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2012年4月27日 (金)

オルヴィエート

3月19日(月)はオルヴィエートに行きました。オルヴィエートはフィレンツェからローマの間にある、ウンブリア州の町です。来年、ウンブリアシリーズの予定なので、今年行けるのなら行っとこうって事で。

オルヴィエートは語学学校に通ってた時代に一度行きましたっけ。その後も用事で1度あったけど、町自体は見学しなかったので、かなり久しぶりですね。丘の上のある町なので、駅からはバスかケーブルカーが出てます。この2択だとケーブルカーですね。あまり乗る機会は無いし。

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まずはケーブルカーの駅近くにあるサン・パトリッツィオの井戸へ。1527年にドイツ軍団がローマに攻め入って破壊の限りを尽くしたんだけど(これをローマ略奪と言います。)時のローマ法王クレメンテ7世がこの町に逃れて来て、籠城に備えてこの井戸を掘らせたと云います。

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これが井戸のある建物。設計はフィレンツェ人のアントニオ・サンガッロだそうだ。(けっこう有名人です。フィレンツェのバッソ要塞も設計してる。)オルヴィエートは紀元前からエトルリア人が住んでいたので、地面を掘ると遺跡が出て来るそうだ。この井戸を掘った時も遺骨が出て来たそうです。

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これが井戸の中です。底に溜まった水が空の光を反射してます。所々に開けられた窓の向こうに螺旋を描くように階段があるのですが、降りる人と上る人がすれ違わない設計になっています。深さ62m。248段の階段です。高い所は嫌いだけど、地下は怖くない・・・はずだけど、窓から顔を出して井戸の底を覗くのは、やっぱり怖いのである。まあ階段を上り下りするのは怖くないですけど。

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で、ドゥオーモに行きました。ウンブリア州の都市のドゥオーモでは一番美しいでしょうね。

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ドゥオーモの側面。シエナのドゥオーモとも似ています。縞模様になってる所とか。これはあの時代に十字軍の遠征があって、エルサレムでアラブの建築のデザインに影響を受けたと云われています。

ここで昼ご飯。ウンブリア州の名物、ポルケッタのパニーノを食べました。ポルケッタってのは子豚を香草と一緒に丸焼きにしたもの。薄く切って食べる。

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これがポルケッタのパニーノ。・・・実は私、何度も食べてるんだけど、美味しいと思った事が無いんです。確かに味も香りも良いのです。じゃあ何が不満かと言うと、熱くないんですよ!丸焼きにしたのを削ぎ切りにするんだから、もうちょっと温かくても良いのに、一部だけほんのり温かいだけで、あとはむしろ冷たいぐらい。この日に食べたのもそんな感じ。

で、昨年の話ですけど、市場でポルケッタを売ってたので、ちょっと買ってみたんです。フライパンで熱くすれば絶対に美味いはずだと思って。やってみたら想像通り、えらい美味かった!!「これよ!これ!これが食べたかったんだよっ!!」って感じでしてね。でも屋台やパニーノ屋さんで売ってるのは、冷めたやつばっかり。誰か「いや、あそこのポルケッタは熱々で美味いですよ!」って情報を持ってたらご一報下さい。来年、食べに行きますので。

あと、オルヴィエートと言えば白ワインが有名ですが、そんなに強くないので真昼間から飲みませんでした。

昼食後、ドゥオーモの中も見学。ここにはルカ・シニョレッリのフレスコ画があります。「反キリストの宣教」「世界の終末」「肉体の復活」「地獄落ち」「地獄の入口と義人の昇天」と数々の場面が描かれていますが、やはり圧巻は「地獄落ち」ですね。中は写真撮影禁止なので、wikipediaの画像です。

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ボローニャのサンペトロニオ教会でも同じモチーフの絵があるけど、やっぱり地獄の風景は画家のファンタジーをそそるのか、個性的で面白いよね。作者のルカ・シニョレッリって人は、かなりの皮肉屋だったそうで、この絵に描かれている悪魔に連れ去られる娼婦の顔を自分の愛人にしたんだそうだ。(中央の飛んでる人)自分を裏切った仕返しだったそうですが、その愛人も嫌だったろうなあ。本当。そういえば、この作品、ミケランジェロにも影響を与えたそうですが、ミケランジェロも最後の審判に地獄の王ミノスの顔を、自分に意地悪した枢機卿に似せて描いたんだっけ。芸術家を怒らせると後が怖いんですなあ。

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ドゥオーモの近くの路地で美大生(?)が地面に画用紙を広げて絵を描いてました。ガシガシとペンで一生懸命描いてましたね。「頑張れ~。」と声をかけようかと思ったけど、邪魔になるかなと思って遠慮しました。

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こちらが美大生に描かれていた風景。アーチの連なりが美しいですね。前に来たのは、もう15年も前になるけど、町中のアーチが綺麗だったなってのは何となく記憶に残ってます。ここだったかなあ。

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ドゥオーモ広場から更に町の中心に入ると、カピターノ・デル・ポポロ宮殿があります。人民の隊長の宮殿という意味ですね。自治都市だった時代に建設されました。階段を上るとバルコニーに出れるので、広場を見下ろす事が出来る。なかなか気持ち良い。

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サンタンドレア教会と市庁舎。右の回廊を備えた建物が市庁舎ですね。・・・市庁舎と教会は地味な感じだけど、鐘楼が美しいですね。何とも印象的。12角形だそうです。・・・12角形って・・・ちょっと形が思い浮かべづらいですねえ。そうだ。時計と同じか・・・。

博物館等には入りませんでしたが、きっちりオルヴィエートを見学出来て楽しかったです。唯一、残念なのは遠景を見れなかった事。

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こういう風景です。これは資料用に買って来たガイドブックの写真ですけど、こういう風に町が一番綺麗に見える場所って車が無いと行けないでしょうね。電車・バス等、公共交通機関しか使えない身なのが残念です。

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コメント

オルヴィエートですね♪
私もあの遠目の景色が見たかったんですけど、行ってびっくり見れませんでした…
でも、帰りのフィレンツェ方面への電車から、違う角度で丘の上のオルヴィエートが見れました(^^)
もしかしたら、夏に行くときに車で見に行けるかもなんで、楽しみです♪

投稿: Natsumi | 2012年4月30日 (月) 02時07分

Natsumiさん、前にリクエストを貰ってるんですけど、やっぱり切り絵にするのなら町全体が見える風景でしょうね。
でも見れなかった。一応、フィレンツェに帰る電車からも写真を撮ってみたけど、全然違う・・・。

車で行けるんですか?羨ましいですね。良い写真が撮れたら見せて下さいませ。

投稿: 俊寛 | 2012年4月30日 (月) 09時56分

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