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2013年5月22日 (水)

パイプオルガン工房、ピンキ

ウンブリア紀行2日目。スポレート在住の友人に、近くにあるフォリーニョという街のパイプオルガンの工房に連れて行ってもらいました。パイプオルガンはまだ切り絵にした事が無いので、大変ありがたい!!

フォリーニョは山だらけのウンブリアの中にあって、珍しく平地に作られた街。パイプオルガンのある工房は町外れの工業団地の中にありました。近代的な設備の整った「工場」なので、建物の歴史は無く風情は無いけど、置いてある道具はなかなか興味深い。後で聞いたら、機械は既製品だけど道具類は手作りなんだそうです。

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工房は家族経営で1930年代から続いています。現在の当主は3代目。

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左から、長女バルバラさん、次男クラウディオさん、長男で現当主のアンドレアさん、先代のグイドさん。彼らの後ろにあるのがパイプ。人の背丈よりも長いのです。教会でパイプオルガンは見た事がある、と言うよりも気にした事がなかったので、改めて見てみるとすごいもんだなと・・・。

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こちらはオルガン本体。17世紀に作られたものです。

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鍵盤の調整をするアンドレアさん。300年使った鍵盤で、人の指の形にすり減ってツヤツヤしています。そういう部分は修復しない。

と、ここでご家族は用事があるので外出されました。

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続きはこの方、パイプ師のアッティッラさんが説明してくれました。ハンガリー人で職歴20年のベテランです。取材を受けるのが嬉しいのか、実に丁寧に説明してくれました。パイプを作る作業を最初からやってくれました。錫と鉛の合金の板を切り出し、丸めてハンダ付けする(画像はこの場面)これを磨いて穴を開け、中にアニマ(イタリア語で魂の意味)と呼ばれる金属片を入れる。

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最初から作るんじゃなくて修復も行います。・・・これ、誰がこんな酷い事をってぐらい徹底的に破壊されてる。こんなのとても直りそうにないけど、拍子木でトントン叩いて行くと見る見る内に立ち直って新品同様になっちゃうんです。柔らかい合金だから出来るんだけど、正に「パイプのお医者さん」って感じ。素晴らしいお仕事♪

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最後にアティッラさんからパイプをプレゼントしてもらいました!70パーセント錫、30パーセント鉛でレの音が出ます。笛みたいに口を当てて吹くと「ピー」って音が出る。アティッラさんのサイン入りです。やったね!

この工房だけで2人も切り絵が出来ちゃいますね。いつ作ろうかな。(今でしょう!と突っ込みを入れないように。)

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コメント

仕事で数日家を空けていたらば、ついにピンキ家のパイプオルガンの記事をアップしていましたねぇ!
アッティラさん、丁寧でいい職人さんだったよね。
みるみるうちに、ぺちゃんこのパイプが生き返っていくのを見るのは、爽快でした。

あらためてブログで見直してみると、いいもんですね。
作品がいつか出来上がるのを楽しみにしています!!

あ、ちなみに私の苗字は粉川でーす。

投稿: butako170 | 2013年5月24日 (金) 04時44分

あ、ゴメン。打ち間違い。後で直しときますね。
アンドレアさんとアティッラさん、どちらも絵になる職人さんです。作るのが楽しみです。

投稿: 俊寛 | 2013年5月24日 (金) 13時12分

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