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2014年10月12日 (日)

鞄職人、ディミトリ・ビロレージ

友人の木製象嵌職人、望月貴文君がフィレンツェで工房を開けたので、ちょくちょく遊びに行ってました。彼も顔が広いので「誰か面白そうな職人さん、居ないかしら?」と聞いてみたら、ディミトリさんを紹介してもらいました。

実は既にフェイスブックでつながってました。SMSは便利だけどちゃんと把握しておかないと、誰が誰やらわかんなくなっちゃうんだよね。

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鞄職人のディミトリさんです。革製の鞄を塗っている所。よーく見ると鞄に規則正しく穴が開いてますが、これは全て手で開けてあります。手間をかける事を楽しんでやる人みたいですね。

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工房はこんな感じ。古色蒼然たる感じですが、この場所はオープンしてまだ一年も経ってないです。アンティークな雰囲気を出す為にわざとこんな感じにしたそうです。・・・只者じゃない感性の持ち主と見た!
「職人」と言っても色んな性格の人がいますからね。ディミトリさんは明らかに“Pazzo”と言われるタイプ。イタリア語で「いかれてる」って意味ですね。
お会いするのは初対面で、フェイスブックでもほとんど絡んだ事はなかったのでしたが、話してみるととても面白い。

元々、手先が器用だったのですが、職人を目指したのは32歳の時。海へ遊びに行ったら鞄の職人さんが屋台を出して実演してたんだそうです。ナイフとパンチ(穴を開ける機械)と梁と糸。少ない道具だけで器用に鞄を仕上げる技に魅せられて、以後は独学で腕を磨いたんだそうです。

料理を食べるのも作るのも好きで、音楽が好き。旅行も骨董市も好きと、好奇心旺盛な方で、それらが仕事にフィードバックされて行くのでしょうね。

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そして、意外と几帳面だったりします。作業机の上には道具が整然と並べられてる。これまで見て来た職人さんは、道具は自分が取りやすい位置に適当に置いてました。道具の数が多ければ雑然として見えるし、数が少なければ片付いて見えるけど、ディミトリさんのように結構な数の道具がきちんと揃えて置いてあるのは初めてみました。

「いや、引き出しの中は散らかってるけどね。」

と言ってましたが、これだけでも充分個性的ですね。

常に新しい事を求めてるような人なので、次にフィレンツェに行く時に何が見れるのか楽しみです。

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コメント

俊寛さんご無沙汰しています。
この記事を見て早速ディミトリ氏の工房へ伺いました。お陰様で楽しいお話しが沢山聞けました。
ありがとうございました〜♪
そのうちにノッポさんの工房へもお邪魔してみたいと思います。

投稿: M | 2014年10月20日 (月) 05時10分

Mさん、お久しぶりです。フィレンツェに戻ってたんですね。ディミトリさん、面白い人ですよ。人生を楽しんでるから、一緒に居るとこっちも楽しくなって来る。
望月君の工房も良い感じです。どんどん良くなります。次回、訪ねるのが楽しみです。

投稿: 俊寛 | 2014年10月21日 (火) 02時25分

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