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2009年10月22日 (木)

覚えておくべき事。

Image115_2 忘れないうちに書いておこう。

6年前に名古屋と東京の上野の松坂屋でイタリアフェアがで開催されました。フィレンツェから靴職人のマンニーナさんが参加されたんで、私も会いに行ったんです。

その頃はまだ日本に帰って来て間もない頃で、この先どうやって活動して行こうか全くわからない時期でした。何しろ回りに芸術で飯を食ってる人が一人もいなかったので、相談に乗ってくれそうな人がいなかったんです。今だったらネットでそういう人を探してメールで質問する事も出来るんでしょうけど、当時はパソコンも使えなかったしね。・・・日々、不安だったなあ。

だから久々にマンニーナさんやイタリアフェアの関係者でフィレンツェに住んでた頃の仲間とも会えるってんで、喜んで会いに行きました。地元の名古屋店だけじゃなくて、名古屋の1週間後に開催された上野のイタリアフェアまでわざわざ顔を出しましたな。

丁度、マンニーナさんの切り絵が出来たばかりだったんで、本人に見てもらおうと思って持って行きました。(画像の作品)

作品持参で会場で油を売ってたら、偶々通りかかった松坂屋の営業部のOさんという人が作品に目を止めてくれましてね。美術画廊に話をしてあげようって事になったんです。その時は作品数も少なかったし、今の目で見ると作風も未熟な部分もあったので、残念ながら個展をするって話にはならなかった。ただ私としては先が見えなくて一番不安だった時期なんで、とりあえず相手をしてもらったって事だけでも物凄い励みになりました。

結局は自分で作品をいろんな画廊に持ち込んで、多くの画廊から駄目出しを喰らいながら、少しずつ要領を覚えてって、銀座の画廊で最初の個展をやりました。結果的には一つ一つ経験を積んで現在まで来ているので自分としてはベストな方法だったなと思います。

その後も個展を繰り返して行き、松坂屋銀座店の美術画廊で個展をやる所までたどり着いたわけですが、考えてみれば6年前からの夢が実現したようなもんでしたね。

そうなると、あの時、美術画廊に紹介してくれた営業部のOさんに見に来てもらって、お礼が言えたら良いんだけどなって・・・。だから個展初日に美術画廊の人にOさんに連絡を取ってくれるようにお願いしてみました。

で、個展の終盤に見に来てもらいました。嬉しかったですねえ。Oさんは定年されたそうで、今は別の会社で働いてるんですけどね。6年前のイタリアフェアはOさんにとっても良い思い出だったそうで、懐かしそうにイベント前にフィレンツェに職人さんを探しに行った話しなんかをしてくれました。その時Oさんが見た工房も何軒か切り絵にしてたんで、喜んでくれましたねえ。

毎回、個展をやる度にいろんな人にお世話になってますが、つい最近、気が付いたんですが、ある人がブログで個展の宣伝をしてくれてました。私の事についても書いてくれてたんですが、前に載った新聞記事までアップしてくれてました。どうやら記事を切り抜いて保存してくれてたみたいです。そこまでしてもらってるとは思わなかったなあ。自分の知らない所で親切にしてもらったり、好意を持ってくれてたりする事ってあるもんだなと思いました。

ずっと音信不通でも自分の事を覚えてくれてるって、ありがたい事ですね。この気持ちは大切にしよう。

前だけを見るのではなく、自分の歩いて来た道を忘れない・・・って事かな。

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コメント

今、会社の昼休みです。
思わず、涙がうるんでしまいました。

投稿: maron | 2009年10月23日 (金) 12時32分

maronさん、いや、そんな何も泣かんでもええやん。

でも、こういう事があると一日中気分が良いもんです。

投稿: 俊寛 | 2009年10月23日 (金) 13時11分

ステキな方達に巡り合えるのはやはり俊寛はんのお人柄もあるんでしょうねぇ
皆はんに感謝どすね

これからもたくさんめぐり合えます様に☆

投稿: こころん♪ | 2009年10月24日 (土) 09時26分

こころん♪さん、6年前にはこういう展開になるとは思ってなかったですねえ。一度出会ったきりの人が、また人生に関わって来るという事もあるかも・・・。人生、何があるかわからないから面白いのです。

投稿: 俊寛 | 2009年10月24日 (土) 14時22分

マンニーナさんの作品、光の質感が とっても美しい!
立体感の表現と 独特の構図。 職人の人生が凝縮されてるように感じます!

職人シリーズは、俊寛さんとイタリア職人たちとの「心のコラボレーション」ですヨネ。
彫金職人ぺンコ、ジュリアーノ、などなどフィレンツェ職人たち。みんな俊寛さんのコト恋しがってますヨ!

木に命を捧げたサント・スピリト工房の ロベルト。。
きっと彼も天国から 俊寛さんの活躍をニコニコ応援してるコトと思います!!

俊寛さん、これからも益々の御活躍を!

投稿: CHINON | 2009年10月25日 (日) 06時37分

CHINONさん、どうもありがとうございます。
皆、素晴らしい職人さんですので。こころよくモデルになってくれた事を感謝しております。
マンニーナさんの作品も昨年の個展で売れたんで、新作をやろうかなと思っております。次にフィレンツェに行く時に取材しなきゃね。その人の事を知れば知るほど思い入れも強くなるので、より良い作品に仕上げないと・・・。

投稿: 俊寛 | 2009年10月25日 (日) 12時09分

なるほどね。栄光の陰に努力があったわけですね。
いい話じゃない!

投稿: あしたのもと | 2009年10月25日 (日) 16時47分

東京の個展、成功されたようでおめでとうございます。今回はシチリアと南イタリア旅行中のため伺えませんでしたが、またの機会を楽しみにしています。シチリアの教会は素晴らしく、俊寛さんの創作意欲をかき立てるようなものが沢山ありました。私の腕と機材では、写真ですらその素晴らしさを伝えることができません。

投稿: anan | 2009年10月25日 (日) 18時47分

あしたのもとさん、若干論旨がずれているような気がしますねえ・・・。
努力の話なんて書いてないですよ。そうじゃなくて、現時点で特に関係が無い人であっても大切に心に留めておくべきだって事を書いたんだけどねえ。

あと、この程度で「栄光」なんて口が裂けても言えませんよ。調子に乗るといろんな人に怒られるからね。

投稿: 俊寛 | 2009年10月25日 (日) 19時07分

ananさん、お帰りなさいませ。南イタリアはいかがでしたか?銀座の個展では風景の切り絵も出したんですけど、トスカーナとローマが中心だったので、南の風景は無かったですねえ。シチリアは大昔一度行ったきりなんですが、まだイタリア語が不十分な時期に行ったものですから、かなり酷い目にあって帰って来ました。いずれシチリアの魅力を見つけるために行きたいもんです。

投稿: 俊寛 | 2009年10月25日 (日) 19時14分

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