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2010年12月 3日 (金)

合同展、終了です!

名古屋・栄で行われた合同展、終了しました。もう、大好評でした。まあ皆、若手ながら、これから第一線で活躍していく作家たちなので、一同に集めれば凄い事になるってのは当然ですけどね。見に来たお客さんの誰もが興奮して帰って行かれたし、私もやりたかったことを全てやりきったので大満足です。(もう少し、お客さんが入れば更に良かったんだけどなあ。宣伝活動がうまく行かなかったんだよね・・・。土曜日にお客さんが少なかったのが残念。)

というわけで、今回の合同展を見れなかった人&見たけどもう一度、思い出したい人の為に、出品者の作品でDMに使ってない作品の写真をお楽しみ下さい。

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まずは前回のブログで紹介出来なかった、陶磁器絵付け作家の古川未央子さんと、私の兄貴分の彫金家パオロ・ペンコ師匠とのコラボレーション。磁器のプレートに古川さんが絵付けをして、ペンコ師匠が銀の枠をはめてペンダントに仕上げた作品。展示会ではアクリルの箱の上にペンダントを置いて、箱の中に鏡を入れて裏側も見れるように展示してありました。裏から見た形は、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファザードの模様と同じ形にデザインしてあります。(こういう、ルネサンスの名画や建築物からヒントを得てデザインするのがペンコ師匠の得意技です。)裏から見ても格好良いペンダントに仕上がっているわけですね。

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古川さんの磁器絵付け作品です。左からフィリッピーノ・リッピ、ボッティチェリ、ラファエロの模写作品。古川さんの磁器絵付けは筆で描くのですが、点描で描く上に焼き付けた後再び描いて、また焼いてという事を5回以上繰り返すので、最終的に筆の後が見えなくなります。手練の技ですね。磁器は一度描いただけでは深い色が出ないので何度も描いて色に深みを出すというのもあります。ただし、焼き過ぎると割れてしまうので細心の注意を払って制作するのですね。

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続いてはフィレンツェモザイク作家の清水優子さんの作品。アンティークの額縁にカサブランカのフィレンツェモザイクをはめ込んだ作品。丸い部分はフォトフレームになっています。この作品は好評で、売約が決まった後も注文が入るほどでした。

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こちらはサンジミニャーノの風景のフィレンツェモザイク。何故2つ同じ作品があるかと言うと、同じ下絵で同じ種類の石を使っても、石そのものの模様が違うので、雰囲気の異なる作品に仕上がるという説明も兼ねているわけです。同じ作品は2度と出来ないという事ですね。フィレンツェモザイクというのは、細かく作れば良いというものではなく、良い色・模様の石が見つかった時に、それをいかに利用して作るかという柔軟さも大切なんですね。だから清水さんの師匠のロベルト・マルッチさんなどは、即興でデザインを変えて行く事も多いので、その辺りが「マエストロ」と皆に呼ばれる所以なのだなと思います。(あの人は単にいい加減なのよという意見もありますが。)

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木製象嵌(寄木細工)の望月貴文さんの作品。安藤広重の高輪之明月の雁を扇面に配置した作品です。木製象嵌(イタリア語でインタルシオ)は南イタリアで盛んな技術ですが、望月さんの師匠で家具修復職人のレナート・オリバストリさんは、フィレンツェでは珍しくこの技術を使うので、望月さんも作るようになったのです。

色違いの薄い木の板を重ねて切るので、同じ形で色違いのパーツが出来るんですね。板は裏表、両方使えるので、この作品のように左右対称に作る事も出来るんですね。「買うんなら2つセットで買うのが良いかな・・・。」と作品を見てて思いました。

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望月さんは浮世絵を木製象嵌で制作した作品が多いのですが、この画像のようにイタリアからモチーフを得た作品も持って来てくれました。左がフィリッポ・リッピの聖母子像の聖母。右がフィレンツェのサント・スピリト教会。浮世絵という日本のデザインをイタリアの技術で作るのも面白いけど、望月さんの視点で見たイタリアも興味深い。

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1階の銀細工職人、中村貴寛さんの作品です。これは銀じゃなくて銅版の打ち出し。左が雷神、右が風神です。今回の中村さんの展示品では最も大きい作品。気合い入れて作った作品なので、注目するお客さんも多かったとか・・・。

この方、フィレンツェでの生活は長いけど、まだまだ日本人らしさは失ってないんですねえ。

中村さんの作品をもう一つ。牡鹿をあしらった皿。ペンダントも好評でしたが、こういった小物もきっちりと作り込まれていました。写真を撮るのを忘れてたけど、中村さんの作るスプーンも手になじんで使いかってが良さそうです。

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最後に陶芸家の花房沙世さんの作品。「キャラメル」と題した器。見た目、そのまんまですね。抹茶を入れても良いけど、私ならホウレンソウのお浸しを入れても良さそうだと思ってたら、会期中にこの作品を見ていたお客さんも同じ感想を言い出したので笑ってしまいました。

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花房さんと知り合ったのは、もう10年以上前で、花房さんが高校卒業してすぐの頃でした。それからずっと陶芸に打ち込んでたんですね。イタリアで陶芸の技術を学んで、帰国後は自分の世界を深めて制作されています。

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あ・・・と自分の作品を忘れてましたね。

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今年、一番力を入れた作品となった、ボッティチェリの「春」の模写と・・・

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隠れて作ってた「ビーナスの誕生」の模写。いきなり出してビックリさせようと思って。

・・・というのもあるんだけど、ある方に対する嫌がらせの為だけに作ったようなものですね。「ほら圭ちゃん、これ見て見て!」って。言葉にすると無邪気なんですけどね。本当は更に「パラスとケンタウルス」の模写もやりたかったんですが、時間切れでアウト。切り終えるところまで済んで、色が付いてない状態で押し入れにしまってあります。「パラスとケンタウルス」にしろ、完成させた「ビーナスの誕生」にしろ、別に作らなくても良い作品なのですが、何かサプライズを用意したかったんですな。予定した以上の物は出したいと。・・・こういう事をやってたから、睡眠時間が極端に減るんだよな。

さて、合同展が終わったわけだが、明日は京都に行きます。まだ高台寺が終わってなかったんですねえ。12月4日・5日の午前11時~午後5時まで高台寺で実演します。6日に片付けで、7日に家に戻りますんで、京都をご旅行の際には高台寺をよろしくお願いします。

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コメント

知ってたよーん、このサプライズ(笑)。ビーナスとは思わなかったけどね。最後の審判やってるのかと思ってたよ。(爆)この対決の対決は、2月にあると思っていたリミニでの野菜彫刻大会で、と思って帰国を2月の終わりにしようと思ってたんだけど、どうも開催されないみたいのよ。なんなら、実際一緒に彫って、展示ってのもいいかもね。(展示期間中に彫って、最終日に展示、みたいな。www)さて、すばらしい展覧会おつかれさまでした。みんなにもぜひぜひよろしくお伝えください。優子ちゃん、すごいいいモザイク作ってるじゃないですか!帰国前になんだか刺激をもらっちゃいました。あたしもがんばろー。俊寛みたいに、寝ないでってのは無理だがな。。。

ちなみにマエストロは自分でも自分のことをマエストロといいますから、枕詞みたいなもんだよ。(笑)でも、たしかにマエストロではあります。

投稿: yossy | 2010年12月 4日 (土) 06時14分

もちろんずっと大切にうちにも飾らせていただいてますが、ビーナス。今回作ったものはどれくらいのサイズですか?
白黒もけっこう気に入ってますが、色が入るともちろんまたちがいますね。実物を見たいです。

投稿: mari | 2010年12月 4日 (土) 06時57分

伯爵様

やはり貴方は凄いっ!!
嫌がらせでアダムの創造かと思っていたんですが、ビーナスでくるとは。。。

最近、伯爵の作品「裸体」が多くなってきてますよね。^^
ま、このあたりの感性は僕が開花させてあげたと言ってもいいかもしれませんね(笑)

それもしてもやっぱ、あなたは凄いは。。。

皆さんお疲れ様でした。


投稿: sasuraichef | 2010年12月 4日 (土) 07時46分

きゃ 今知った合同展 遅かりしcrying

今度は 見逃さないですぞぉ。

投稿: りる | 2010年12月 4日 (土) 08時33分

高台寺も今日が最終日ですね。私は平日に行かせていただきましたが、休日はもっと観光客の方が多いのかな…
実演頑張ってくださいね。
そして、ペンギンさんの到着が楽しみです(^^)

投稿: べるかんと | 2010年12月 5日 (日) 08時14分

yossyさん、いや本当に予告無で「ジャーン!!」ってやろうかと思ったけど、それじゃショックが大き過ぎるかと思ってさ。
2月に帰国ってのは、そういうわけだったのね。何でしたら、もうちょっと帰国伸ばさない?京都にカナボさんが見に来てくれて、「フィレンツェも寂しくなるよねー。」って話をしてたんですよ。
優子さんも頑張ってるんですよ。私も負けていられないです。

mariさん、サイズは45×70cmです。ちなみに「春」の方は50×80cmですね。白黒の時は波の表現に問題有りでしたが、今回はうまくクリア出来たかなと思ってます。
あ、そうそう。お母様が見に来られた時は、ものすごくビックリしました。(嬉しかったです。)

sasuraichefさん、「何が来るんだろう?」って想像してくれてたのね。やっぱ「春」を作ったら「ビーナスの誕生」も作らなきゃ駄目でしょう、って事で。

裸体・・・大晦日に発表する作品をお楽しみに。(裸体じゃないけど。)

りるさん、まあ今年は展示会が多過ぎたので、私自身も出る場所を間違えないので必死でしたからねえ。
来年はよろしく。

べるかんとさん、高台寺は最後まで凄い人でしたよ。実演もバッチリ出来ました。何人か友達が見に来てくれたのもありがたかったです。
ペンギン、もうちょっと待ってってね。

投稿: 俊寛 | 2010年12月 7日 (火) 13時47分

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