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2013年2月28日 (木)

神戸で個展やります!

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銅版画家、ジャンニ・ラファエリさんの切り絵、続行中です。床が貼れたので、完成までもう一息ですね。壁にかかったフィレンツェの風景画も徐々に進んでます。

さて、来年の2月に神戸で個展をやる事になりました。関西圏では3年ぶりぐらいですね。今年中にやりたかったのですが、既に5つ入ってる展示会の間を縫ってやる事になるので、ちょっと間を開けて万全の態勢を整えてやる事にしました。

これまで京都・大阪での展示はありましたが、神戸では初めてです。頑張りますので、応援よろしく。関西在住の方々、もうしばらくお待ち下さいませ。

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2013年2月26日 (火)

フィレンツェの風景画

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銅版画のジャンニさんの切り絵、続行中です。上の画像は下絵の段階、壁にかかったフィレンツェの風景画です。これも銅版画ですね。位置からするとミケランジェロ広場から見た風景です。かなり細かくパーツ数も多い部分で、これを仕上げるのはけっこう大変ですが、見せ所でもありますね。今回の作品は、見せ所が多いので作ってて楽しい。

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同じような事は前にもやってます。画像は彫金家のパオロ・ペンコさんの工房にかかってる銅版画。こちらは西側からフィレンツェを見てますね。作品のサイズが大きいので、今回のよりもパーツ数が多いのです。この部分を仕上げるのに確か丸3日かかったかな。

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あれに比べれば楽勝ですが、今回はフルカラー。色付きの銅版画でかなりややこしい。細かいパーツが多いと、どれが何色かわからなくなるんですね。だから少しずつ進めて行きます。同時に他の場所も進めて行く。

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現在の状況。完成が近づいて来たなあ。イタリア行きまでカウントダウンに入ったので(来週の月曜日です。)集中モードに入ってます。

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2013年2月25日 (月)

最難関・・・クリア!!

一年以上の間、どう表現するかで悩み続け、この為に逃避して他の作品をやってたりした問題の部分、銅板の部分が出来ました。上手く行って良かった。

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「針先で引っ掻いた線」なんて、切り絵で表現は無理なので、開き直って「それらしく見えれば良い」という事にしました。つまり針で削られて色が薄くなってる部分を強調すれば良い・・・。という事で、コピー用紙を切って線を出します。上の画像が切ってる途中。この場合は黒い紙を切るように線をつなげては駄目。落っこちちゃいますからね。これをキャンソン紙に貼り付けて表現します。

何故、キャンソン紙を使わずにコピー用紙を切るかと言うと、キャンソン紙だと厚みがあり過ぎて、断面が目立ち過ぎるんですね。コピー用紙程度の厚みなら、しっかり貼り付ければ違和感無く仕上がる。

後はいつも通りのやり方。アクリル絵の具を型紙の上からエアブラシで吹き付ける。

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これで銅板の表現が出来た。ヨシヨシ。銅板の線はけっこう太いんだけど、黒い線との対比で、細く繊細に見える。充分、銅板に見えるではないか!

一年も思い悩むほどの技法ではないのですが、ここに到達するまでに色んな失敗があるんですね。つまり単なる思い付きではない。積み重ねがあってこそ、アイデアが生きて来ると思います。

逆に考えると、今はこれが「これ以上は出来ない。」って事ですが、将来はもっと上手い表現技法を身に着ける事が出来るかもしれない。どっちにしても、普段の積み重ねは大切なんですけどね。

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と言う訳で現在の状況。机の上に置いてある物が終わったので、机の天板も貼りました。だいぶ進んだような気がするなあ。最難関クリアしたので、後はいつも通りですね。

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2013年2月24日 (日)

明日、テレビに出ます。

東海地方在住の方へ。明日テレビに出ます。1分程、チラッと出てちょっと喋りますので。ささやかな出演ですけど、時間のある方は見て下さいね。

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画像は撮影の様子。壁にかかった作品を撮ってます。今回はイタリア食文化シリーズで出ますので。撮影した作品の内、どれが出るのだろうか・・・。

2月25日(月) 中京テレビ キャッチ 18:15~19:00

どうぞ、よろしくお願いします。

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フィレンツェのファンタジー風景

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ジャンニ・ラファエリさんの切り絵、続行中です。問題の銅板の部分ですが、先に銅板の下絵の部分をやりました。トレシングペーパーに鉛筆で緻密に描かれたフィレンツェの風景ですね。

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これが本物の写真。この風景画ですけど、ヴェッキオ橋を中心に、フィレンツェのほとんどの名所が描かれています。右側にはヴェッキオ宮にドゥオーモ、バルジェッロ美術館とパディア教会の鐘楼。左側にはフレスコバルディ広場の水場とピッティ宮殿、サン・ミニアート・アル・モンテ教会、ミケランジェロ広場のダビデ像が描かれています。(そういえばサンタクローチェ教会が無いなあ・・・。)位置も向きも実際の風景とは全く違うんですけどね。言わば、作家のファンタジー。

全て盛り込んだ事で、とても豪華な雰囲気になっています。そして、これだけたくさんのモチーフを入れたのに、調和が取れたデザインになっているのは流石ですね。

・・・実は大昔、同じ事を考えてチャレンジした事があったけど、自分でもあまり上手くないと思ったので・・・。

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切り絵にすると、こんな感じです。左側はライトと絵葉書で隠れていますけどね。なかなか細かいので作ってて楽しい。今回の作品はこういう「見せ場」となる部分が多いですね。

で、銅版はこの下絵を元にニードルで彫り込んでいるわけです。さあ、どうなるか。次回をお楽しみに。

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2013年2月23日 (土)

神戸に出張

関西圏でも展示はやった事がありますけど、京都のセレクトショップ、高台寺、大阪梅田の阪急百貨店のイタリアフェア、長岡京の大阪成蹊大学のギャラリーと、いずれも単発で入った所ばかり。関西でもお客さん入る事だし、そろそろ拠点となる場所は見つけなきゃという事で、神戸で個展をやる事にしました。

というわけで画廊探し。お昼に神戸に到着して、4軒回って来ました。どこも雰囲気は良かったのですけど、日程が問題ですね。何とか年内にやりたかったのですけど、展示会の間を縫うような感じになってしまって・・・。今年は既に5回の展示予定が入っています。4月、8月、9月、10月、12月、名古屋・東京・豊田市ですね。上手くばらけるように入れたので、それぞれの展示に集中出来るけど、神戸も入れるとなると、ちょっと厳しいですね。

3年前に1ヶ月間に5つの展示が集中した事がありました。何とかやり切ったけど、ご迷惑をかけた人も多かったので、なるべく展示会の間隔は開けたいんですね。

来年の2月にすれば、余裕を持って取り組めるのですが、今年の関西の友人・知人・お客様への年賀状で「年内に個展をやろうと思ってます。」って書いちゃったんだよね。・・・ちょっと悩みます。

さて、夕方に営業活動終わったので、大阪に移動して夕ご飯を食べて来ました。

友人の山下幸宏君がやってるオステリア・ニンナナンナです。前に上新庄という所でやってたんですけど、2年ほど前に堺筋本町に引っ越したんですね。それ以来、大阪に行く機会が無かったのでご無沙汰してたんです。良い機会なので、昼食抜いてお腹を空かせた上でフルコース食べて来ました。

お喋りに夢中になって写真撮るのを忘れた!

前菜、タラの白子のムニエル 
プリモ ニョッキ、サーモンのトマトクリームソース
セコンド 鴨のロースト、2種のキノコのバルサミコソース
ドルチェ カルダモンのジェラート

・・・でした。どれも美味しかったですよ。特に鴨は美味い!バルサミコってどうしてこんなに鴨に合うんだろう?赤ワイン飲んで、ほろ酔い気分で帰って来ました。新幹線の中で気持ち良かったんだけど、寝たら名古屋すっ飛ばして東京まで行ってしまうので、起きてるのがつらかったなあ。

今日はもう寝よう。

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2013年2月22日 (金)

とりあえず、ここまで。

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パーツを作って貼る作業です。私の作品は黒枠で囲まれた部分に1つずつ着色したパーツを入れています。凄く時間のかかる作業ですが、仕上がりは段違いなので。

まずパーツを切り出す作業ですね。ガラス板の上に切り絵を置いて、上に適当な大きさの紙片を置いて、下から光を当てると切り絵の線が浮き出るのでシャーペンで形をなぞって行きます。それを切り抜く。切り抜いたパーツは丸めたマスキングテープで台紙にくっ付けておく。画像はトレース中です。ジャンニさんの頭のパーツ。画面左側は、既に切り抜いたパーツを固定した台紙です。

私は机に四角く穴を開けてガラス板を嵌めてあります。この作業は切り絵教室でも生徒さんにやってもらってるんですけど、教室まで机を持ち込むわけにはいかないんですね。ライトボックスという機械で同じ事が出来るのですが、1万円近くするので生徒さんに買ってくれとは言えないんですね。じゃあ、どすうるかと考えた結果、100円ショップで売ってるLEDライトと半透明のアクリルの箱を組み合わせれば、同じ事が出来る事に気が付きました!ライトの電池代も合わせて300円!これを思いついた時は、非常に嬉しかったですね。まあ大したアイデアではないのですが、意外と盲点だったなあと。しかし、最近の教室では「小さくて見にくい。」という意見も出て来ている。んな事を言われてもさあ・・・そこからは自分で工夫して下さいな。

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着色したジャンニさんの顔のパーツ。色はアクリルガッシュをエアブラシで吹いてます。

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とりあえず、ここまで貼りました。主役は真っ先に貼らないとね。全体の色のイメージがつかみ易くなる。ジャンニさんの背後の壁にかかった額縁、不安定で作業を進めて行く内に千切れてしまうので、コピー用紙などでゲージを作って固定してあります。

今回の着色は型紙を使用して模様を付けてあります。光が乱反射しているような、ちょっと変わった効果が得られる。いつもはエアブラシでグラデーション付けるだけなんですけどね。モチーフによって表現は変えて行く。

手前・上にある物から貼って行くので、これで今回の最難関である銅版の部分が貼れるな。さて・・・。

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2013年2月20日 (水)

私のあずかり知らぬところで・・・。

フィレンツェ在住の友人からフェイスブックでメッセージが届きました。

「アメリカ人の友達からフリーペーパー貰ったよ。記事見ましたよ!」

・・・だって。何の事かさっぱり分からなかったので聞いてみたら、フィレンツェで無料で配布さてる英語のフリーペーパーに私の記事が載ってたそうです。Web版もあったので見てみたら確かに載ってた!

http://www.theflorentine.it/articles/article-view.asp?issuetocId=8258&browse-by=The-Arts&level=Florence-News

良い事が書いてあるなあ。英語は中学生レベルよりも更に下のはずだけど、自分の記事だと分かっちゃうのは何故かしら?(耳の遠いご老人が自分の悪口だけは聞こえるのに似ている。)

記事の最後にコルシーニの職人展のリンクが貼ってあったから、多分そこが私の宣伝をしてくれたのかもしれない。まあ、ともあれ嬉しいもんですね。これがきっかけでアメリカでデビューなんて美味い話は絶対に来るわけないけど(努力してないのに来る話は信じないようにしている。)記念にはなる。

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使われてた画像は、石膏職人のアンドレア・キエージさん。一昨年の末に亡くなられています。昨年のイタリア滞在で訃報を聞いて、とても悲しかった。コルシーニの職人展に最初に参加した時に隣のブースだったんだよね。冗談百連発で、会期中笑わされっぱなし。ついでに娘さんは「コルシーニの花」って私が勝手に心の中で呼んでたぐらい清純可憐な子で、あまりに楽しかったから翌年から職人展に参加し続けたんだよね。キエージさん、その翌年からは体調が悪くなって、一緒に参加した事はなかったんだけど、見に来てくれてたなあ。で、辛そうなんだけど、やっぱり冗談ばかり言ってた・・・。

最後に会ったのは一昨年の春ですね。丁度、作品集を発行した後だったから図書館の前で待ち合わせて1冊あげたんだった。

今度のフリーペーパーも、どこかでご家族が見つけてると嬉しいんだけどね。

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2013年2月19日 (火)

切り終えた所

どうも毎回、同じようなタイトルになるなあ。まあ同じ作業の繰り返しであるから仕方が無い。

銅版画のジャンニさんの切り絵続行中。切り終えた所まで公開です。

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だいたい左上から切って行きます。手前から切って行くと、作業中に切り終えた部分に触れてしまうので破れる事があるからね。今回は左上にフィレンツェの風景を描いた銅版画がかかっているので、これから始めました。かなり細かい部分で、この作品の見せ場の一つでもあります。

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壁の部分は面積が大きいので最後に切る事にする。

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一番メインとなる銅板の部分は別に作る事にする。この時点では何も無い真っ平らな表現になってます。

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全部切り終えました。白い部分が残っていますが、私は下絵の線を正確に切るよりも勢いのある「生きた線」になるように心がけているので、そんな正確に切らないんですね。

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黒のアクリル絵の具をエアブラシで吹いて真っ黒にする。これで白い部分が消えました。この後はパーツを作って着色して貼る作業になります。

閑話休題 日曜日は切り絵教室で名古屋まで出てました。教室の後、お昼ご飯を食べに行くのですけど、最近発見した「むっちりつけ麺ムッチー」ってお店が物凄く美味い!!うどんのような太麺に濃厚なだし、サクラエビが混ざってて最高!!非常に気に入ってて教室のある日の楽しみだったのですが、一昨日行ってみたら日曜・祭日のお昼の営業が無くなってた。えええええ????私の楽しみが・・・。

仕方ないので、角を曲がった所にある「ちょもらん麺」という所で食べて来ました。ムッチーと経営者が同じみたいで、看板メニュー以外は一緒でした。ちょもらん麺ってのはムッチーと同じ極太麺に、豚骨魚介スープ。茹でたキャベツとモヤシがチョモランマのようにうず高く盛られているというもの。美味かったけど、ちょっと量が多いかな。

で、やっぱりムッチーのエビつけ麺の方が良かった。あ~あ。私は次回の教室の日から何を食べりゃ良いのだ。

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2013年2月16日 (土)

新作の下絵

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という訳で、新作は銅板画作家のジャンニ・ラファエリさんを作ってます。この方を取材したのは2年前。これまで制作しなかったのは、どう切り絵にするか見当がつかなかったからです。上の画像でジャンニさんが作業をしているのは、銅板に針で引っ掻いて線を入れてる場面。フィレンツェの風景をモチーフにしたデザインです。この銅版にインクを付けて、表面を拭き取り、紙を圧着させると線の部分に残ったインクが紙に写し取られるという仕組み。

問題は、この銅板をどうやって切り絵にするのかと。鉛筆で描くよりも細い線なので、切り絵の線では流石に無理。そもそも、針で引っ掻いた部分は表面よりも明るい色になるので、黒い線で表現すると、絶対に銅板画の版に見えなくなる。

・・・悩んでても前に進まないので作業を開始しました。サイズは40×35cmです。

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まずは鉛筆描きから。大まかな線を引っ張ります。

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より細かく正確に描いて行く。この時点で3日目。

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ジェッソ(下地用の絵の具)を筆でなぞる。これで線が確定。問題の銅板の表現について、あれこれ考えながら作業を進める。

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基本的な部分は描き終わった。後は壁の風景画とか、本のイラストとか、クッションの模様とか、細かい部分を描き込んで行く。

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下絵終了。銅板の部分は真っ白。どっちみち切り絵では表現しきれない部分なので、これで良し。一応、どうするか方針は決まってます。ただそれがイメージ通りに行くかどうか・・・。本番前に実験しないとね。明日から切り始める。

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2013年2月13日 (水)

遊び心

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昨日のブログで公開したステファノ・ベーメルさんの切り絵、このような額縁に入れて納品しました。極めてオーソドックスな額縁で、私の職人シリーズはほとんどこれで作ってもらってます。

で、今回のタイトルの「遊び心」ですが、額縁ではなく、マットに凝ってみました。マットと言うのは、絵の周りに当てる厚紙の事ですね。これで作品の黒枠を隠してます。この方が絵に広がりが出て見えるので。(作品によってはマットを使わない事もありますが・・・。)

・・・単なる白い紙に見えるでしょう?写真に撮るとこのようにしか写らないので仕方ない。ちょっと部分を拡大して、フォトショップで加工して見易くしてみましょう。

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マットの中央にベーメル工房のロゴと紋章を入れました。切り絵に使うキャンソン紙を切って貼り付け、エアブラシでチタニウムホワイトを全体に吹いてなじませています。

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四隅には靴作りに使う道具をシルエットで切り抜き貼り付けました。これは左上で、艶出しコテという道具。一つでは寂しいので三つ並べてデザインしました。この道具は生産してた会社が潰れてしまったので、現在では買う事が出来ないんです。だから皆、骨董市に通って見つけて来る。私も神座君や他の靴職人のお供で骨董市によく行きました。

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右上は靴の木型です。靴工房では壁にかかってる事が多いです。

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左下です。ハンマーですね。靴作りの道具の中でも最も特徴的な形ですね。

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右下です。ペンチですね。靴職人の間では「ワニ」と呼ばれています。形が動物のワニに似てますので。

と、こんな感じでやってみました。作ってみましたが、中央の紋章とロゴはけっこう目立つのですが、四隅のシルエットはかなり目立たないですね。もうちょっと厚い紙で作れば良かったかもしれない。写真だと全く写らないけど、実際に肉眼で見てみても、よく見れば分かる程度です。

でもまあ、あまり目立ち過ぎても絵を殺す事になるから。あくまでもマットは脇役ですからね。主張し過ぎない、これぐらいで丁度良い。・・・と、額縁屋さんに見せたら褒めてくれました。注文主の神座君も気に入ってくれたしね。

ふと思いついてやってみました。ステファノ・ベーメルさんが遊び心のある方だったからなな。私もたまには、こうやって遊びの部分を入れるのも良いものだと思いました。たまにだから良いのかもしれませんけどね。

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2013年2月11日 (月)

追悼、ステファノ・ベーメルさん

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この作品は年末に注文で制作しました。諸事情で納品が遅れていましたが、昨日やっとお客様の所に届いたので公開します。昨年の7月末に亡くなられた、靴職人のステファノ・ベーメルさんと、彼の工房で働く職人さん達です。サイズは25×40cmです。

ステファノ・ベーメルさんのオーダー靴はフィレンツェで最高級。最も成功した靴職人ですね。決して仕事一辺倒ではなく、注文が殺到する中でも大いに飲み、食い、遊ぶという方でした。

この工房で修業していた神座健次君(作品で中央にいる人物)は、現在鎌倉で靴の店を経営していますが、私がイタリアに住んでた頃からの友人で、彼の紹介でベーメルさんと知り合いました。

どうも私とベーメルさんは神座君がらみで関わる事が多かったですね。3年前に神座君が結婚した時も、新郎側で代表してスピーチを読んだのですが、その時にベーメルさんに頼んで手紙を書いてもらいました。師として弟子に送る最後の手紙という感じで(私が思うに、以後は対等の男同士で付き合おうというメッセージが込められていたんじゃないかと。)会場は大いに盛り上がり、私も面目を施しました。

神座君がベーメルさんの下で修業してた時は、あまりの生真面目さに師匠としても心配になったらしく「ケンジは仕事ばかり考え過ぎなんだよな。たまには遊びに連れてってやってくれ。」と頼まれた事もありました。と頼まれたものの、私も遊び人の素質皆無なので、たまに安い中華料理屋へ行ってお喋りするのがせいぜいでしたね。

私がベーメルさんと最後に交わした会話も「何か困った事があれば相談に乗るからって、ケンジに伝えといてくれ。」というものでした。

昨年の7月29日、家に帰ってフェイスブックを開いた時に飛び込んできたのがベーメルさんの訃報でした。心臓に持病があったので本当に突然の事だったらしい。フィレンツェ在住の友人が、レプブリカ紙に載った記事をアップしていた。神座君の所には知らせが行かなかったそうで(あまりに突然の事だったので、フィレンツェ側ではそれどころではなかったんでしょう。)結局、私が悲しいニュースを伝える事になってしまいました。

多くの人達に惜しまれ、悲しまれたという事は実り多い人生だったのでしょう。しかし、48歳で亡くなられたのはあまりにも早い。神座君にしても、恩返しをする前に亡くなられたという事は痛恨事だったようです。

と言う訳で、今回の作品は神座君の依頼でした。「10年前に工房で撮った写真、ベーメルさんが良い笑顔で写ってるから・・・。」という事で。制作していて、何だか私なりの供養をしているような気分でした。

ベーメルさんの精神が彼らに受け継がれる事を祈っています。

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2013年2月10日 (日)

ロランドさん、完成!

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ろくろ師のロランドさん、完成です。サイズは30×30cm。

リキテックスのツルツル・ポロポロに悩まされたけど、イメージ通りの色が出た。ヨシヨシ。同じ工房で友人の中村貴寛君が働いてるので、すぐに本人が見る事になるでしょうね。もうじきフィレンツェ行きなので、本人と会って感想を聞くのが楽しみです。

たまに、私が何をやってるかを説明せずに取材させてもらう事もあります。で、翌年に完成した切り絵の写真をあげると、ビックリしてすごく喜んでくれます。ある人なんかは感動して「友よ!!」って涙目になりながら私の手を握った事も。(その人とは元々知り合いだったんだけど、自分が切り絵になるとは思ってなかったので。)

そういう人と人との触れ合いがあるので、制作してて楽しいんだよね。

さて、3月の頭にイタリア行き。それまでにもう1点作るかね。

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・・・にしても、良い表情してるなあ、この方。

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2013年2月 3日 (日)

やっぱりポロポロ

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ろくろ師・ロランドさんの切り絵続行中。着色したパーツを貼る作業です。基本的には手前・上にある物から貼って行きますが(これは立体感を出す為。)最初だけは主役を貼ります。主役に色が入ると、全体の色のイメージが固まって来るからね。・・・ヨシヨシ。良い色が出せた。

しかし、今回もリキテックスのアクリル絵の具を使ったので、ツヤが出て雰囲気は良いのだけど、糊付けが上手く行かないんだよなあ。貼った傍からポロポロ落ちる。秋に制作した職人シリーズでも同じ事をやってるんだよね。

「いい加減にくっ付けっての、コノヤロ!!」てな感じで、小さいパーツと格闘してるような気分です。疲れる。

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