分解してしまうので、仕上げにアラビアゴムで擦って滲み止めをします。

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紙漉き以外にも他分野の職人さんと組んで祭りの時は実演したりしてるそうです。フランチェスコさんの工房の奥には広い庭があって、鐘の鋳造をやってました。

ちょっとしたパーティーがやれるぐらいの広い庭。クジャクやガチョウがノンビリしてました。職人工房と言っても、田舎へ行くと土地がたくさんあるので優雅ですね。

と言う訳で、ウンブリア取材の2日目が終了です。案内してくれた粉川さんに感謝です!!

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2014年11月 9日 (日)

葡萄の収穫

さて、ウンブリア州はスポレートで1泊して次の日、粉川さんに葡萄畑に連れて行ってもらいました。食文化シリーズの一環として、収穫の風景を見たかったので探してもらったのです。(粉川さんの本業とは言え、超有能!)

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アダンテというワイン農家です。ベヴァーニャという町の郊外にあります。

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ワイン用の葡萄だけど、生で食べても美味しい。甘味が濃厚。サンジョベーゼという品種です。

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トラクターの後ろに荷車を付けて、摘み終った葡萄を運ぶ。麦わら帽子の若い子が、いかにも農業青年って感じで素敵だ。

人口の建物があまり無い、自然な風景ってあまり切り絵にした事が無かったで、作品にするのは非常に難しいでしょうね。・・・でも燃えて来ます。

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私が写真を撮ってる間に、粉川さんは農家の人たちとお喋り。この後、お昼ご飯を食べにベヴァーニャに行くのですが、美味しい店の情報を仕入れてたんです。情報収集は大事ですね。おかげで私も美味しい食事にありつけるし。

午後からは最後の職人取材へGO!

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2014年11月 5日 (水)

モンテファルコのワイン祭り

さて、イタリア滞在、後半戦のハイライトです。ウンブリア州のモンテファルコという町でワイン祭りがあるので行って来ました。友人で近くのスポレートに住んでる粉河妙さん が案内してくれました。粉川さんはフードライターをしているので、食べ物関係の情報には詳しい。・・・と言うよりも、ウンブリア州は知り尽くしている人なので、色々と相談に乗ってもらってます。

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祭りが始まるちょっと前にモンテファルコに入りました。ウンブリアにはよくある丘の上の町です。城壁外にはデコレーションしたトラクターが並んでます。

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市庁舎前の広場に次々とトラクターが入場して行きます。この市庁舎もなかなか絵になる。

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ロバと女の子も祭りに参加してます。ロバが担いでいる籠にはワイン用の葡萄が入ってます。そのまま食べても甘味が濃厚で美味しい。

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生ハムを切る農家の人たち。タダで配ってます。この他にもパニーノとかレンズ豆のスープとかケーキとか、色んな食べ物を配ってます。

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音楽隊も農家風・・・。楽しい祭りですよね。

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こちらは葡萄の生ジュースを配ってます。勿論、ワインもあります。美味しかった!

こういう収穫を祝うお祭りって初めて見ました。とても絵になる風景ですね。これをいかに切り絵にするか。難しそうですが作り甲斐のあるテーマです。いつやろうかな♪

この日はスポレートに泊まりました。翌日もウンブリア取材です。

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2014年11月 4日 (火)

製本職人、パオロ・ブルスコリ

今回取材した職人さん、その9。

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前の記事で登場したかつら職人のゲラルドさん。彼は老舗の工房だけで組織された組合のリーダーをやってます。「彼の所に行ってごらんよ。」と勧めてくれたので取材させてもらいました。

ブルスコリさんの工房は1881年に創業。パオロさんで4代目です。現在73歳。15歳の頃から働いてるので、職歴は58年ですね。

画像は近くの家具修復職人から頼まれた仕事。家具に革を張って、金箔を押している場面。便宜上「製本職人」と書いたけど、革製品一般を作ってます。革製の化粧箱も作るし、鞄も作る。得意とするのは製本。ページを綴じて革で表紙を作って本にする。日本ではあまり馴染みの無い職業・・・だと思ったけど、最近は趣味でやってる人も多いみたい。私の友達にも何人か居たりします。

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この金箔を押す道具ですが、印鑑のように刻印を押す物をプンツォーネ、回転して同じ模様を押すものをルォータと言います。工房には19世紀に作られたこれらの道具が1500種あるそうです。一つの財産ですね。

イタリアの職人さんの多くがそうであるように、パオロさんの所も後継者がいません。技術や道具を受け継いでくれる人が出てくれば良いのですが・・・。










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2014年11月 3日 (月)

特殊メイク職人、ガブリエレ・フィリストゥルッキ 

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昨年、切り絵にしたかつらの職人、ゲラルド・フィリストゥルッキさん。サイズは45×45cm。衛兵が被る兜に付ける飾りを作っている場面です。

フィリストゥルッキ家はフィレンツェでは最も古い職人工房。すぐ近くにテアトロ・ヴェルディと言う劇場があるのですが、その劇場が出来きた頃から彼らの工房も始まりました。

彼らの工房では舞台用のかつらを作る事が多いので、頭の木型がタンスの上に置いてあります。
作品で奥の出入り口からノッソリ覗いてるのがガブリエレさん。容貌魁偉な傑物。そして、すごくおしゃれ。強烈な印象だったし、特殊メイクの作業も面白そうなので、ガブリエレさん主役の切り絵も作ろうと思ってたんです。

と言う訳で、今回取材した職人さん、その8。

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化粧をするようにゴム製のマスクにメイクを施していく。蛇の形やゾンビ、血まみれになったマスク等、色んな種類のマスクがあります。

昨年、初対面の時に「この顔は特殊メイクなんだよ。ボクは本当は20代・・・。」と言ってました。一瞬、ギョッとしちゃいますね。最近、テレビでこの工房が取り上げられてましたが、同じセリフを言ってました。どうやら必殺のジョークらしい。

写真を撮りながら色々質問をしてるんですね。仕事に関係ある話から、趣味とか子供の頃のあだ名とか。自分の中でその人のイメージを固める為に情報が必要なのです。

で、何歳なのか聞いてみたんです。「どのぐらいの期間、職人としたて働いてるのか」とか、そこから話を広げるのですけど、正確な歳を教えてくれなかった。

「いつも、こう答える事にしてるんだ。50歳以上100歳以下って。何でかって?あまり年寄りだと女にもてないだろうが!」

だそうです。ちなみに彼のスマートフォンに保存されてた画像で、この人と裸の女の人が絡み合った写真があった。・・・いや。写真家が撮ったそうで、エロ写真じゃなくて芸術的な写真でしたけどね。「これは俺の前の彼女だ。」と言ってた。

・・・その辺りの話も突っ込んで聞いてみたかったのですけど(と言うか、突っ込み所が多過ぎて、ひたすら感心するしかないね。)横に息子のゲラルドさんが居たので、聞けませんでした。

一口に「職人」と言っても、色んな人がいるなあと思った一日でした。

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2014年11月 2日 (日)

秋の味覚!

さて、イギリスから戻って再びイタリア滞在。

ある日、銀細工のフォリア夫人が「良かったら、お昼食べてかない?」と言われたので、喜んでご馳走になりました。(フォリア夫人と言っても日本人ですけどね。)

その時にフォリアの大旦那が、デザートにスキアッチャータ・コン・ウーヴァを買って来てくれました。スキアッチャータと言うのはイタリア語で押しつぶしたという意味。ウーヴァは葡萄の事。生の葡萄をたっぷり入れて焼き上げたパンの事で、トスカーナの名物です。

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非常にシンプルな作り方なので、私は最初「ふ~ん。スキアッチャータね・・・。」

てな感じであまり期待してなかったのですが、(私の為に買って来てくれたと言うのに何てやつだ!!)一口食べて、

!!

と思った。美味いじゃん。これ。皮も種も丸ごと入ってるので、口の中で種がプチプチつぶれるのも心地良い。気が付いたら食べ終わってました。すんません。完敗っす。秋にイタリアに来て良かった!!

「よっぽど美味しかったんですね!夢中で食べてましたよ。」

とフォリア夫人に言われました。ハムハムハムハムハム・・・ってすごい勢いで食べてたらしい。フォリアの大旦那に聞いてみると、近くのパン屋さんで買ったとの事。

・・・待てよ?これを作ってる風景は絵になるんじゃないか?

とピーンと来た。早速紹介してもらいました。パンを焼く職人さんは朝早く働いてるので、翌日いつごろスキアッチャータを焼くのか聞きまして(スキアッチャータだけを作る訳じゃないからね。たくさんの種類のパンを焼く。)その次の日の午前7時に写真を撮らせてもらいに行きました。

残念ですけど、焼いてる所の写真は公開出来ません。お店の奥さんに「絵を描くのは良いけど写真は出しちゃダメよ!」と言われたので。その内、切り絵にしたら改めて紹介しますね。いつ作ろうかな♪

帰国の前日、改めてこの店でスキアッチャータを買いました。フィレンツェ空港で朝ごはんとして食べました。やっぱり美味しかったなあ。

あれから1ヶ月経ったけど、もう売ってないかな。この季節にトスカーナをご旅行の方が是非どうぞ。

Panificio PALATRESI
Firenze Borgo ogni santi 102/r

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2014年11月 1日 (土)

ロンドン観光、後半

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さて、水族館を見たので、次はビッグ・ベン(国会議事堂)へ。水族館の近くのウエストミンスター橋を渡る。水族館の方を見ると、横にあるのが大観覧車。ロンドン・アイと言います。乗らなかったけど、ロンドンの町を高い所から撮る事が出来るので、乗るべきだったかも・・・。

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ビッグ・ベンです。堂々たる佇まいですね。よーく見ると左側にチラッとウエストミンスター寺院が移ってます。

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こちらがウエストミンスター寺院。英国王室の教会ですね。こちらは正面から見た所。

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正面も良いけど北側も好きです。切り絵にする場合、どちらの構図にするか、迷う所ですね。

昼食にサンドイッチを食べて、大英博物館へGO!!

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ところでイギリスの物価は、とても高かったです。日本の倍以上なので、私のお小遣いが
たちまち消えて行く・・・。
初日に見たナショナルギャラリーや、大英博物館は大変ありがたいですね。無料で入れる。(特別展なんかは入場料が要りますけど。)

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まずはロゼッタ・0ストーンね。これが無きゃ大英博物館は始まらない!
エジプトのロゼッタで発見された石碑。時の王、プトレマイオス5世を称え、礼拝の仕方が書かれているんだけど、ヒエログリフ(エジプトの神聖文字。絵文字ですね。)とデモティック(エジプトの民主文字。紀元前5世紀頃から千年程使われていた。)とギリシア文字の3種類で同じ内容が書かれているので、それまで理解出来なかったヒエログリフを読み解く事が出来るようになった。

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Nenkheftkaの像。・・・どう発音するんだ?ネンケフトカかな?第6王朝 紀元前2200年の墓から出土した。装飾品の無いシンプルさが美しいね。

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有翼人面牛。エジプトやギリシアに比べると、若干マイナーですが、またちょっと違った魅力がありますね。ロマンを感じる。

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ネレイデス・モニュメント。紀元前4世紀のトルコから出土したお墓。丸ごと持って来ちゃったのかと思ったら、発見された当時は崩れ去った状態だったんだと。

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エルギン・マーブル。パルテノン神殿に飾られていた彫刻群。1800年にイギリスの外交官、エルギン伯爵が当時のギリシアの支配者の許可を得て、神殿から削り取ってイギリスに持ち帰った。現在はギリシアから返還を求められている。

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ギリシア神話の眠りの神、ヒュプノス。頭の片側だけに翼を付けるってデザインセンスに脱帽。格好良すぎる。

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アステカコレクションより。ジョジョの奇妙な冒険に出て来そう。何がどうなったら、こういう表現が生まれるのか?

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モアイだぜ!見るからにシュールな造形。よく見ると、ちんまりした手が付いておる・・・。

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中学校の美術の教科書で見て以来、大好きな壁画。ネブアメンという人の墓に描かれた鳥を狩る場面。色んな情報が詰まってる。何よりも鳥を描き分けているのが凄い。見ていて飽きない。

他にも素晴らしい展示品が多数有りました。見に行って良かった!

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大英博物館を見終わったら、夕方になってました。最後にセント・ポール大聖堂を見に行きました。お昼に見たウエストミンスター寺院と、このセント・ポール大聖堂がロンドン2大教会って感じですかね。こちらは、イタリアにあっても違和感無さそうなルネッサンス様式。設計したクリストファー・レンはベルニーニとも友人であったというので、影響もあるんでしょうかね。

これにてロンドン観光終了。

そして、最後の晩餐。前々日に行ったパブへ行きました。

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フィッシュパイと言うのを頼んだ。タラと鮭の入ったホワイトソースにマッシュポテトとチェダーチーズをかけてオーブンで焼いてある。パイと言ってもパイ生地で包んである訳じゃない。・・・いや、美味しいんですけどね。ちょっと寂しかったかな。素直にバーガーにした方がボリュームがあって良かったかも。マッシュポテトよりもフライドポテトの方が好きなので・・・。

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最終日はお昼に出発なので、観光はせず。ノンビリとイングリッシュ・ブレックファストをいただきまして、余裕を持って空港へ。

これにてイギリス旅行終了。思いの他、楽しかったです。もうちょっと物価が安ければ、なお良かったけど。その分、イタリアに戻った時に安く旅行できるなあとシミジミ思えました。

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