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2011年2月27日 (日)

誰か教えて下さい

2月も明日で終わりですね。そろそろ確定申告しなきゃいけないし、運転免許の更新の時期も近づいてるし、4月のイタリア滞在の準備もしなきゃいけないし、地元の職人さんの取材にも行きたいし・・・制作に集中したいけど、そうもいかないんですな。まあ、こういう日常生活もきっちりこなしてこそ、地に足が着いた視点が生まれるわけだよなと思います。

で、ちょっと前にツイッターを始めたんですが、ここ数日で急激にフォローしてくれる人が増えました。40人ぐらいまでの時は、ほとんどが私の知り合いだったのですけどね。勿論、知らない人に知ってもらえるというのはありがたい事なんで、こちらもフォローを返しているわけですが、100人を超えたあたりで疑問に思った事が一つ。

こんなにたくさんの人数をフォロー出来るんだろうか?

そう思って、私をフォローしてくれてる人たちを見てみると、フォローの人数が1万人超えてる人ばかりで・・・凄い人になると10万人以上フォローしてたり・・・。

そんな大勢の人たちの投稿に全部目を通せるわけないと思うのだが・・・。

実際にこのブログのアクセスも全然増えてないので、フォローしてくれてる人達は本当に私に興味があるんだろうか?表示されてる「おすすめユーザー」なんかを機械的にフォローしてるだけなんじゃないかと・・・。

そうなると、大事にしなきゃいけない直接の知り合いは埋もれてしまうわけで・・・。

ツイッターって何の意味があるのかわからなくなって来ました。そんなにフォローの人数を増やしてどうしたいのだろう?誰か教えて下さい。

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画像は昨日の続き。右側に男の獅子頭の顔が出来ました。床に立ててあります。

木屑も少しずつ貼って行きます。この部分はパーツ数が多いので流石に一編には作れませんね。取材させてもらった時に、木くずに触ってみたら触感が優しかった・・・。一片の木屑と言えど、おろそかには出来ないですね。

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2011年2月26日 (土)

パーツ作って、貼って・・・。

さて、後半戦開始。切り抜いた全ての部分に着色したパーツを作って貼って行く作業です。

まずボール紙の裏にマスキングテープを丸めて輪にしたものを、必要なパーツの数を同じ位置に貼り付けます。

次にパーツを切り出します。切り絵の黒い線が糊しろになるので、切り抜いた部分より一回り大きくパーツを切り出さなければいけない。

私の作業机は四角い穴をくり抜いてガラス板をはめ込んであるので、下からライトを当てて、切り絵の上に画用紙を置くと線が透けて見えます。それをシャーペンでなぞって形を出す。

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画像は早川さんの顔のパーツ作りの様子。左側にボール紙にテープをくっつけた物が置いてあります。徐々にパーツを切り抜いて、テープにくっつけて行く。ボール紙の右下には「顔」って書いたテープが貼ってあります。ちゃんと名札を作っておかないと、後で何のパーツかわからなくなるんですね。

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トレースの様子。おでこのパーツですね。切り抜いた端切れの紙を利用しています。一枚の画用紙から切り抜いてもいいんだけど、大きいと持て余すんですね。近い大きさの端切れの紙を見つけて、それから切り出す方が作業が楽なんです。

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顔のパーツが切り終わりました。黒枠で囲まれた部分は1パーツというルールでやっているので、早川さんの顔の肌の部分で15パーツあります。

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アクリル絵の具をエアブラシで吹いて着色。1方向に影を付けています。着色については他の表現方法もあるんだけど、このやり方が私は一番スタンダードかな。

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裏側から糊でパーツを一つ一つ貼って行きます。手前にある物から貼って行くので、先にメガネや眉毛、髪の毛のパーツを貼ります。メガネ・眉毛・髪の毛で20パーツ、肌が15パーツなので、この部分は合計35パーツで構成されています。

似たような色なんだから、一マスずつ違うパーツを作らなくても良さそうなものですけど、それじゃ作品に深みが出ないんですね。それに一マスずつ貼って行く事によって、隅々まで目が行き届くので、ミスがなくなるんです。更にモデルになってるのが職人さんなので、徹底的に手を入れた物を作らないと満足してくれないんですね。快くモデルを引き受けてくれたんですから、喜んでもらいたいじゃないですか。

そういうわけなので、わざわざ手間のかかる方法で作っています。今更、楽な方向には進めないんだよね~。

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はい。今日はここまで。左下の獅子頭は女の子なんだそうです。顔つきが優しくて、少々小ぶりなのが女の子。早川さんが彫っているのは男の子の獅子頭の額の部分です。

よく見ると、女の子の方は2つパーツが貼ってないですが、これはパーツを作り忘れたのです。パーツ数が多過ぎるとこういう事もある。明日にはちゃんと作って貼ってあげよう。

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2011年2月25日 (金)

切り終わりました。

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切る作業終了。アートナイフで左上から切って行きます。左側に写ってる黄色いのがアートナイフです。

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刃の勢いに任せて、いかに生きた線を切るかという事を考えて切っています。だから、下絵の線はあまり正確に切ってないです。あまりに下絵の線に忠実に切ると、切り絵である意味がないですからね。

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切った向こうに見えてる緑色のはゴムマットです。もう15年ぐらい使ってるので、ちょっとボロボロになってます。

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作業台の手前にある木屑の部分、かなり複雑で切るのに時間がかかりました。これに色を塗ったパーツを貼って仕上げて行きますが、その作業も時間かかりますね・・・。

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もうじき終了です。ナイフを握りっぱなしだと、指が痛くなる。他の作業だと、握ってるのがナイフだけじゃなくて、いろいろ持ち替えたりするから、それが指の負担を減らしてるんですが、この作業はずっと握りっぱなしなので。

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切り終わりました。

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引っ繰り返して裏から見てみる。元々白い紙に下絵を描いてるので、裏から見るとレース編みみたいな白一色の切り絵になる。・・・綺麗だけど、何が描いてあるかわからないでしょうね。

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表側をアクリル絵の具の黒をエアブラシで塗りつぶして、この作業終了。これで真っ黒の紙を切ったのと同じ事になります。アクリル絵の具を吹くというのは、樹脂でコーティングするという事なので、経年変化もある程度は防げるし、白い紙の方が黒い紙よりも若干きれいに切れます。(あくまでも私の感覚ですけど。)

明日からはパーツを作って貼る作業です。ここからが大変ですね。

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2011年2月21日 (月)

下絵の続き

下絵終了。ブログを書くのが面倒だったので作業の写真をアップしてなかったから、昨日のブログから一日でここまで進んだみたいに思われるかもしれませんけど、実際はここまでで8日かかってます。

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鉛筆描きの線の上から、ジェッソという下地用の絵の具を筆でなぞって、進めて行きます。

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切り絵の場合、一度切っちゃったら取り返しがつかないので、慎重に下絵を描かないといけない。ある意味、一番難しい作業。

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普通はああでもない、こうでもないと悩みながら下絵を進めて行くんですが、今回の早川さんの工房は、取材した時にイメージが固まっちゃったので、あまり悩んでないです。「この構図以外ありえない!」って感じで。

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床の上の作業台の左に箱があるけど、形を取るのに失敗してるので、何度か描き直してます。ジェッソの白で塗りつぶして、再びジェッソの黒で描いて・・・。10年前と比べて、修正する事は少なくなったけど、流石にノーミスで下絵を仕上げるって事はないですね。

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下絵終了。作業台の周りが黒いのは、影になってる部分ではなくて、木屑からヤニが染み出るため。年月の重みを感じられますね。

現在、ここまで作業が進んでます。明日から切り始めます。また画像が貯まったら公開します。

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2011年2月20日 (日)

下絵です。

集中モードに入ってるので、久々のブログ更新になっちゃいましたね。(それにしても、もうちょっと凝ったタイトルを付けたいものだが・・・。他に書きようがないなあ。)

現在、獅子頭職人の早川高師さんの切り絵を制作中です。日本の職人シリーズ第5弾ですね。

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50×65cmで進めております。画像は鉛筆描きの段階。徐々に細かく正確に描き込みを行う。この後、黒い絵の具で確定した線を引いて下絵を完成させて行くのですが、鉛筆描きの段階がいい加減だと後で絵のつじつまが合わなくなって修正する事になる。けっこう神経を使う作業ですね。

もう少し進んでますので、続きは明日に・・・。

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2011年2月 7日 (月)

獅子頭職人、早川高師さん

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さて、「パラスとケンタウルス」の仕上げを行った後は、フィレンツェの修復職人さんの切り絵をやってますが、今日は制作を休んで愛知県刈谷市の獅子頭を作る職人さんの工房に取材に行って来ました。まだまだ「日本の職人シリーズ」も続けますからね。

獅子頭を専門に作る職人さんは全国でも、この早川高師さんしかいないんだそうです。前にテレビで紹介されてるのを見て、ずーっと訪問したかった方なんです。

いざ行って見たら、これがもう素晴らしく絵になる工房!!早川さんに丁寧に説明してもらって、大変勉強になりました。

画像は獅子頭のおでこの部分を彫っているところ。一つの木材から1個の獅子頭を彫る「丸彫り」ではなく、木材を膠で貼り合わせて彫って行く「名古屋彫り」という技法です。何故、木材を組み合わせるかと言うと、一つの木材から作ると、場所によっては木目が割れやすい方向に入ってる事があるから、その部分を厚く作る必要があるからです。名古屋彫りの場合、木目を割れにくい方向に組むので、薄く作っても大丈夫なんです。という事は、軽く仕上がるわけですね。だから激しい動きをする獅子舞にも使える。

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早川さんが彫ってたのは右の獅子頭のおでこ。獅子頭には男・女があって、右のいかついのが男。左のは女で顔つきが優しくて、ちょっと小ぶりなんだそうです。知らなかったなあ。

道具や道具を入れる家具なんか、古いけど大切に使ってるようで、この部屋だけすごく綺麗な空気が流れてるような気がしました。気分良かったなあ。何気なく、削られた木片に触ってみたら、手触りが優しかった。・・・何だろうねえ。早川さんの人柄が工房全体に溢れてるんだろうか。

やっぱ、職人さんって良いなと再確認した一日でした。

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2011年2月 4日 (金)

パラスとケンタウルス

名画の模写シリーズ5作目。サンドロ・ボッティチェリの「パラスとケンタウルス」です。サイズは50×35cm。これまでに制作したボッティチェリの「春」と「ビーナスの誕生」同様、オリジナルの1/4ぐらいの大きさですね。

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パラスは知恵と戦の女神アテナの異名。ボッティチェリのこの作品では、野蛮な獣性(ケンタウルス)に勝利する知性(パラス)を表現していると言われています。所蔵はウッフィツィ美術館で、同じボッティチェリの作品である「春」と「ビーナスの誕生」の横に展示されています。この2点に比べると若干マイナーな絵画ですが、2005年にフィレンツェで大きく取り上げられて、彫金家のパオロ・ペンコさんがパラスの持つ斧を立体化したブローチを作っていたりしてます。「春」と「ビーナスの誕生」があまりにも派手すぎて霞んじゃうんでしょうけど、これ単体で見てみると素晴らしい絵画ですね。私もその年に開催されたコルシーニの職人展の時に、実演でこの作品を切っています。

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これがその実演で作った作品。アクリル板にスプレー糊で黒い紙を固定して、下絵を描いて切っています。切る事を見せる実演なので、色は付けてません。ちなみに、この実演をやった時に職人展のグランプリを取りました。で、終わってからこの作品はボッティチェリ大好きなペンコさんにプレゼントしてます。

そういうわけなので、個人的に思い出深い作品なんですね。私はこの「パラスとケンタウルス」と「春」と「ビーナスの誕生」を「ボッティチェリの神話三部作」と勝手に呼んでいます。

だから11月の名古屋の合同展で「パラスとケンタウルス」も出したかったんですけどね。あの殺人的スケジュールでは間に合わず。他の2作と一緒に並べたかったなあ・・・。切り終えるとこまでは終わってたのですが、パーツ作って貼る作業までは出来ませんでした。年末に制作を再開して、完成寸前までは行ってたんですが、おいでん祭りのポスターを優先したので後回し。これでやっと宿題が終わったってとこですね。

さあ、次は職人シリーズだ!!

追記 本文中に出て来るパオロ・ペンコ師匠に、作品の画像を贈ったら1時間後に返事をくれた。・・・反応早いなあ。あの人、こういうの大好きだからねえ。喜んでもらえると、私も嬉しいのだ。

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2011年2月 3日 (木)

おいでん祭りポスター終了

一昨日、おいでん祭りのポスター完成。1月中に終わらせるつもりだったのに、2月になっちゃった。やれやれ。

女子高生(正確には中高生混合チームだそうです)たちが飛び跳ねてて、背景に花火が上がってるという構図です。

「俊寛が女子高生!?」って感じですね。仕上げをやってる時に、陶磁器絵付け師の古川さんから電話あっ他ので、女子高生を切り絵にしてると言ったら笑われた。確かに日頃の作風を考えると珍しいですな。なんで女子高生かというと、昨年の祭りの優勝チームだからです。描き慣れないモチーフの為か、物凄く悩んだ。試行錯誤の繰り返しだったなあ。

先ほど納品して来ました。市の方々も気に入ってもらえたようで良かった。

で、前の日記に踊ってる人たちの型紙を作ったのを公開しましたが、実験の結果、型紙としては使えない事になりました。女子高生のコスチュームの部分に型紙を置いて上から絵の具を吹き付けるのですが、画面がうるさくなるだけで意味無いかなと。

そういうわけですが、せっかく作ったので捨てるのも勿体ないし、パンフレットのカットにでも使ってもらおうというわけで、線だけだった切り絵に、いつも通り着色したパーツを貼り付けて作品にしました。

ポスターのデザインは、ちゃんとした印刷物になるまでは、このブログでも公開出来ないけど、こちらはあくまでもおまけなので、見せちゃいます。

Oiden_omake

作ってて面白かった。普通、私の切り絵は枠の中を切り抜いてあるので、黒枠で周りを囲んであるけど(黒枠が邪魔な場合はマットで隠したりもする)元々型紙として作ったので、黒枠無しの作品となりました。

で、今日は節分だったんですねえ。先ほど友達から来たメールに書いてあったので気が付いた。どうも平日・祝日・何かの記念日、まったく関係なく過ごしてるのでいかんなと思いますが、節分で思い出した。今日は9年前にイタリアに旅立った日でした。豆を撒いてから家を出たんだった。と言うわけで、今日は私にとっては「イタリア記念日」だったんでした。

「何かを手にするまでは二度と祖国の地を踏むまい!!」と勇壮な決意を固めて旅立ったのですが、こうして市から注文を貰えるまでになったので(だからって思い上がってはいけないと気を付けてます。)私の選択は間違ってなかったよなと思います。

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