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2012年12月22日 (土)

カルタペスタ職人、リタ・ガッリさん

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久々の新作です。カルタペスタ職人のリタ・ガッリさんです。サイズは35×30cm。

カルタペスタは南イタリアのレッチェ名物。紙製の人形です。針金で骨組みを作り、藁を巻いた後、紙を貼っていく。表面を湿らせて焼きごてで押し付けて行くと粘土で作ったようにツルツルになり、丈夫な物に仕上がる。だからこの方法で作られた人形をカルタ(紙)ペスタ(押しつぶす)と呼びます。ただし全部紙製というわけではなく、顔や手、人形が持っている小物なんかはテラコッタに着色していますけどね。

作品はこの水を含ませて柔らかかくした紙を糊で貼って行く場面。机の上の黄色いボウルの中に糊が入っています。中央にある紙は既に濡れていて、適当な大きさにちぎって貼り付けて行く。

実はリタさんの前にもガッリ家の人達を切り絵にしているんですね。全部で5人働いていて、当主のエウジェニオさん、息子のマルコさん、娘のラウラさん、ラウラさんのご主人のロイさん、エウジェニオさんの妹のリタさん。最初に切り絵にしたのは娘のラウラさんで、次に息子のマルコさんを作りました。

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これが長男のマルコ・ガッリさん。サイズは40×50cmです。焼きごてで人形の表面をや焼きつぶしている場面ですね。焼いているのは、この地方でよく見られる牛の人形。

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こちらは一番最初に作った娘のラウラさん。サイズは45×55cm。油絵の具で着色している場面ですね。油絵の具が一番発色が良いのだそうです。左側にいるのはラウラさんのご主人のロイさん。この時点で修業1年なので、工房ではラウラさんに頭が上がらないんだそうです。

と、こうして一通りの作業が切り絵に出来たわけです。4年がかりでようやく完結!!

こうなると当主のエウジェニオさんも切り絵にしたくなりますね。私が取材に行った時は用事があったみたいで不在だったので写真が無いんだよね。うーん・・・またレッチェに行くのか。フィレンツェからは遠いんだよね。

マルコさんとはフェイスブックで繋がってまして、昨晩リタ叔母さんの切り絵の画像を送ってあげました。喜んでくれましたね。彼らにしてみれば、忘れた頃に自分たちの切り絵が出て来るのでサプライズだったろうなと思います。どんな顔してパソコンを覗いてるのか想像すると楽しいですね。

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これは取材した時の一枚。何でこんなポーズになってるのか聞いてみたら「いや、写真撮るのの邪魔かなと思って・・・。」とポソッと言ってました。可愛いよね。リタさんとはあまり話はしなかったのですが、こんなちょっとしたエピソードからも人柄が想像出来るというものです。

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コメント

この職人さん達の一枚の作品を仕上げるのは何週間?何ヶ月かかりますか?
細かい部分がたくさんあるから難易度が高そう(/_;)
でも、スゴいΣ( ̄□ ̄)!
また、個展行きたいな☆
今度は父さんを一緒に同伴して貰っていきたいです。

投稿: つかピー | 2012年12月31日 (月) 17時21分

つかピーさん、1日12時間以上作業して2週間から3週間ちょっとぐらいですね。
ちなみに小さい作品だと同時進行出来るのですが、職人シリーズは無理ですね。途中で別の作品に取り掛かるとリズムが狂うので。
来年の個展、名古屋は9月にギャラリー彩さんですね。三越の予定はまだですが、多分同じ時期になるかと。

お父様によろしく。

投稿: 俊寛 | 2012年12月31日 (月) 18時35分

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