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2014年7月18日 (金)

Chi riesce ?

Chi riesce ?

ここ最近、イタリア語のタイトルが続きますな。「誰が出来るのか?」という意味です。発音すると「キ リエッシェ?」

・・・どこかで聞いたような音。「キ リエッシェ・・・」、「キ リエッシ・・・」、「キリエシ・・・」

「切り絵師」

空耳アワーみたいですね。昔、イタリア人の友達に自分の仕事を説明して、日本語で「キリエシ」と言う事を教えたら「Chi riesce ? ハハ、面白いねえ。」と言われた事がありました。

実に暗示的ですね。「誰が出来るのか?」

同じ技法を使う作家さんが大勢いる中で、自分にしか出来ない技法や表現を見つけて磨いていかないと生き残れませんからね。
私は「職人シリーズ」というテーマを選んで、自分の作品も職人的なアプローチで取り組んでます。

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今朝の6時過ぎに完成しました。家具修復職人のアンドレア・ラッビさん、60×180cm。基本的な技法しか使ってないけど、大画面を隅々まで丁寧に作り込む事によって、誰も出来ない作品に仕上げる。

“Chi riesce ?”

10日ぐらい前に仕上がるはずが、期限ギリギリになってしまいました。
長期間、ハードな生活でしたが、自分のやりたかった事を思いっきりやれたので、苦しさはあまり感じなかったな。むしろ充実した日々だったりして・・・。

全体像は個展で発表した後でこのブログでも公開しますが、ちょっとだけ一部を見せちゃおう。

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主役のアンドレアさんです。蜜蝋を塗った部分をウールで磨いて艶を出す作業をしています。

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叔父さんの代から使い込まれた道具の数々。電ノコの台の上にレモンが乗ってる。

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壁に貼ってあるフィオレンティーナのポスター。右隅に額縁が重なってるけど、その奥に近所の家具修復職人のジュゼッペさんと一緒に撮った写真が飾ってある。このジュゼッペさんの切り絵も以前に作ってます。仲良しなので、互いの仕事を手伝ったりしてます。

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この工房の目玉。人形の家を作ってディスプレイしてある。すごく素朴だけど、丁寧に作られているので、独特の雰囲気を醸し出している。仕事とは直接関係無いんだけど、こういう余計な部分でその職人さんの人柄も表れて来るんだよね。初めてアンドレアさんの工房を見せてもらった時は、とても驚きましたな。

“Chi riesce ?”

誰も出来ないよね~。

多くの職人さんから色んな事を学んで前に進んでます。世間的には無名な人たちが多いけど、「その人たちがそこに居た」って証しを残して行く事って大事なんじゃないかな。

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切り絵師・俊寛展、来週からです。どうぞよろしく。超絶技巧で、いかれてて、宝石を磨くように仕上げた、誰も出来ない作品の数々。同じ時代を熱く生きてる職人たちの息吹を感じて下さい。

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