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2012年6月 9日 (土)

職人万歳!

実は最近スランプ気味でして、制作ペースが落ちてました。イタリアの風景をやってたんですけどね。質は落としてないけど(むしろ上がってるはず)何か変な所にはまり込んだみたいで、足掻いても進まず・・・。

だから気分を変える事にしました。イタリアの風景画はしばらく休みにして、日本の職人シリーズをやります。先週と今週は愛知県内の職人さんの工房に取材に行って来ました。

先週はこの方。

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木偶師の萬屋仁兵衛(よろずやにへい)さんです。いつもお世話になってるギャラリー彩さんの紹介で取材をさせてもらいました。からくり人形で有名ですが、普通の人形も作るので「からくり人形師」ではなく「木偶師」というのが正しいんだそうです。

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こちらは茶運びのからくり人形。ゼンマイのように見える部分はクジラのヒゲ。今となっては超貴重品ですね。縦に筋の入った物で1、5mぐらいは必要なので、上質なクジラヒゲは手に入りにくいんだそうです。超精密な構造ね。

大変、温厚で朗らかな方でした。色々と雑談もしましたが「作り手の人間性は作品に表れる。」と言っておられたのが印象的でした。常々感じていた事ですね。私も時々、攻撃的になる事もあるので自戒しなきゃいけませんね。

今週はこちらの方。

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染色の久野剛資(くのつよし)さんです。今年の1月の末に有松の絞りの職人さんを切り絵にしたのですが、その時にちょっとだけ久野さんも取材してました。その時の第一印象が「男気のある人だ。」でした。ずっと気になっていたし、前回はほとんど知り合った程度だったので、足りない部分も含めて取材させてもらう事にしました。

画像は絞りの入った生地をお湯に付けて染料を加えて染めている所です。絞りと言うのは生地を絹糸でくくったりする作業ですが、この部分は染まらずに生地の色が残るので、糸を抜くと模様が出来ます。絞り方で模様は変わるのですが、ほとんど無限と言ってよいほど多数の絞り方があるので、染め方も臨機応変で変えて行かなければいけない。

様々な注文に対応しているためか、久野さんの性格も実に柔軟性のある方です。(私も頑固な所を変えるように努めよう・・・。)若い芸術家にも積極的に力を貸しておられます。伝統を踏まえつつ、職人界全体を視野に入れた新しい試みも取り入れています。話していて勉強になりましたね。こういう職人さんがいる事が頼もしい。

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こちらは久野さんの工房を借りて作家活動をやってる村口実梨(むらぐちまり)さん。お友達の伊藤木綿(いとうゆう)さんと一緒に「まり木綿」というお店を有松駅の近くでやっています。2人の名前を合わせた屋号ですね。お二人とも爽やか。NHKの朝の連ドラみたいな人たちです。話ていて気分良かったですね。

と言う訳で、今は木偶師の萬屋仁兵衛さんの切り絵を作っています。久野剛資さんも夏には切り絵にする予定。今は下絵の段階ですが、職人さんと対話をするような気分で作業を進めてます。いや~・・・。先日までのスランプが嘘のようにサクサクはかどる。やっぱり職人さんの世界は良いよねえ。職人万歳!!

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コメント

あなたが出演した「スタイルプラス+」の本を見ると、東海地方にも職人が多いとわかります。その本に会社のお客さんが数名います。あなたもそのうち本に載ると思うよ。

投稿: あしたのもと | 2012年6月10日 (日) 11時08分

あしたのもとさん、昨年出た本ですか?うちの会社で仕事がありそうな人って誰でしょうね?
東海地方は職人さん多いですよ。でも見つけるのは大変ですけど。

投稿: 俊寛 | 2012年6月10日 (日) 16時13分

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