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2014年10月26日 (日)

ナイフ職人、ジャコモ・チェッキ

さて、木製メガネの工房を取材した日は、スカルぺリアの荒山君の家に泊めてもらいました。

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晩御飯はスカルぺリアの友人たちと一緒に。左から荒山君、ナイフ職人のジャコモさん、荒山君のボスのファビオさん、私で、一番右はフィレンツェの革職人のジュゼッペ・ファナーラさん。全員職人ですね。大いに盛り上がって、食後はスカルぺリアのヤンキーの溜まり場へ。

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夜に開いてる酒場がここしか無いからなあ。ってか、スカルぺリアのヤンキーってなあ・・・。あんな見るからに平和な町で。

で、ナイフ職人のジャコモ・チェッキさんですけど、実は前に切り絵にしてるんですね。

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この作品ですが、切り絵にした時点で工房は引っ越しちゃったんです。スカルぺリアには毎年行ってるんですが、新しい工房は郊外にあるので、しばらく会ってなかったんですね。(フェイスブックではつながってましたが)

ですが、中世祭りの時に久々に会ったんです。荒山君に「前にあったのはいつだったんですか?」と聞かれたので、「えーっと、知り合ったのは2004年のコルシーニの職人展だね。で、次の年に取材させてもらって、次の年に完成した切り絵を見せに行って、それ以来だから・・・8年ぶりですか。・・・えっ!?8年ぶり!?」

・・・自分で計算してみて驚いた。この8年、会ってない間にジャコモは結婚して離婚したんだって。だから「フィレンツェ女を嫁にもらうのは止めとけ。」と言われた。

それは兎も角、久々の再開にとても喜んでくれました。
最近、彼らの工房で開発したってワイン抜きを買ったら、ジャコモも私の作品を買ってくれる事になった。

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この2点です。ウスバシロチョウとコシアキトンボですね。サイズは各9×9cm。
イタリアでの空き時間の有効利用にパーツに着色した状態で持ち込んで、完成させた作品をファイルに入れて、食事してる時に見せたら気に入ってくれた。
まさか売れるとは思ってなかったので、とても嬉しかったな。買ってくれたのが職人なので、更に嬉しい。

と言う訳で、ジャコモの新しい工房はまだ見てないので見学させてもらいました。

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スカルぺリアはイタリアが統一される前はフィレンツェの国境だったんです。軍隊が駐屯していたので、武器を作る技術が発達して、それが現代まで刃物の生産として残ってるんですね。
ジャコモが所属している工房“サラディーニ”は刃物以外にも各種台所用品なんかも作っています。画像はオリーブのまな板にオリーブオイルを塗っている所。ちょっと寝かせて油を滲みこませる。
前の切り絵を作った時は金属製品しか見なかったけど、最近は木製品も手掛けるようになったんですね。

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刃物の柄の部分なんかには、木の他、動物の角や骨を加工して使ってましたけどね。大量の角のストックがありました。

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ジャコモの他、3人が働いてました。その中の一人は荒山君の同僚(私とも顔見知り)のお兄さんだったりします。世間は狭い。・・・じゃなくて、スカルぺリアが小さいのか。町の人は、ほとんど皆が知り合いだからね。

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刃物を磨いてます。日本みたいに焼いてハンマーで叩いて鍛えるのではなく、鋳型に溶けた鉄を流し込んでヤスリで磨いて仕上げる。切れ味は抜群です。

スカルぺリアでの中世祭りと晩御飯、職人さんの取材と非常に充実した滞在でした。今回の前半のハイライトといった感じですね。とても良い気分でフィレンツェに戻ったので、またジャコモを切り絵にしようと思ったのでした。

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