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2012年4月21日 (土)

フェッラーラ

エミリア・ロマーニャ紀行、3番目。フェッラーラはボローニャとヴェネツィアの間に位置しています。ここも13年ほど前に旅行しています。あの時に食べたカボチャを詰めてバターとセージで和えたラビオリはすごく美味しかった。

食べ物だけじゃなくて、歴史的にも興味深い町。私は、ルネッサンス期にこの地を治めた君主、アルフォンソ・デステのファンでございます。塩野七海さんの本で脇役として出て来ただけなんですが、「結婚するならアレッサンドロ6世かアルフォンソ・デステのどちらかだ!」と書いてましたっけ。いつか彼を主役にした物語を読みたいものです。

アルフォンソ・デステ・・・何と言うか、生き様が熱血少年漫画の主人公みたいで格好良いんですな。若い頃は単身で城を抜け出し、身分を隠して海賊退治を楽しんでたり。かと思うと部屋に籠って大砲を作ったり・・・。この大砲が君主になって後には戦争に役に立って、小国ながらも最後まで独立国として生き残ったそうです。

戦国時代で言うと伊達正宗、三国志で言うと孫策って感じですかね。ただし孫策と違って、こちらは長生きしたみたいで、今も残る肖像画は貫禄に溢れていて「永遠の青年」ってイメージとはかけ離れてますが・・・。

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肖像画の大家、ティツィアーノの作です。

と言う訳で、歴史的な背景も知ってると、観光してても楽しめますね。

駅から町の中心部へズンズン歩くと、最初に見えて来るのがエステンセ城。

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エステ家の居城ですね。四方に堀があり、4角に塔があります。城だけどごつくなくて、むしろ優美ささえ感じる。まさにエステ家の家風にふさわしい城ですね。

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こちらはシュールレアリズムの巨匠、ジョルジョ・デ・キリコの「不安を与えるミューズたち」後ろにエステンセ城が描かれています。私はこの絵を中学校の美術の教科書で初めて見ました。すごいインパクト。キリコはフェッラーラに住んでた事もあるのですが、その当時はフェッラーラは繊維産業がさかんで麻を煮る臭いが麻薬効果をもたらし、これがキリコの絵画に影響を与えたと言われる。(と、ウィキペディアに書いてあったけど。・・・って事はラリッてた訳ですか!?)

城のすぐ近くにあるドゥオーモ。

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繊細優美な作りですね。フェッラーラの守護聖人は竜退治で知られるサン・ジョルジョ。この人を祀った教会です。12世紀~14世紀にかけて建造されました。

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横から見てもきれいですね。横の回廊には、色々とお店が入ってます。ジェラート屋さんがあったので、ここで休憩しました。

この日の夜は何の約束も無かったので、ノンビリと回りました。観光スポットの共通券を買って、ロメイの家、スキノファイア宮殿、カスタビーリ宮殿、ディアマンテ宮殿などを回りました。

で、もう一度エステンセ城に戻って、城の中を見学。アルフォンソ・デステの弟のジュリオって人は、痴話喧嘩が元で反乱を企んだんだけど、すぐに発覚して半世紀に渡って牢に閉じ込められたと云う。・・・この話も塩野七海さんの短編集「愛の年代記」に収録されています。こんな暗くて狭くて寒い所に半世紀も閉じ込められちゃ、たまんないなあと思った。

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城の塔にも上りました。右の方にドゥオーモのファザード(正面)がチラッと見えてます。市街が世界遺産に登録されているだけあって、美しい良い町でした。

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