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2013年5月29日 (水)

トーディ

ウンブリア紀行3日目。トーディという町に行きました。私がイタリアに住み始めた頃、同じ語学学校に通ってる友達とお金を出し合ってレンタカーを借りて、ウンブリアにある2つ星のレストランに行った事がありましたが、ついでに近くの町にも寄ってみようって事でオルヴィエートとトーディが候補に挙がりまして、私は交通の便の悪いトーディを推したのですけど、多数決で負けてオルヴィエートに行きました。以後、行くチャンスも無く18年が経過。

実はこの日の午前中はマヨリカ陶器で有名なデルータに行ってまして、友人から教えてもらった工房を訪ねたんですけど、1軒は職人さんが病気で会えず、もう1軒は工房を見学させてもらったんだけど、何人も働いてる大きい所だったので、一通りの説明を聞いただけで時間切れになってしまいました。すごく絵になる工房だったので残念です。勉強にはなったんだけどねえ・・・。

仕方ないので、この日も案内してくれた粉川妙さんが、知り合いの工房を紹介してくれまして、連絡を取ったら「午後に来い。」って事なので、ではそれまでトーディに行きますかって事で。

トーディに着いて、まずは腹ごしらえ。

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前菜に食べたクロスティーニ。トーストの上にラディッキオのグリルとモッツァレッラチースのグリル、生ハムが乗ってます。なかなかの逸品。写真で見てもけっこうな量に見えますけど、実はこれで半分の量。粉川さんと食べたのですが、あらかじめ半分に分けておいてと頼んだら、気を利かせてちょっと多めの量を半分にしてくれたみたい。ウンブリアではそういうサービスが多いそうです。これだけで既に腹8分目ぐらいになってたりして。

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私が頼んだパスタ。ウンブリア名物のストランゴッツィというパスタに似てるけど、名前が違いました。(何て名前だったか控えるのを忘れた・・・。)ストランゴッツィと言うのは「革ひも」という意味で幅広でちょっと縮れたパスタですね。この日食べたのはトマトとソーセージ、ポルチーニ茸で作ったソースで和えてあります。こちらも美味。粉川さんが頼んだタリアータ(イタリア風牛たたき)も焼き加減と塩加減が絶妙だったそうです。

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トーディは御多分に漏れず、ウンブリアに多い小高い丘の上に作られた城壁に囲まれた街です。画像はサンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会。城壁外にあるので、トーディで最初に目にする建物ですね。ルネサンス期の建築家、ブラマンテによる設計。

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車を駐車した真上にある教会。サン・フォルトゥナート教会と言います。13~15世紀にかけて作られました。ファザードの上部は未完成のままですが、静謐な雰囲気でなかなか良い。・・・単に平日の昼時で人通りが少なかっただけかもしれないけど。

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ドゥオーモです。12世紀から建造が始まり、13世紀と16世紀に改修されています。あまりにも四角くて逆に印象的だなあ。いろんなドゥオーモを見て来たけど、これはこれで面白い。

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ポポロ宮殿。1214年に建造。イタリアでもっとも古い市庁舎です。右手にガリバルディ広場がありますが、展望台になっていて非常に見晴が良い。吹き抜ける風も心地良い。

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ガリバルディ広場より麓の町を望む。中央に見える教会は何て名前なのか知らないけど、小さくまとまってて可愛らしい。

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トーディの城壁外まで下りて来ました。ここからの眺めが好きですね。城壁の中も中世の街並みが良く保存されてて、歩いてて楽しかった。

以上、18年目にしてやっと行けたトーディでした。

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2013年5月25日 (土)

スポレート

ウンブリア紀行2日目。ヤスリ職人のアルドさんの取材を終えて、宿泊地であるスポレートへ。前日は夜20:00過ぎの到着でしたが、この日は16:00過ぎにホテルに戻ったので、粉川さんと別れて、荷物を置いてカメラを持って市内散策。

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ホテルから中心部へ向けて10分程歩くと、オリオの塔が見えます。オリオってのはイタリア語でオイルの事。敵が襲撃して来た時に、塔の上から煮えたオイルを振りかけて撃退したのでこの名が付いたんだそうです。14世紀建造。

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スポレートのドゥオーモ。スポレートもウンブリアに多い山の斜面に作られた街なので、ドゥオーモは市街の一番高い場所にあります。更に上には要塞があるんですが、街とは切り離されてますからね。
12世紀から15世紀にかけて作られました。正面からだと分かりにくいのですが、ファザードの2階はバルコニーみたいになっています。珍しい形ですね。
内部にはフィリッポ・リッピのフレスコ画もあります。

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街の一番高い場所にある要塞。エレベーターを使うと、いきなり要塞の入口なのでフレームに全部入りきらない。正確にはアルボルノツィアーナ要塞と言います。14世紀建造。
この日は降ったり止んだりの天気で、夕方以降は晴れてたんですが高い所に来ると物凄い風。吹き飛ばされそうになりました。
この写真、よく見ると左に写ってる山に十字架が建ってるのが分かる。(画像をクリックして拡大して見てみて下さい。)
これは街の隣にある山で「聖なる山」と言われています。日が落ちると十字架に電気が付いて真っ暗な中に十字架型の光が浮かび上がる。私はキリスト教徒じゃないけど、見てると敬虔な気分になりますね。あまりにも簡素で慎ましい光。しかし美しい。

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要塞の東側に橋があります。塔の橋と呼ばれています。一列に並んだ、高い塔の上に架けられた橋ですね。最大高80m、長さ200m。てっきり水道橋(すいどうきょうと読む。水を運ぶ為の橋で、古代ローマの時代に作られた物が多い。)かと思っていましたが、人が通る為の橋なのですね。ローマ時代にはこの場所に橋は架かっていたようですが、現在見られるものは14世紀に要塞を設計したガッタポーネによって作られたそうです。
橋を渡ってみたかったが、そろそろ日も傾いて来たし、どこから入るのか分からなかったので街に戻りました。

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帰りは来た時と別の道を通って麓に降りる。これはメルカート広場。奥の時計の付いた建物は噴水が付いています。18世紀に作られました。
メルカートってのは市場の事で、朝市が開かれるんですね。夕方だから流石に閑散としてるから、賑やかに人々が買い物をしてる写真を撮ろうと、翌朝は早起きして出かけたんですが、やっぱりこんな感じ。土産物屋さんに飛び込んで、スポレートのガイドブックを買ったついでに聞いてみたら、「朝市はもう何年も前に止めちゃった。月の第一日曜日には骨董市があるけど・・・。」だってさ。ああ、ガッカリ。

実はこの広場にはポルケッタの屋台があるんです。ポルケッタってのは子豚の香草焼きの事で、薄く切ってパンにはさんで食べる、ウンブリアの名物です。粉川さん曰く「名人」との事。それは是非賞味しなければと思っていましたが、屋台は午前中のみ。当然、この時間は無かったし、翌朝も行ったのが早すぎた時間だったみたいで、まだ来てませんでした。残念。
まあ、最終日に粉川さんのはからいで食べれたんですけどね。この日は、昼食にアグリで食べ過ぎたので、切り売りのピッツァを買ってホテルで食べました。・・・不味かった。

と言う訳で、ウンブリア2日目が終わりました。しかし、濃い一日だったな。この日だけで4つも記事を書けちゃったよ。

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こちらは最終日に撮った写真。粉川さんの車に乗って、ノルチァという街に行く前に。ちょっと分かりづらいけど、真ん中に塔の橋があります。車道はこの塔の橋の間を通り抜ける。左側にアルボルノツィアーナ要塞。この組み合わせが良いですね。絵になる!

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ヤスリ職人、アルド・ピカレッリ

ウンブリア紀行2日目(この日だけで3つ目の記事だ。) アグリツーリズモで食事の後、ヤスリ職人さんの家に行きました。セッラーノという場所なんですけど、街という程の規模ではなく、家がポツポツ点在する集落と言った方が良いような所でした。だからセッラーノは風景の写真は撮りませんでした。

ともあれ、ヤスリ職人。恥ずかしながら、私はヤスリという物は鋳型に溶かした金属を流し込んで作ると思っていましたが、違うんですねえ。ヤスリの「目」は鋳造では出来ないんです。なら、どうやって作るかというと、一つ一つタガネをハンマーで叩いて目を入れて行くんです。

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こちらがヤスリ職人のアルド・ピカレッリさんです。71歳。2年前にヤスリの工場が閉鎖されたので、現在は自宅の小部屋で職人を続けています。

セッラーノの近くにはノルチァという街があります。豚肉の加工で有名なんですが、中世には豚肉の解体=手術という図式になっていまして(すごい乱暴な話だ・・・。)医療技術がこの地では発達していたんです。当然、よく切れる刃物が必要になるので、最初は手術用のメスが、次いでヤスリが、最終的には彫刻に使う道具が生産されるようになり、大いに発展したそうです。しかし、大衆は裕福になり過ぎたあまり、神を敬う心を失って行き、それを恐れたベネディクト派の教会により、金属加工の技術は非公開の立場へと追いやられてしまい、その後は衰退して行ったそうです。

現代では機械を使って目を打ち込んで行くんですが、それでも目視によって目が入っているかどうか確認しながら作業を進めて行きます。
手作業によるヤスリの方が使い心地が良く、高級品なんだそうです。

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アルドさん、子供の頃から作業をしていて、工場で働いてた頃は1日10時間以上も作業をしていたというけど、よくも体を壊さなかったものですね。多分、無駄な力が全く入って無いからだろうか・・・。1発1発、等間隔でしかも早い。写真のヤスリで5分程度で目を打ち終わる。ちょっと目を離したら完成してるんですよね。

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私もやらせてもらったんですが、本体に跡が出来るだけで、まともな目は全く出来なかった。熟練の職人さんは凄いですよ。

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壁にかかっている色んな種類のヤスリ。
職人さんが使う道具を作る職人さん。・・・ヤスリが手作業で作られるとは想像もしなかったなあ。金属加工をする職人さんの中には、道具を自分で使いやすいようにカスタマイズする人はけっこういるのですけど、ヤスリの目立てとなるとねえ・・・物作りの根本に関わる道具を作る人が居るとは思わなかった。
案内してくれた粉川妙さんも、よくヤスリ職人なんてのを見つけたもんですね。自分の目で見るまでは想像も出来なかった。(作業自体はシンプルだけど、あれが人の手でされた仕事とは未だに信じられん。)

こういう仕事が消えて行くのは本当に勿体ないですね。せめて切り絵にして彼らの事を伝えなきゃなと思った。

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2013年5月23日 (木)

食べまくり、アグリツーリズモ

ウンブリア2日目、パイプオルガンの工房の取材の後でフォリーニョの旧市街も見学。パイプオルガンの工房は郊外にあるので車で10分ぐらいかかるかな。

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フォリーニョのドゥオーモです。これは裏側です。この日は強い雨が降ったり止んだりって感じでした。フォリーニョは山だらけのウンブリアの中では珍しく、土地が平らなので自転車に乗ってる人が多いそうですが、天気が悪いのであまり見かけなかったな。

さて、午前のプログラムを終えて昼食へGO!!友達がセッラーノという所にある、アグリツーリズモへ連れてってくれました。アグリツーリズモってのは、農家に泊まったり、そこで採れる食材を使った料理を食べたりする事ですね。洗練された料理じゃないけど、地元の採れたての食材を使うので味は最高です。イタリアをより深く楽しみたい人にはアグリを利用するのがお勧めですね。

この日は気合い入れて全料理の写真撮りましたよ。事前に「晩御飯いらない程食べるからね!」と言われてたんでした。

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まずは前菜。生ハムとメロン、ルーコラにチーズケーキ。チーズケーキは甘くなくて、生ハムと一緒に食べる。生ハムの塩味をチーズケーキが和らげて優しい味に。

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前菜2品目。トマトのクロスティーニとマッシュルームのクロスティーニ。クロスティーニってのはトーストの上に色んな物を乗せた料理ね。マッシュルームの方は削ったパルメザンチーズにレモンが絞ってあるんだけど、チーズの塩味とレモンの酸味が生のマッシュルームとマッチしてて絶品。

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前菜3品目。(前菜だけで多いなあ・・・。)ソーセージのクロスティーニ。ピーマンの酢漬けを付け合せに。

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パスタです。リコッタチーズを詰めたニョッキをトマトソースで。シンプルだが、素材の味がストレートに伝わる。

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アグリの主人であるおばちゃんが暖炉で肉を焼いてくれてます。このアグリツーリズモは彼女と彼女の娘さん、息子の嫁さんの3人の女性たちが働いてます。

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右が牛肉のグリル。そろそろお腹いっぱいになって来たので控え目に。左の皿はサラダとジャガイモのスキアッチャータ。スキアッチャータってのは、つぶしてペチャンコになったパンの事だけど、これはジャガイモだけでパン生地は使ってないです。サラダはレタスに柘榴とゴマが振ってある。柘榴のサラダって初めて食べたけど、別のレストランでも食べたので、最近の流行りかしら。
おばちゃん曰く「天気が良ければ野草を摘んで来てサラダに混ぜるんだけどねえ。」だって。あああ。雨の馬鹿。

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デザートです。・・・えーっと、名前を忘れた。この地の聖人に捧げられたお菓子で、聖人の名前が付いてるんだけどね。お米を練り込んでチョコレートで味付けした揚げ菓子。モチモチした食感。生クリームと果物を添えて。

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ローリエで淹れたお茶で〆。もう満腹で動きたくなかった。

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この方、粉川妙(こかわたえ)さん。スポレート在住。今回のウンブリア取材に協力してくれた友達です。やれやれ、やっと紹介出来た。どのタイミングで粉川さんの事を書こうか迷ってたんだよね。
彼女と知り合ったのは、もう6年前、フィレンツェのレストランで修業してた時でした。今回のウンブリア取材は、限られた時間内ですごく効率的に回ってくれました。彼女が居なければ、こううまく行かなかっただろうなと。
スローフーダーとして著述もこなし、神戸新聞でイタリアの食についての連載も手掛けて本も出したというぐらい料理にも詳しいので、美味しい店にも連れて行ってもらいました。

粉川さんのHPとブログはこちらです。

http://slowfood1.web.fc2.com/(HP)
http://butako170.exblog.jp/ (ブログ)

ウンブリア州に関してはスペシャリストですので、ディープなウンブリア旅行の際には是非ご利用して下さい。お客さんの希望を最大限に生かし、どこよりも安い代金でプランを立ててくれますよ。

ちなみにハンドルネームはbutako170ですが、元々は豚の事を調べにイタリアに来たんです。170ってのは身長が170cmあるから。スポレートという、ちょっとマイナーな場所で逞しく生きてます。友達がガシガシ元気に生きてる姿を見るのは嬉しい。今回のウンブリア滞在中ではお昼は一緒に食べてたんですけど、話を聞いてて勉強になりました。

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おまけ。食後にアグリの近くで飼われてるイノブタを見に行く。イノブタって家畜の豚と野生のイノシシの交配種。右で寝そべってるのがお母さん豚。真っ黒けで可愛い~。

・・・しかし、結局は彼らも食べられちゃうんだよなあ。

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2013年5月22日 (水)

パイプオルガン工房、ピンキ

ウンブリア紀行2日目。スポレート在住の友人に、近くにあるフォリーニョという街のパイプオルガンの工房に連れて行ってもらいました。パイプオルガンはまだ切り絵にした事が無いので、大変ありがたい!!

フォリーニョは山だらけのウンブリアの中にあって、珍しく平地に作られた街。パイプオルガンのある工房は町外れの工業団地の中にありました。近代的な設備の整った「工場」なので、建物の歴史は無く風情は無いけど、置いてある道具はなかなか興味深い。後で聞いたら、機械は既製品だけど道具類は手作りなんだそうです。

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工房は家族経営で1930年代から続いています。現在の当主は3代目。

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左から、長女バルバラさん、次男クラウディオさん、長男で現当主のアンドレアさん、先代のグイドさん。彼らの後ろにあるのがパイプ。人の背丈よりも長いのです。教会でパイプオルガンは見た事がある、と言うよりも気にした事がなかったので、改めて見てみるとすごいもんだなと・・・。

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こちらはオルガン本体。17世紀に作られたものです。

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鍵盤の調整をするアンドレアさん。300年使った鍵盤で、人の指の形にすり減ってツヤツヤしています。そういう部分は修復しない。

と、ここでご家族は用事があるので外出されました。

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続きはこの方、パイプ師のアッティッラさんが説明してくれました。ハンガリー人で職歴20年のベテランです。取材を受けるのが嬉しいのか、実に丁寧に説明してくれました。パイプを作る作業を最初からやってくれました。錫と鉛の合金の板を切り出し、丸めてハンダ付けする(画像はこの場面)これを磨いて穴を開け、中にアニマ(イタリア語で魂の意味)と呼ばれる金属片を入れる。

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最初から作るんじゃなくて修復も行います。・・・これ、誰がこんな酷い事をってぐらい徹底的に破壊されてる。こんなのとても直りそうにないけど、拍子木でトントン叩いて行くと見る見る内に立ち直って新品同様になっちゃうんです。柔らかい合金だから出来るんだけど、正に「パイプのお医者さん」って感じ。素晴らしいお仕事♪

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最後にアティッラさんからパイプをプレゼントしてもらいました!70パーセント錫、30パーセント鉛でレの音が出ます。笛みたいに口を当てて吹くと「ピー」って音が出る。アティッラさんのサイン入りです。やったね!

この工房だけで2人も切り絵が出来ちゃいますね。いつ作ろうかな。(今でしょう!と突っ込みを入れないように。)

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2013年5月17日 (金)

グッビオ

職人シリーズの他、風景の写真も撮りに行きました。毎年テーマを決めて15点小サイズの作品を作るのですけど、今年はウンブリア州の風景をやります。
ウンブリア州ってのはフィレンツェがあるトスカーナ州の南にあります。有名な所は、山の上にある街オルヴィエート、聖者サン・フランチェスコの出身地アッシジ、サッカーの中田選手が所属した時に知名度を上げたペルージャ・・・ってとこなんですが、この3都市については昨年までに取材を済ませてあるんですね。いずれもフィレンツェから日帰りで充分な場所なので。
ならば今回は泊まりでないと難しいウンブリアの街に行こうという事で、スポレートという所に住んでる友達の協力で車を出してもらい、色々回る事にしました。

今回の滞在は天気に恵まれなかったようで、半分以上が雨でした。スッキリと晴れたのは3日ぐらい。
で、マンチェスターから戻った週にウンブリアに行きたかったんですが、スポレートの友人から電話があって、天候が悪いので延期になりました。山の方にある街では雪が降ってて運転してて危ないからという事でした。

と言う訳で、ウンブリアに出発したのは3月17日(日)。1週間延期した事になります。まあどっちにしろ雨は降ったのですが、1週間前に比べればまだマシだったみたいです。

ペルージャまで車で迎えに来てもらって、見学したのはグッビオという街。

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街の入口にあたるクアランタ・マルティーニ広場。いきなりこの風景ですよ!絵になる!!

・・・実は大して期待してなかったんですよね。大抵の初めての土地は感動しますが、「どうせウンブリアだろうから、小高い丘の上に街があって・・・まあ良くあるタイプの町だろう。」なんて考えてたんです、実際にそういう街なんだけど、実際にこんな風景を見せ付けられると一気にテンションが上がる。雨がパラパラ降ってましたが、んな事はどうでも良いとばかりにガシガシ歩く。

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こちらは市庁舎です。1番目の画像で中央左に写ってる建物ですね。まあ、それこそ良くある形なんですが、堂々たる佇まいですね。

グッビオはロウソク祭りが有名です。この土地に縁のある3聖人を象徴した、ロウソクを入れた神輿を町の人が担ぎ、ドゥオーモ前の広場から頂上の教会まで駆け上がるというものです。毎年5月15日に行われるのです。(今週だったんじゃないか。)街を歩いてたら、リハーサルをやってる人たちに出くわした。

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本番では観客も多くて、細い路地を豪快に駆け上がるから、巻き込まれて怪我をする人もいるんだそうです。リハーサルですけど、どんな雰囲気なのかは分かりました。ちょっと得した気分。

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頂上の教会に併設されてる博物館に展示してあったロウソク用の神輿。担ぎ手は古式ゆかしいコスチュームに身を包む。

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街の西側にあるローマ劇場。周囲は何も無い、だだっぴろい草原なので、歩いてて非常に気持ちが良い。

さて、グッビオの見学を終えて、スポレートのホテルまで送ってもらいました。宗教団体が経営してるホテルでシングル1泊30ユーロ。個室にシャワーとテレビまで付いて、この値段は安い!!(だいたい3700円ぐらい。)

夕食は街中まで出て、小一時間ぐらいウロウロして美味そうな店を見つけて入りました。翌日、友達に聞いたら、美味しいと評判の店だったようです。我ながら鼻が利くなあ。
プリモにノロジカのニョッキ、セコンドにイノシシの狩人風。
ノロジカはめっちゃ美味いんですよ!昔、彫刻家の友達がトスカーナの田舎でイベントをやった時に招待してもらって、赤十字の施設で食べたノロジカの狩人風がとても美味しかった。(おまけにタダだった。)以来、ご無沙汰してましたが、流石は山の幸で有名なウンブリア。ノロジカとあるとなれば頼むしかないではないか!
セコンドのイノシシも美味かったけど、同じような味付けだったんだよね。イノシシも好物なので頼んだのですが、こちらはフィレンツェでも普通に食べれる。もうちょっと変わった料理を選ぶべきだったなあと若干後悔したりして・・・。

ああ、写真撮っておけば良かったなあ。

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2013年5月16日 (木)

モザイク職人、ルカ・バルベリーニ 

   制作が追い込みに入ってまして、なかなかブログの更新が出来ません。ああ、もうノルマが厳しいってのに、何でこんなに進まないかね。

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画像はラヴェンナのモザイク職人、ルカ・バルベリーニさん。ラヴェンナはフィレンツェの北、電車で3時間ぐらいの所にある町で、教会のモザイクが素晴らしくて世界遺産にも登録されています。現在でもモザイク工房は多く、日本から勉強に来ている人も多いです。

色ガラスをハンマーで割って、点描のように敷き詰めて表現します。

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昨年も取材に行ったのですけど、連絡ミスで作業をする所は見れなかったんです。(私のイタリア語能力も落ちて来ているせいで伝わらなかったんだろうか・・・。)今回は2回目という事もあってバッチリ取材出来ました。画像はその時に作ってくれたモザイク。セメントの粉にラテックス液を混ぜた物を枠に流し込み、それに色ガラスを嵌めて行く。ラテックスは3時間ぐらいで乾いてしまうので、時間内に完成させなければならない。
この作品は「レヴォリューション」というタイトルです。シリーズ第1作目だそうです。

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作り始めはこんな感じだったので、一体どうなるのか想像も付きませんでした。上の画像は完成間近ですけどね。成程。群衆が剣を振りかざしている。即興で作って行くので余程の経験が無いと出来ない仕事ですね。私の切り絵では・・・無理だな。

実は今、制作していたのがルカ・バルベリーニさんの切り絵でした。今日、やっと完成しました。疲れた~。

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サイズは45×60cm。切り絵でも「レヴォリューション」を作っている場面にしました。

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ルカさんの向こうに奥さんのアリアンナさんも居ます。こちらは息子さんのモザイクを制作中。2人子供がいるんだそうです。
ルカさんが作っているモザイクは短期間に仕上がる技法ですが、アリアンナさんのは昨年の10月から作っているそうです。技法が違うんですね。また機会があれば、そちらも取材してみたいものです。

さて、取材の予約の電話を入れた時に、ルカさんから「ちょっと話たい事があるんだ。」と言われてたので、何だろうと思ってたんですね。会った時に聞いてみたら「合同展に参加しないか?」って事でした。それも単に同じ場所に作品を並べるだけじゃなくて、作家同士コラボした作品を展示するという事で。
つまり、普通はモザイクは元になる絵が存在して、それに合わせて作って行くのですが、逆をやってみようという事で、私たち(色んな業種の作家が参加するわけです。)がモザイクを元にそれぞれの技法で作品を仕上げて、一緒に展示するというわけですね。

そりゃ、面白い!!
この話を聞いた時に「3日だけ待ってくれ。考える時間が欲しい。」とルカさんに言ったのですが、取材しながら展示会についても質問して行く内に考えが決まっちゃったんで「参加するよ!!」と返事しました。若干、呆れてたな。1時間ぐらいしか経ってない。まあ即断即決。こういうのは自分の勘を働かせよう。展示会の趣旨に惹かれましたし、イタリア人と展示するのは久しぶりだ。ただ10月なので、作品を送るだけなのが残念ではあるけど。
・・・って、制作ノルマ厳しいじゃんよ。やる時間あるのかねえ。(何だかんだ言いつつ、結局は何とかしちゃうんですけどね。)

どんなモザイクがお題に出されるのか楽しみです。

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2013年5月10日 (金)

家具修復職人、アンドレア・ラッビ

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今年の滞在で取材させてもらった職人さん2人目、家具修復職人のアンドレア・ラッビさんです。同じ通りで働く、家具修復のジュゼッペ・ゴッツィさんの切り絵を昨年制作してまして、アンドレアさんも登場してます。

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奥に居る人物ですね。自分の工房もすぐ近くにあります。お互いに手伝っているらしい。この辺の人間関係が下町人情って風情で、眺めていると心地良い。

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アンドレアさんの工房です。ジュゼッペさんの工房を取材した時に、アンドレアさんが「うちも見る?」と言ってくれたので、見に行ったらとても面白い空間。人形が好きみたいで、家なんかはアンドレアさんの手作り。ドールハウスみたいに洗練されてないけど、素朴で温かみがありますね。

元々、母方の伯父さんがやってた工房だそうです。アンドレアさんが後を引き継いだので60~70年ぐらい続いています。1966年のアルノ川の洪水では、修復の仕事が大量に発生したので、伯父さんに誘われて一緒に働くようになったそうです。(それまでは博物館で働いてたそうです。)

チャールズ皇太子の為に、ガラス食器を入れる観音開きの家具を作って献上した事もあったそうな。
・・・多くの職人さんが、こういう伝説を一つや二つ持っているんですねえ。別の職人さんの話ですが、何気なく見てたテレビで外国の貴族の家の話をやってて、自分の作品が紹介されてたって。佳い話ですね。作品が一人歩きしている。

絵になる工房なので、今年の名古屋の個展のDM用に制作しようかと思ってますが、さて間に合うかな。9月だから早めに作らないと・・・。

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2013年5月 6日 (月)

製本職人、ラポ・ジャンニーニ

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ここからは、2013年のイタリア滞在で取材した職人さん達です。次回のイタリア行きまでに作品にしたいところですが、10軒も取材しちゃったので全員はちょっと無理かな。出来る限り頑張ってみます。

1人目は製本職人、ラポ・ジャンニーニさん。パートナーの桑田宝子(くわたみちこ)さんは私の友達です。(上の画像で左に写ってる女性が桑田さん)しばらく会ってなかったんですが、2年前に滞在した時に、二人で店を立ち上げたのを知ったので訪ねました。その半年前にお店がオープンしたんだそうです。「壁を自分たちで塗った」ってぐらい、こだわって作り上げたお店ですが、どうも新しい工房だと絵に描きづらい。その場所で過ごして来た年月が積み重なって行くと、その人の個性もどんどん表れて来るので、もうちょっと様子を見させてもらおうって事で。以後、ちょくちょく遊びに行ってました。
そろそろ良い感じに馴染んで来たので、今回ようやく取材。お昼ご飯も一緒にしたりして、人物像もわかって来たので、思い入れの強い、良い作品になるでしょう。

「ジャンニーニ」と言えば、ピッティ宮殿の前にある文房具屋、ジャンニーニ父子商会が有名で、ラポさんもその家系。現在、本家のジャンニーニではマリアさんが当主ですが、ラポさんとは従兄弟になるんだそうです。

画像は製本の作業ですね。縫製台を使って、ページを綴じている所。使っている紙にもこだわっていて、北イタリアのコルデノンス社の紙。1800年代前半の手漉きの紙に触った感触と書き心地が似ているんだそうです。

お店には既製品も置いてますが、彼らが本当にやりたいのはお客さんの希望に合わせて制作するオーダーメイド品。当然ながら値段も高くなるので(その事を理解出来ないお客さんも多いんだそうです。値段が高い事に文句を言う人もいるそうで、買う買わないは兎も角、オーダーメイドの価値って何なのかぐらいは解ってもらいたいですね。)なかなか難しい。でもそんな事も言ってられないので、コンクールに出品し続けてるそうです。

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ラポさんの作品です。『オセロ』『リア王』『マクベス』をおさめた仏訳の本を装丁してあります。
外箱はロンドン、グローブ座をイメージ。蓋を開けると舞台が展開。
表紙に埋め込んである木製のパネルと、そこに立っている2脚の足は、シェイクスピア演劇と俳優を象徴しています。
表紙は仔ヤギ革と本金箔を使用。緑の内側にアンティークローズ色のマーブルの見返しを付けています。これは、コントラストの美しさと、ルネサンスを意識したものです。(英国ルネサンスはイタリアよりかなり遅れてシェイクスピアの生きた時代に波及。フィレンツェのドゥオモの緑とピンク大理石のイメージ)。

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こちらは桑田さんの作品。『テンペスト』の伊訳。
テーマは「水と火」もしくは「均整・抑制」。テンペストの主題のひとつがtemperanzaである
ことからアイディアを得た。箱が水(海)を、本が火(嵐)を象徴しています。作者の名前までWilliamからGuglielmoに訳してあるのが笑えるけれど、訳者がしたことに倣ったのと、「イタリア」を強調したかったのであえて(シェイクスピアは執筆にあたってラテンやギリシアの古典劇から多く主題を引用した経緯から)。トスカーナ産仔牛革と金、銅箔を使用。

2点とも、オックスフォードの国際製本コンクールに出品したそうです。メールで見せてもらったので、説明文もそのままコピペしてあります。今回、私が滞在してる時にイギリスから戻って来たので、2点とも直接見せてもらいました。眼福。製本の世界も奥が深い。話を聞いてると時間が経つのを忘れます。

同年代の職人さんが頑張ってると励みになりますね。私も気合入れなきゃ。

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2013年5月 3日 (金)

春休みの宿題、その1 図鑑シリーズ

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3月のフィレンツェでの下宿、大家さんと同居だったのですが、一日中家に居る人達だったので暖房点けっぱなしでした。おかげで風邪を引かなくて済んだ。

画像は滞在中に仕上げた作品。出発前に着色したパーツを作る所までやったので、フィレンツェでは貼る作業のみ。
イタリアでは健康的なリズムで生活してまして、朝の7時に起きて夜の0時には寝てました。だから朝は世間が動き出すまでの時間に作業してましたね。部屋が暖かいから作業がはかどる事。あまり寒いと布団から出たくないんですよ。

イタリア滞在前半で32点完成させました。1点だけ見ても大した作品じゃないのですが、並べて見せるとけっこう面白い。持ち歩いて職人さんに見せたりしてました。日頃、彼らの作品を見せてもらってるしね。たまには私もって事で。

このシリーズは9×9cmです。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、その他の動物、と7項目に分けて作っています。これを図鑑シリーズと呼んでいます。千点仕上げたら絵本のコンクールに応募しようと思っていますが、8年前から始めて完成したのは375点。・・・まだ10年ぐらいかかりそうですね。気の長い話だ。

私の作品は基本的には1点物で、同じデザインでは作らないんですけど、このシリーズは例外。下絵をコピーしてあるので、希望される人がいれば同じ物を作ってます。まあ下絵以外は全て手作りですけどね。手間はかかってます。

絵本コンクール用なので、今の所は道楽で作ってるのですが、ひょっとしたら職人さんとコラボするかもしれない。ある職人さんに見せたら「ちょっとやってみないか?」って話が出たんです。(今回の滞在は、願ってもない話が転がり込んで来る事が多かったなあ。)まだ確定してないので、詳細は書かないけど、是非実現してほしいですね。自分のデザインが違う素材・技術で表現されるのって素敵だ。

あと30点、今年中に作ればノルマ達成します。その時に今回の図鑑シリーズも含めてブログで公開しますので、少々お待ちを。

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2013年5月 2日 (木)

昨年の職人さん4

昨年度、切り絵にした職人さんはこれで最後。銅版画職人のジャンニ・ラファエリさんです。

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サイズは40×30cm。イタリア出発前に完成してブログで公開したので、現地在住の湯人から感想をもらう事が多かったです。

ジャンニさんの工房を取材したのは2年前。ガイドブックに取り上げられていたし、銅板画の職人さんはまだ切り絵にしてなかったので、飛び込みで取材を依頼しました。

最初はあまり興味無さそうだったんですよね。「自分でも絵を描いてるんだから、私を絵に描いたとして何の意味があるのか?」って感じで。
どうも勘違いされる事が多いのですけど、絵を描いて売りつけに来たと思われるみたいです。
「私の個展用に切り絵の作品を制作したいんです。特にメリットは無いんだけど、協力してもらえるとありがたいです。」
と、一応は説明するんですけど、この話の流れだと断られるだろうなと思いました。イタリア人、一度思い込んだら考えを変えないしね。まあ、私としては無料でモデルになってもらう訳だから、断られても文句は言えない。挨拶して帰ろうかと思ってたら・・・。

「そういう事なら、好きに写真撮って良いですよ。」

と言われた。ちょっとビックリ。「え・・・。」と思った。
喜んで取材をさせてもらいました。

と言う訳で、2年経ってやっと作品が完成。A4サイズにプリントした作品の写真と、制作過程を記録したアルバム、お礼の和菓子を持って挨拶に行きました。ちなみに和菓子は備前屋さんの「手風琴のしらべ」を持って行ってます。いろいろ持って行ったけど、イタリア人には評判良い。

作品を見せたら、すごく喜んでくれました。自分の作品をプレゼントしてくれようとするから、慌てて断りました。私はちゃんとお金出して買いたいんですね。それが、その人に対する一番のリスペクトですから。・・・とはいうものの、プレゼントしてもらう事も多いのですけどね。一度言い出すと絶対に考えを変えない人は多いし。

ジャンニさんの店の近くに下宿してたので、たまにお店の前を通る事がありましたが、ある時歩きながら店の中を覗いてたら、中で働いてたジャンニさんと目が合った。両手を振って挨拶してくれました。・・・かわいいよね。
最初は警戒されてただろうけど、打ち解けてくれたのですごく嬉しい。

と言う訳で、最後にジャンニさんの作品を買いました。

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ヴェスパです。50年前の型だそうです。最初、風景画にしようかなと思ってましたけど、色々見てる内にこれが欲しくなったので。

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実は2年前にも2点買ってるんです。エビとイワシ。両方とも額装して私の部屋に飾ってあります。
ジャンニさんの動物のシリーズは圧巻ですね。上の2点は葉書ぐらいのサイズだけど、大きい作品だと凄い迫力があります。見てて時間を忘れる。私も動物の切り絵は作ってるので、構図など勉強になります。

ヴェスパの銅版画は今日、額縁屋さんに行って額装を頼んで来ました。出来上がりが楽しみですね。どこに飾ろうかな♪

ジャンニさんのHP

http://www.stampeippogrifo.com/

ヴェッキオ橋からも近いので、ご旅行の際には是非どうぞ。

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2013年5月 1日 (水)

昨年の職人さん3

3人目は銀細工 ロランド・バッジャーニさんです。

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サイズは30×30cm。今年の2月に完成しました。

作品はろくろを使っている場面です。回転する木型に銀や銅の板を押し付けて、お椀状に形成する作業ですね。パラボラアンテナとか優勝カップみたいな形はこの作業で出来る。ロランドさんは銀工房の老舗、フォリア・アルジェンテリアで働いています。この工房は以前にも切り絵にしてます。

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左が現社長のロレンツォさんで、右が先代のジュリアーノさん。この工房では私の友人の中村貴寛君も働いているので、ちょくちょく遊びに行ってます。

で、このろくろと言う仕事、貴寛君も何度か挑戦してるんですけど、その度に首や肩を痛める。作品でもちゃんと描いたけど、機械の振動が物凄いのでベルトで体を固定して作業するんですね。別の工房のろくろの職人さんは他に胸当ても付けてて、さながらローマ時代の闘士みたいだった。暴れ馬を乗りこなすような感じですね。ロランドさんは若い頃からこの作業をしているので、体が慣れているので決して無理な動きが無い。手先も器用なので、工房の仕事は全般的にこなしてるんだけど、ろくろについては実質彼が一手に引き受けてるみたいです。

さて、先代社長のジュリアーノ先生は、30歳下の日本人女性を娶って、奥さんと一緒に新しい店を立ち上げました。フォリア工房はフィレンツェの郊外。中心地からはバスで30分ぐらいと、交通の便は悪いのですが、新しい店はフィレンツェの町中。微妙に観光コースからは外れているので、逆に商売はやり易いそうです。

HPはこちら。フィレンツェご旅行の際には是非どうぞ。

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こちらが新しいお店。奥が工房になっています。面白い事に、お店の真上が彼らの新居。店や工房と同じ建物内に家もあるって、イタリアではすごく珍しい。(と言うよりも初めて聞いた。)
写真で上の階で手を伸ばしてるのがジュリアーノと奥さんの真理ちゃん。真理ちゃんとは私が職人展に参加してた時に知り合って、共通の知人も多かったので友達になりました。以後、色んな事でお世話になってます。・・・この写真、良いよね。

店をオープンして4月で丸一年が経ちました。昨年の滞在ではオープン寸前で工房の扉を取り付ける所でしたね。今年は仕事・生活も落ち着いて来てたので、時々お喋りに行って食前酒をご馳走になったりしてました。

今回の滞在の最後の方では家の方に呼んでくれて、晩御飯を作ってもらいました。ロランド夫妻も招かれてましたね。その時に初めて知ったんだけど、ロランドさんとジュリアーノさんは従兄弟なんだって。

ロランドさんはジュリアーノさんよりも3歳上。何か、「昔はいろいろ遊びに連れてった。」と言ってた。ロランドさん、今でこそ有徳の禅僧のような穏やかなおじさんだけど、若い頃はどうだったんでしょうかね?
いや、ジュリアーノさんを見てると、きっと悪い遊びを色々教えたんだろうなと。「チョイ悪」とはちょっと違う、色んな事を一通りやった、酸いも甘いも極めた男って感じだからな。

彼らの若い頃の話も聞いてみたいなと思いました。(奥方のいない時に・・・。)

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