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2013年4月29日 (月)

昨年の職人さん1

さて3月11日(月)の昼過ぎにマンチェスターからフィレンツェに戻って、次の日から本格的に取材を開始。職人さんの工房めぐりです。

新しい職人さんを探すのはなかなか難しい。不景気や後継者不足で工房はどんどん閉まって行く。また、以前から中国人が商品の写真を撮りまくって、コピーして安売りするって話が多いので、取材を頼んでも断られる事が多いのです。(イタリア人からしたら、見た目は日本人か中国人か分からないしね。)
飛び込みで取材許可を貰うという事が難しいんです。だから最近は既に切り絵にした職人さんに紹介してもらう事が多いですね。

だから挨拶回りはすごく大事なのです。どこで、どんな出会いがあるかもしれない。
で、昨年度に制作した作品のモデルになった職人さんの所には、作品をA4サイズにプリントした写真と、和菓子を持って行ってるんですね。

昨年度は日本の職人シリーズをやってたから、イタリアの職人さんはいつもと比べると少なかったです。

家具修復 ジュゼッペ・ゴッツィさん
紙人形 リタ・ガッリさん
革細工 ファビオ・カパンニさん
銀細工 ロランド・バッジャーニさん
銅版画 ジャンニ・ラファエリさん

この5人ですが、紙人形のリタさんだけは南イタリアのレッチェに住んでまして、フィレンツェからは11時間かかるので、お礼の品は小包で送りました。
他の4人は挨拶に行って、お礼を言って、ついでに情報収集。

まずは家具修復のジュゼッペ・ゴッツィさんから。

Giuseppe_gozzi_1

昨年の秋に制作した作品。サイズは60×55cm。
タイトルは「木喰い虫大将」。工房の壁に「Il re del tarlo」と落書きがあったので、訳した物をタイトルにしました。我ながら名訳。自分でも気に入ってます。

板にほぞ穴を開けて、つなぎ合わせて一枚の大きな板にしようとしてる場面ですね。奥にいるのは、同じヴェルッティ通りに工房を構えるアンドレア・ラッビさん。時々手伝いに来てるんですね。ヴェルッティ通りには工房が7軒あって、その内の4軒を既に切り絵にしてます。

ジュゼッペさんはヴェルッティ通りでは最長老で、生き字引みたいな感じ。あくせく働く歳でもないので、気が向いた時に出て来るんですね。だから会うのは難しいのですが、幸い今回の下宿はすぐ近くだったので、居そうな時間に行ったら居ました。

昨年、取材した時は「何だかよく分からないけど、写真ぐらい好きに撮りな。」ぐらいの感じでしたが、いざ作品が出来上がると喜んでくれました。

今回は、昨年ジュゼッペさんと一緒に働いてた、アンドレアさんの工房も取材したいんですね。もうこうなったらヴェルッティ通りの職人さんは全て切り絵にいしてやろうかと。ジュゼッペさんに話したら「おお、いいぞ。オレが話しといてやるから。」と、とても協力的。次の日においでと言われました。こうして職人さんの輪が広がって行く。

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