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2011年9月11日 (日)

あれから半年

東日本大震災から半年が経ちました。そして今日は10年前にアメリカの同時多発テロが起きた日です。大勢の平穏に暮らしていた方々が災難に遭われました。まずは黙祷をさせていただきます。

先日、地元の高校の放送部の子達は、私の所に取材に来ました。「切り絵を始めたきっかけは何ですか?」とか「制作の際には、どのような事を考えてますか?」とか「印象的な出来事は何ですか?」とか、そういった質問に答えたんですけど、考えさせられた質問が一つありました。

「俊寛さんから見て、今の高校生に期待する事って何ですか?」

質問事項はあらかじめメールで貰ってたんですけど、この質問に対する答えがちょっと長くなっちゃいました。以下、その内容です。

3月の震災、私の住んでる地域では全く被害も無く、テレビを見て東北地方の惨状に呆然として、何も出来ない己の無力さを悔しく思っていました。それは何も私だけでなく、この時期に日本中の人が同じ事を感じていたと思います。

数日後、何人かの友達とメッセージのやり取りをしてて、「結局は自分達の仕事を一生懸命やるしかないじゃないか。」という結論が出て来ました。

今は原発を何とかしようとしてる人達や、災害救助をしてる人達が最重要・最優先される時で、そういった人たちに感謝しなきゃいけない。それが終わったら、社会を立て直す人たちの出番。その後に皆の心を豊かにする人の出番。無駄な職業は無いのだから、いずれ自分の出番が来た時の為に力を蓄えておこう。・・・と、そんな事を考えていました。

未曽有の震災で、積みあげられた物は崩れてしまいましたが、私たちの親の世代、祖父母の世代、ご先祖様たちの世代がこれまでの日本を作ってくれたように。私たちは日本を復興させて、次の世代に良い未来を用意してあげる義務があるんです。

だから高校生の子供達に「自分たちに期待する事って何ですか?」と言われるのは、ちょっと不本意なんですよ。「むしろ大人たちに期待してくれよ。」と言いたい。

(そこをあえて高校生に期待する事があるとすれば、大きくなって社会の第一線に立った時に存分に力を出せるように、色んな事を勉強して健康でいて下さい・・・って事かな。)

さて、これまで私はイタリアの職人シリーズに力を入れて活動して来ました。職人さんの手によって生み出された物は素晴らしいが、作られる過程もまた美しい。それは実は地味な作業の連続なのだが、日常生活に真摯に取り組む事の大切さにつながって行く。職人仕事の良さを見直す事って、効率のみを求めて、それが行き詰りつつある現在の日本に必要な事じゃないかなと・・・。

と、こう考えてやって来まして、今後も職人シリーズは続けるけど、現状に合わせて軌道修正は必要ですね。

日本人が日本人である事に誇りを持てるような、前に進む力を与えれるような、そんな作品を目指して制作しようと思います。

最後に、私と同年代の皆様へ。

あの時期に震災関連のニュースで唯一、笑えた話がありました。(と言うか、微笑ましいって感じの話でしたが。)

暴走族の少年達が地震に巻き込まれて、避難所で大勢の人(敵だと思ってたってさ。)に親切にされたんだそうです。彼らはそれまでの行いを反省して、「これからは他人の為に生きて行きます。」と言って、警察に出頭して解散式をやって、ボランティアチームになったんだそうだ。

震災で失った物は多く、未だに解決していない問題は山積みです。しかし、諸問題は最良の方法で解決されます。頭の良い人はいるので、何らかの解決策が見つかるでしょう。時代が停滞するのではなく、むしろ進んで行くはずです。そしてより良い日本が生まれるでしょう。その為には各々がギリギリまで努力する事が必須なんです。暴走族の少年達でさえ、他人の為に尽くそうとしている。ならば私たち働き盛りの世代は、もっと頑張らなきゃいけない。気合いの入った所を一発見せてやりましょう。

共に頑張って日本を立て直した世代と言われるようになりましょう。

・・・今回は、話がいろんな所に飛んじゃいましたね。言いたい事が多過ぎるんです。この前の高校生達にも上手く伝わってると良いんだけどねえ。

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コメント

日本人が日本人であることに誇りを持てるような、そういう意気込みがすべての大人に必要ですよね、同感です。

私は阪神大震災で被災した時、高校2年の1月でしたから、この高校生の質問はやはり心に留まります。高校生というのは本当に社会に出る一歩手前の存在。個々それぞれでしょうけれど、いろいろな想いを抱えていることでしょうね。
単純でいいから、真剣に生きてほしい、そんな気持ちでしょうか。単純に気持ちに整理をつけるのは簡単なことではないけれど、でも自分の中心に帰ることがいかに大切かを未曽有の災害は示すのだと感じます。

DMを再度書きながら、いろいろなことを考えました。皆さま、どんな気持ちでどんな状況で見に来てくださるのだろうと・・・。
「21世紀は~っ僕らの出番~!」というずいぶん昔のマルダイボンレスハムかなにかのCMを覚えてますか?
私達は、まさにその世代なのですよね。
ガンバって行きましょうね!

投稿: mari | 2011年9月11日 (日) 06時34分

東日本大震災から原発事故、そして紀伊半島の深層崩壊で多数の人が被災しました。三重県御浜町のお客さんは「俺は無事だったけど完全に孤立してしまった。」と言っていました。
僕たちにできることはがんばって利益を出して税金から復興財源を作ることでしょうか?
幸い日本でもっとも元気のいい都市の一つ、名古屋にいるので前を向いていきたいと思います。

投稿: あしたのもと | 2011年9月11日 (日) 16時59分

mariさん、ボンレスハムのCMねえ・・・わからない。メロディを聞けば思い出すかも。今度やってみて下さい。

書き忘れてたけど、「日本人が日本人であることに誇りを持てるような作品」って、私の場合だと日本の職人シリーズに力を入れて行く事ですね。元々、日本は資源の無い国で、創意工夫で世界でも独特かつ成熟した文化を育んで来たのです。今度の震災で苦しい立場に置かれてるけど、その中でも日本人は技術を磨く事によって立ち上がると思います。

あしたのもとさん、台風の被害も酷かったですね。
愛知県は被害が無かったから、余計に頑張らなきゃいけませんね。

頑張ってるって姿勢を見せる事も必要だと思います。若い者達が先達の背中を見て育つんだしね。
より強く美しい日本人の道徳観が育つと良いですね。

投稿: 俊寛 | 2011年9月11日 (日) 18時51分

マルダイウインナーだったかも。
大きな帆船に水兵さんルックの子供たちがいっぱい乗ってて歌ってて、最後にソーセージかなんかをかじってた、と思います。
私が幼稚園から小学校2年くらいまでのはなし。
今度歌いますョ(笑)

「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」というキャッチコピーのハムかなんかのCMはいろんなバージョンがあってその後長かったですね。

投稿: mari | 2011年9月11日 (日) 19時55分

mariさん、・・・わからん。
「わんぱくでも・・・。」ってのは覚えてますがねえ。焚火のやつ。
あと、「大きくなれよ~。」って大男が出るやつは覚えてます。

投稿: 俊寛 | 2011年9月11日 (日) 20時50分

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