« 追悼、ステファノ・ベーメルさん | トップページ | 新作の下絵 »

2013年2月13日 (水)

遊び心

011

昨日のブログで公開したステファノ・ベーメルさんの切り絵、このような額縁に入れて納品しました。極めてオーソドックスな額縁で、私の職人シリーズはほとんどこれで作ってもらってます。

で、今回のタイトルの「遊び心」ですが、額縁ではなく、マットに凝ってみました。マットと言うのは、絵の周りに当てる厚紙の事ですね。これで作品の黒枠を隠してます。この方が絵に広がりが出て見えるので。(作品によってはマットを使わない事もありますが・・・。)

・・・単なる白い紙に見えるでしょう?写真に撮るとこのようにしか写らないので仕方ない。ちょっと部分を拡大して、フォトショップで加工して見易くしてみましょう。

001_3

マットの中央にベーメル工房のロゴと紋章を入れました。切り絵に使うキャンソン紙を切って貼り付け、エアブラシでチタニウムホワイトを全体に吹いてなじませています。

004

四隅には靴作りに使う道具をシルエットで切り抜き貼り付けました。これは左上で、艶出しコテという道具。一つでは寂しいので三つ並べてデザインしました。この道具は生産してた会社が潰れてしまったので、現在では買う事が出来ないんです。だから皆、骨董市に通って見つけて来る。私も神座君や他の靴職人のお供で骨董市によく行きました。

005

右上は靴の木型です。靴工房では壁にかかってる事が多いです。

007

左下です。ハンマーですね。靴作りの道具の中でも最も特徴的な形ですね。

008

右下です。ペンチですね。靴職人の間では「ワニ」と呼ばれています。形が動物のワニに似てますので。

と、こんな感じでやってみました。作ってみましたが、中央の紋章とロゴはけっこう目立つのですが、四隅のシルエットはかなり目立たないですね。もうちょっと厚い紙で作れば良かったかもしれない。写真だと全く写らないけど、実際に肉眼で見てみても、よく見れば分かる程度です。

でもまあ、あまり目立ち過ぎても絵を殺す事になるから。あくまでもマットは脇役ですからね。主張し過ぎない、これぐらいで丁度良い。・・・と、額縁屋さんに見せたら褒めてくれました。注文主の神座君も気に入ってくれたしね。

ふと思いついてやってみました。ステファノ・ベーメルさんが遊び心のある方だったからなな。私もたまには、こうやって遊びの部分を入れるのも良いものだと思いました。たまにだから良いのかもしれませんけどね。

|

« 追悼、ステファノ・ベーメルさん | トップページ | 新作の下絵 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 追悼、ステファノ・ベーメルさん | トップページ | 新作の下絵 »