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2012年12月31日 (月)

来年もよろしく!

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画像は現在制作中の職人シリーズ、革細工のファビオ・カパンニさんです。サイズは40×55cm。今日は大晦日なので、ゆっくりモードで制作してます。

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こちらが元になった写真ですが、これだけで絵にするのは無理なので、他の写真も組み合わせてデザインしています。

カパンニ工房はフィレンツェからバスで1時間程行った山中にある、スカルぺリアという町にあります。日本人の友人が働いているので紹介してもらいました。写真左側の男の子が友人の荒山君。

昨年末にファビオさんの父上のヴァスコさんを切り絵にしてます。今回は現社長のファビオさんの出番。せっかくなので、お父さん以外の従業員全員に登場していただき、「頼もしいボス」って雰囲気で仕上げようと思います。

いろいろ考えながら下絵を作って行くのが楽しいですね。

さて、後1時間で今年も終わりです。色々と思う事も多い年でした。来年に向けての方針も決まったので、頑張って制作に励もうと思います。

皆様も良いお年を。

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2012年12月29日 (土)

資料について

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画像は2007年に制作した図鑑シリーズのうちの1点、ホルスタイン。背景の色は「牛乳石鹸」を イメージしました。

この下絵を切り絵教室の教材として使ったんですが、課題として出した次の回に生徒さんの一人が言うには

「これ、おっぱいが有るって事はメスですよね?という事は角は無いですよね?だから角は無くしました!」

と、角を消して作って来ました。「しまった、ミスった!」と思い、生徒さんに謝りました。いい加減な物を作って世の中に発表したんだから、ブログで謝罪広告を出さなきゃと思い、念のため調べてみました。

牛はオスメスとも角は有ります。牧場で飼育される場合は角があると危険なので「徐角」と言って小さい時に角を取り除く手術をする事がある。

・・・だそうです。何だ、じゃあ間違えた訳ではないんだ。まあ生徒さんの作ったのも、牧場飼育バージョンと考えれば角が無いのも間違いではないんだけど、「おっぱいが有るからメス=角が無い」と言うのは間違いですね。ちなみに牛乳石鹸のパッケージに描かれているイラストもおっぱいも角も両方有ります。

資料を見ながら制作しているので、ミスは無いはずなのですが、その資料に問題がある場合はどうしようもない。

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昨日のブログで公開したアラスカンマラミュート。実はこれ、初めはシベリアンハスキーのつもりでデザインしたんです。ところが、ある時ジュエリー作家の内藤圭美さん(実家でシベリアンハスキーとアラスカンマラミュートを飼っている。)がこれを見て言うには

「シベリアンハスキーって、尻尾巻かないんですよ!尻尾は地面と平行か下がるんです!」

なにぃ!!・・・だって私が元にした学研の図鑑では尻尾は巻いてるよ!?

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ほらね。つまり、資料自体が間違っていたのか!!

「尻尾があがっているやつもいるけど、純ハスキーは、尻尾は下がってて、巻いていないのです。」

ガーン。そうだったのか。まさか尻尾の上げ下げまで特徴があるとは思わなかった。ハスキー飼ってる人にとっては常識なんだそうです。
「アラスカンマラミュートにも見えるよ。」との事なので、この犬はアラスカンマラミュートとして発表しました。マラミュートは尻尾は巻いてます。
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と言う訳で、改めてシベリアンハスキーを作りました。せっかくなので圭美さんの犬(エルちゃんという名前だそうです。)の写真を使わせてもらいました。家に帰った時にお出迎えして寝転がって甘えてるポーズですね。
自分なりに調べて作ってますけど、それでも調査不足でミスが出る事もあるので、変だなと思ったら遠慮なくメール下さい。改めますので。

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2012年12月28日 (金)

久々に図鑑シリーズ

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図鑑シリーズの新作ですけど、この内7点は切り絵教室の教材としてデザインしたものです。左側の6点と、右側の2匹のコガネムシが教室用。

残りの5点は7月に東山動物園で撮って来た写真を元にデザインしています。三越の二人展の時に実演としてデザインしたり切ったりしてました。

上段左から
アラスカンマラミュート アラスカのエスキモーのマラミュート族がそり犬として愛用していた事からこの名前が付けられた。・・・って、元は部族の名前だったのか。って言うか、飼い主の部族名よりも有名になっちゃってるぞ。
ケープペンギン ペンギン好きの友達に「一押しのペンギンは?」と質問したら、この名前が出て来た。アフリカに住んでるのだそうな。性格は攻撃的と言うが、怒っても迫力無さそうだなあ・・・。
オーベルチュールオオツノハナムグリ、ウガンダオオツノハナムグリ ・・・長い名前ですねえ。先日、岐阜の名和昆虫館で標本を見て来ました。両方ともアフリカ産のハナムグリで色は様々なバリエーションがあるそうだ。欲しくなっちゃいますね。
アカカンガルー ピョンピョン跳ね回る姿が軽快で良い・・・と思っていたら転んだ。基本動作なので失敗しないと思っていましたが、そういうものでもない訳ですね。成る程。

中段左から
クロアゲハ ゴスロリって感じですね。強い日差しの中を飛び回る姿は美しい。
ニホンイシガメ 日本固有の亀。公園の池なんかにいるやつですね。こうして親亀の背中に小亀が乗っかってたりすると長閑な感じだ。  
クロサイ 動物園にいたのは角が小さかった。角を柵に擦り付けるから、磨り減るんだそうだ。ちょっとかわいそうですね。(飼育員さんたちも動物が快適に過せるように苦労しているとは思いますが・・・。)
サイイグアナ 小さい角があるので、この名前が付いた。しかし角と呼ぶにはささやか過ぎるなあ。もっと大きければ恐竜チックで格好良いのに。

下段左から
アカゲラ ユーラシア大陸ならだいたい生息しているらしい。意外と広範囲ですね。私は見たことが無いです。山に登らないと無理かな。
ヘレナモルフォ メタリックに光る羽を持っているので、最も美しい蝶と言われる。私の技法では表現しきれませんな。
メガネグマ 顔の部分に眼鏡状の斑紋があるのでこの名前が付いた。・・・って、見りゃわかるか。しかしこの斑紋が全く見えない個体もいるそうだ。じゃあ、メガネグマかどうかわかんないじゃないか。
アジアゾウ そういえば昔、インドに行った時にゾウの背に乗った事があったけど、壊滅的な下痢から回復した直後だったので、その時に撮られた写真は笑顔がこわばっていた。

この他にも蛇を3点作ってますけど、年賀状用なのでその内見せますね。

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2012年12月22日 (土)

カルタペスタ職人、リタ・ガッリさん

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久々の新作です。カルタペスタ職人のリタ・ガッリさんです。サイズは35×30cm。

カルタペスタは南イタリアのレッチェ名物。紙製の人形です。針金で骨組みを作り、藁を巻いた後、紙を貼っていく。表面を湿らせて焼きごてで押し付けて行くと粘土で作ったようにツルツルになり、丈夫な物に仕上がる。だからこの方法で作られた人形をカルタ(紙)ペスタ(押しつぶす)と呼びます。ただし全部紙製というわけではなく、顔や手、人形が持っている小物なんかはテラコッタに着色していますけどね。

作品はこの水を含ませて柔らかかくした紙を糊で貼って行く場面。机の上の黄色いボウルの中に糊が入っています。中央にある紙は既に濡れていて、適当な大きさにちぎって貼り付けて行く。

実はリタさんの前にもガッリ家の人達を切り絵にしているんですね。全部で5人働いていて、当主のエウジェニオさん、息子のマルコさん、娘のラウラさん、ラウラさんのご主人のロイさん、エウジェニオさんの妹のリタさん。最初に切り絵にしたのは娘のラウラさんで、次に息子のマルコさんを作りました。

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これが長男のマルコ・ガッリさん。サイズは40×50cmです。焼きごてで人形の表面をや焼きつぶしている場面ですね。焼いているのは、この地方でよく見られる牛の人形。

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こちらは一番最初に作った娘のラウラさん。サイズは45×55cm。油絵の具で着色している場面ですね。油絵の具が一番発色が良いのだそうです。左側にいるのはラウラさんのご主人のロイさん。この時点で修業1年なので、工房ではラウラさんに頭が上がらないんだそうです。

と、こうして一通りの作業が切り絵に出来たわけです。4年がかりでようやく完結!!

こうなると当主のエウジェニオさんも切り絵にしたくなりますね。私が取材に行った時は用事があったみたいで不在だったので写真が無いんだよね。うーん・・・またレッチェに行くのか。フィレンツェからは遠いんだよね。

マルコさんとはフェイスブックで繋がってまして、昨晩リタ叔母さんの切り絵の画像を送ってあげました。喜んでくれましたね。彼らにしてみれば、忘れた頃に自分たちの切り絵が出て来るのでサプライズだったろうなと思います。どんな顔してパソコンを覗いてるのか想像すると楽しいですね。

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これは取材した時の一枚。何でこんなポーズになってるのか聞いてみたら「いや、写真撮るのの邪魔かなと思って・・・。」とポソッと言ってました。可愛いよね。リタさんとはあまり話はしなかったのですが、こんなちょっとしたエピソードからも人柄が想像出来るというものです。

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2012年12月16日 (日)

豊田市美術館コンサート、二日目

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というわけでコンサート2日目です。画像は本番前に調整中の水野君。

今日は昨日以上にお客さんが来てくれました、嬉しいですねえ。とても楽しかった。誘ってくれた水野君と担当の中野さん、スタッフの皆様に感謝ですね。

以下、今回展示した作品です。

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まずは主役の水野修平君の切り絵。背景の楽譜は彼の作曲。夏に取材した時はこの顔だったけど、今回はヒゲを生やしてメガネをかけてた・・・。

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チェンバロ職人のニコラ・パオリさん。床の楽譜は私のファンタジー。取材させてもらった時に工房に置いてあった楽譜を写真に撮って、後で何て曲か調べてもらった。

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マンドリン職人のラファエレ・カラーチェさん。ナポリの工房ですね。マンドリンの形を決めた一族の5代目当主。彼のお祖父さんは大正時代に来日して、天皇陛下の前で演奏したそうで、工房に賞状が飾ってありました。

ここまでが初日に展示した作品。3点じゃ寂しかったので、追加で2点持って行きました。

水野君の演奏に合わせて、楽器職人の切り絵だけだったけど、こだわる必要も無さそうなので、手持ちの作品の中で一番細かい、ミケランジェロの「最後の審判」の模写切り絵を持って行きました。クリスマスコンサートだし、丁度良いかな。

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もう1点はフィレンツェの市場の惣菜屋さんです。こちらも賑やかな作品ですからね。

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さあ、これで今年のイベントは終了。今、制作中の作品が来週完成するので、終わったら年賀状の制作だ。で、それが終わったら新作開始だ。まあ今年中には完成しないけど、出来るとこまで進めよう。

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2012年12月15日 (土)

豊田市美術館コンサート、一日目

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幼馴染のジャズピアニスト、水野修平君の切り絵を作ったのがきっかけで、豊田市美術館でのコラボコンサートをやりました。

こういう企画って初めてだったので、どうなる事か不安でしたが、いざ置いてみると思った以上に良い感じにまとまりました。いや~良かった。画像は演奏中の水野君。右側に本人の切り絵を置いててます。水野君、格好良い~。ピアノは高橋節郎さんという方の作で漆で装飾されています。

お客さんもたくさん入ってくれたので、演奏が終わった時の拍手喝采は本当に嬉しかったです。(勿論、水野君の演奏に対してだけど、我が事のように嬉しく思うものです。)

で、明日もやるのです。作品を置いてみて思ったけど、寂しかったので2点追加しようかなと。曲目もちょっと変えるそうなので、もう一度来ても楽しめますよ。

12月16日 13時開演。入場無料です。

演奏が終わってからはお客さんとも喋れますので、気軽に声をかけて下さいませ。

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2012年12月10日 (月)

豊田市美術館でコンサートです。

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以前にこのブログでも紹介しましたけど、私の友人(幼稚園から大学まで高校を除いて一緒でした。)のジャズピアニスト、水野修平君が豊田市美術館でコンサートをやります。

会場には私の作品を3点出す予定です。1点はチラシにも使われている、水野君の切り絵です。

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12月15日(土)、16日(日)、13時開演です。

入場無料なので、お近くの方は聴きに来て下さいね。私も会場にいますので、見かけたら声をかけて下さいませ。

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2012年12月 9日 (日)

切り絵教室便り

今日は今年最後の切り絵教室でした。

勘違いしてる人も多いようだけど、4月から始めた教室は半年で終わらずに、ずっと続いているのです。半年間は私の用意した下絵をやってもらいましたが、今はオリジナルの作品をやってます。

そろそろ完成した作品も出て来たので発表します。

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辻さん、帆船の切り絵の下絵をやってます。手前に置かれているのは歌麿の美人画の模写切り絵。オリジナルをほぼ完璧に切り絵にしました。細かい上に超丁寧です。

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星さん、風景画の下絵を進めています。かなり難しいモチーフですが、完成すれば素晴らしい作品になるかも。

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小瀬木さん、着物の柄をどうするか考え中。次回の教室は1月13日で間が空くから仕上げて来て欲しいなあ。(冬休みの宿題みたい。)

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加藤さん、絵本調の作品を既に2点仕上げてくれました。今は、ヨーロッパの田舎の建物の風景の下絵をやっています。1点仕上がる毎に課題点も見えて来ているので、どんどん上達しています。

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伊藤さん、花の切り絵を1点仕上げて、今は絵本調の切り絵をやっています。この作品も花がいっぱい。色画用紙を切って貼る段階ですね。2作目は色使いもより複雑になっています。

今回紹介した5人の生徒さんは4月からずっと続けてくれています。半年かけて徹底的に基礎をやったので、どの作品も丁寧で見ていて気持ちが良い。他の生徒さんもどんどん上達しているので、これからどうなって行くのか楽しみですね。

生徒さんは随時、募集中です。毎月第1・第3日曜日の午前中、NHK名古屋文化センターでやってます。興味ある方は一度見学に来て下さいね。

NHK文化センター名古屋

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名和昆虫館

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名古屋のギャラリー彩さんで高校時代の美術部の先生が個展をやっているので見に行きましたが、その前に岐阜まで出て名和昆虫館という所に行って来ました。世界の昆虫の標本が展示してある小さい博物館なんですけどね。写真撮影OKだったので大喜びで撮らせていただきました。

画像の蝶は左からアオネアゲハ、チモールアオネアゲハ、ヘリボシアオネアゲハ、スンバアオネアゲハ。世の中には綺麗な蝶がいるんですね。アオネアゲハって種類は初めて知りました。

いや~、楽しかったですねえ。比較的派手な感じの昆虫が多かったのですが、良い資料になりました。年末辺りで何点か切り絵にしないとね。

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2012年12月 7日 (金)

切り絵カレンダー

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東京商工会議所からの依頼で、職人シリーズの画像を提供して作られた来年のカレンダーです。日本の職人シリーズ6点、イタリアの職人シリーズ6点が各月ごとに使われています。画像は1月、獅子頭職人の早川高師さんの切り絵ですね。(この作品は今年のギャラリー彩での個展のDMにも使ったんでした。)

やっぱり自分の作品が公に使われるのは気分良いですね。届けてもらったカレンダーを何度もめくってると自然に顔がほころんで来ます。

このカレンダー、商工会議所を通じて中小企業に配布されるので、一般の販売は無いのです。「是非、買いたい!!」って方もいらっしゃると思いますけど、ごめんなさい!!

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2012年12月 4日 (火)

プルチネッラ

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サイズは10×10cm。ナポリの仮面喜劇に登場する道化師、プルチネッラです。白い帽子とだぶだぶの白い服、顔の上半分を覆う黒い鷲鼻の仮面を付けている。

日頃お世話になってる友人が結婚したので、お祝いに制作しました。この友人はプルチネッラに興味があったみたいで、夏にナポリに仕事で行った際に土産に人形を買って帰るつもりが、見当たらなかったそうです。(そこら中で売ってると思うけどなあ・・・。)

ならばと言う訳で切り絵にしました。マンドリンを弾いたり(マンドリンもナポリ名物なんだよね。)ワインを飲んだり、ピザを焼いたり、下半身が唐辛子になってしまったり・・・色んなデザインがありますけど、やっぱり手づかみでパスタを食べてるポーズがプルチネッラらしいかなと思いまして、デザインしました。

友人の奥さんは食べ物関係の人なので、喜んでくれましたね。良かった良かった。

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2012年12月 2日 (日)

来年のイタリア滞在

イタリア・フィレンツェ行きのチケットを買いました。3月に行って来ます。友人達に会って、美味い物を食べて、奇麗な場所に行こう。今からワクワクしますね。ああ、楽しみ。

帰国予定は3月31日(日)です。

・・・んっ!? 3月の最終日曜日。という事はサマータイムが始まる日じゃないか。おー怖。あの時の悪夢を繰り返さないように気を付けなきゃ。同じギャグ(ギャグじゃないんだけど)をやっても受けないからな。

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