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2009年9月29日 (火)

明日から個展です。

Matsuzakaya

さて、待ちに待った銀座松坂屋での個展が明日から始まります。また何か面白い話が待っていそうな気がします。

東京近郊にお住まいの皆様、会場で会いましょう。愛知県及びフィレンツェの皆様、応援よろしくお願いします。

切り絵師・俊寛展

イタリアに魅かれて ~イタリアの風景と職人たち~

平成21年9月30日(水)~10月6日(火) 

午前10:30~午後7:30(最終日は5:30に終了です。)

銀座松坂屋 別館4階 美術画廊

東京都中央区銀座6-10-1 tel 03-3572-1111 (大代表)

地下鉄
銀座線、丸の内線、日比谷線 銀座駅より徒歩1分
JR
有楽町駅、新橋駅より徒歩10分

よろしくお願いします。

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2009年9月28日 (月)

ラスト!!

Roma012_4 明日から上京して個展の準備だってのに、性懲りも無くもう1点仕上げちゃいました。ヴァチカン美術館所蔵のラオコーン像。サイズは7×7cm。今まで作った切り絵の中で最小のサイズですね。

透明アクリル板2枚で挟んで額装します。「裏から見ると、こうなってるんですよ。」とお客さんに説明する為の作品ですね。このサイズなら上着のポケットにも入りますんで。

説明用の作品なんで、値段は付けません。

ラオコーンはトロイア戦争に登場した預言者です。敵の戦略を予知したのですが、敵方をひいきにしていた神がヘビを送り込んで、2人の息子ともども絞め殺した。味方の軍勢はそれを見て、偽りを口にしたのでバチが当たったと思い込んで、結局戦に負けてしまったという話。・・・ラオコーンにしてみると不本意極まりない話ですな。正しい事を口にしたのに殺されて、その上味方にまで罵られる。

ラオコーンの像はローマ時代の作品でルネサンスの時代に発掘されました。ミケランジェロにも影響を与えたんだそうです。とてもドラマチックで迫力のある構成ですね。作ってて楽しかった。こんな凄い像が既に1世紀ぐらいの頃に作られてるんだから、人間って素晴らしいなあと思う。

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2009年9月26日 (土)

チンクエテッレ(追記あり)

Cinque_terre001 ・・・ピエタを仕上げた後、ぶっ通しで完成まで漕ぎつけた。文章を書こうと思ったけど、もう限界なんで寝ます。

もうオレには 切り絵しか見えねえ。

追記 

上の文章は完成した直後にスキャナで取り込んでブログを書こうとしたら、流石に眠かったので力尽きました。午前4時過ぎてました。

今、午前11時前です。何とか起きて朝ごはんを食べたので再開。

サイズは15×20cmです。チンクエテッレってのは「5つの土地」と言う意味。5つ町があるんだけど、それ全部ひっくるめてチンクエテッレと呼びます。今回、切り絵にしたのはチンクエテッレの中でも最もチンクエテッレらしいと言われる場所、マナローラという町です。キャラメルか飴みたいな色とりどりの建物が岩山の上に作られてて、何とも可愛らしい町ですね。

私は語学学校に通ってた時に学校主催の遠足で3回ぐらい行きましたっけ・・・。海沿いの山道をテクテク歩いて行くんですけどね。風光明媚でとても気持ち良かった。

最近は行ってないのですが、フィレンツェの職人仲間のyossyさんが行って来て、フィレンツェモザイクで作ると言うので私も触発されて作ってみました。(何か他人の玩具を欲しがる子供みたいな行動ですねえ・・・。)

睡眠取らずに作ったので、えらく早く仕上がったけど、考えてみればもう少しのんびり作っても良かったんだよね。個展の前日に自分で持ってっても良かったわけだし。何かに駆り立てられるように作ってしまった。ここ最近、いろんな人から刺激を受けてましたからね。「気合の入ったとこを一発見せてやる!!」ってとこですか。

と言うわけで、この作品は東京の個展に出しますのでよろしく。

おまけ

Cinque_terre001a フォトショップで色を加工してみました。

「チンクエテッレ・カボチャ色ヴァージョン」

・・・無意味でしたねえ。

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2009年9月25日 (金)

ミケランジェロのピエタ

Roma_011一気に完成させました。 ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の中にある、ミケランジェのピエタです。切り絵のサイズは15×15cm。

ピエタというのはキリストの亡骸を抱く聖母マリアの像の事です。ミケランジェロは4つのピエタの像を作ってるんだけど、このピエタは24歳の時から2年かけて作られたものです。ミケランジェロは人として、芸術家として苦しみながらも傑作を世に送り出し続けたのですが、ピエタに関しては、若い時に作られた、このサン・ピエトロのピエタが一番評価が高いですね。(と言うよりも他の3つは未完成のまま残されているのですが。)

今回、フィレンツェの料理人のサスライシェフさんがカボチャの彫刻コンテストで彫ったカボチャのピエタに触発されて、発作的にやっちゃいましたが、やっぱりミケランジェロの彫刻は良いですねえ。この作品、東京の個展にも出しますんで、見に来て下さいませ。

で、せっかくなので、フォトショップを使ってちょっと遊んでみました。題して「切り絵のピエタ、カボチャ色バージョン」です。

Roma_011a ・・・こんな感じになるんでしょうかね。なんか甘くて美味しそう。

サスライシェフさんのカボチャのピエタはコンテストの後、彼の働いてるレストランにしばらくの間、展示したんだそうです。最近、友達が食べに行って実物を見たってメールが来ましたな。すごかったって感動してました。私も見に行きたいとこなんですがねえ。彼の料理も食べてみたいし。流石にフィレンツェは遠いな・・・。

最近は猪が美味しいんだそうです。良いですねえ、食欲の秋。

さて、もう1点、チンクエテッレの風景が残ってたな。こっちの方が色数が多いだけ大変だったりする。頑張ってギリギリ東京の個展に間に合うかな。

おまけ 

La_traccia7ミケランジェロはピエタを24歳の時に作り始めたのですが、私は24歳の時にフィレンツェに住み始めて、25歳の時に切り絵で食べて行こうと決心しました。その時に作ったのがこの作品です。

タイトル「オリーブと聖母子と狼と」 サイズは65×50cm。黒い紙を切って、裏から1枚の色画用紙を貼っただけの一番シンプルな技法です。

赤子のキリストだからピエタではないけど、テーマとしては通じる物がある。

・・・まあ、ミケランジェロとは比較の対象にもなりませんな。この作品がイタリアに入って初めての作品です。今の自分が見ると「よくもこの程度の腕で食って行けるなんて思えたもんだ。」と若気の至りを微笑ましく思います。

とは言うものの、思い入れのある作品ですからね。私の原点はここにある。

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2009年9月23日 (水)

来年の対戦に向けて。

当事者以外は「いい大人が何をやってるんだか・・・。」と呆れてるんじゃないかなあと思いますが、構わずに昨日の話の続きをば。

サスライシェフさんが来年のカボチャの彫刻コンテストで「最後の審判」を彫ると宣言してまして(かなり無茶だ!)名画を切り絵でやってみるのも面白そうだなと思いました。模写というのもイタリアでは重要な職人仕事のジャンルですが、真剣に取り組んで作者の個性を出す事が出来れば単なるコピーではなく、ちゃんとした作品として成立しうる。

また、いろんな職人さんもそれぞれの技法で名画の模写をやっています。フィレンツェモザイクやビザンチンモザイク、寄木細工で作られたラファエロやミケランジェロ、銀や銅版の打ち出しで作られたボッティチェッリ、オリーブの板を浮き彫りにしたダ・ヴィンチ・・・。指輪のような小さい物にも名画が彫刻されてたりと、それぞれが職人さんの個性が発揮されていて、見ていて惚れ惚れします。

ならば私もこの際、名画の切り絵をジャンルの一つに加えましょうかって事にしました。今までも職人展の時に実演なんかで、名画の切り絵をやってたんですけどね。ただあの時は切っただけで色が付いてなかったので。今回はいつもの作り方と同じで、出来る限り手を入れてやる。・・・これ以上、モチーフを増やしてやって行けるのか不安ですが、いつも何とかしちゃいますので、どうぞご心配なく。作るのは1年に1作にしますんで。

Michelangelo_doni00_2と言う訳なんで、今やってる小品のチンクエテッレとピエタの切り絵が終ったら、早速1点作ってみます。テーマはこの作品です。 ミケランジェロのテンペラ画でウッフィツィ美術館に展示されている「ドーニ家の聖家族、通称トンド・ドーニ」

この作品、円形の額に嵌ってるんだけど、この額のデザインもミケランジェロによるものなんで、額も切り絵で仕上げる。

流石に東京の個展には間に合わないけど、名古屋では出しますんで。

で、我が強敵(とも)のサスライシェフさんは来年のテーマを宣言してるんで、私も負けずに来年のテーマを宣言しちゃいます。

800pxbotticelli_primavera やっぱ、これでしょう。ボッティチェッリの「春」!!フィレンツェを代表する名画ですからな。これを来年のこの季節に作る事にします。

・・・いろんな作品の構想だけはたくさんあるんですけどねえ。手が追いつかないんだよなあ。来年はイタリアの職人シリーズの他にも日本の職人シリーズにも取り掛かるし、展示会の予定も多いし。でも意地でもイタリアには取材に行くしで、すごく忙しくなりそうですが、ハードな方が楽しいんですよね。で、本気で張り合えるライバルもいる事だし、充実した年になりそうです。

・・・って、まだ今年の展示会は終ってないんですけどね。来年の目標も良いですが、まずは目の前にある物に集中しますか。

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2009年9月21日 (月)

俊寛 VS yossy & サスライシェフ 

何だか戦闘的なタイトルですが、事情を知らない人には訳がわからないので、まずは登場人物の紹介から。

yossyさんってのはフィレンツェで活動を続けるフィレンツェモザイクの職人さんです。その筋では達人と呼ばれるロベルト・マルッチ師匠の下で修行をして、現在では日本橋三越のイタリアフェアでブースを貰うぐらいレベルの高い作品を制作されています。伝統的なデザインから独自の世界を発展させたアクセサリーまで、見ていて飽きないので、私も刺激をもらってます。

サスライシェフさんってのはyossyさんの彼氏です。実はまだ会った事がないんだけど、互いのブログの内容がツボにはまるみたいで、かなりの頻度でコメントを付け合っています。yossyさんに「交換日記をやってるみたいだ。」と笑われました。

でこの方が、何をやってるかと言うとイタリア料理の料理人で、ミシュランから星を授与されているぐらいの素晴らしい腕前。(・・・食べた事がないんだよなあ。)

本職も凄いのですが「皿に絵を描く料理人」と異名を持つだけあって、芸術的センスも高いようで、1週間前にマントヴァで行なわれた「カボチャ彫刻コンテスト」に出場してミケランジェロのピエタを彫刻して準優勝しています。聖母マリアの衣から少しだけ見える足の指まで再現した素晴らしい出来栄えでした。

こういう凄い友人から常日頃、監視されている暖かく見守ってもらっているので、私としても張り切って制作を続けているわけですが、ついにyossyさんのブログで名指しで挑戦されてしまいました。これはもう、喜んで受けて立つしかないんじゃないかなと。丁度時間もあることだし。

というわけなんで、前回のブログで書いた「小品2点」の内、1点はyossyさんに対抗してチンクエテッレの風景。もう1点はサスライシェフさんに対抗してミケランジェロのピエタを切り絵で作ります。

・・・しかし、どうもこれじゃあ1対2のハンディキャップマッチみたいだね。フィレンツェ最強カップルを相手に不公平な気がするなあ。なんにせよ強敵の存在というのはありがたいものです。(この場合は「強敵」と書いて「とも」と読みます。北斗の拳のノリだなあ・・・。)

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2009年9月20日 (日)

一応、終了!

314 東京の個展に展示予定の作品、今日完成しました。南イタリアの紙人形職人の切り絵。珍しく若い女の子の職人さんなんで、可愛く仕上がったので満足してます。よしよし。

何とかこれで事前に画廊に申告した作品数は揃った。しかし、きつくて長い夏だったな・・・。(なんか、やっと夏が終った気がする・・・。)何がきつかったって、8月の末に「夜食又は夜のおやつ、寝る前のビール、晩御飯のおかわりをやめます。」って宣言した事かな。おかげで空腹に苦しみながら夜遅くまで制作する羽目になった。まあ、おかげでちょっとだけ体重は減りましたが。・・・ダイエットを始めて、まだ1ヶ月も経ってなかったんだなあ。

真っ白に燃え尽きたくなりますが、まだ色々雑事があったりします。作品を梱包して配送するのも、けっこう手間のかかる作業だしな。

さて、個展までまだ1週間ある。追加で小さい作品でも作りますかね。2点ぐらいなら頑張れば完成しそうだ。何をやろうかな。(予想しちゃう人が2人ぐらいいそうですが・・・。)

Matsuzakaya 個展の案内状はまだ残ってます。欲しい方はメール下さいね。

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2009年9月 5日 (土)

東京の個展のお知らせです。

Matsuzakaya_5 東京の個展のお知らせです。

画像は「フィレンツェの風景 シニョーリア広場」です。作品のサイズは50×100cm。

今回は大きい部屋を2部屋もらえるので、テーマを2つにしました。1部屋を風景の切り絵、もう1部屋を職人シリーズを展示します。

風景の切り絵は大きいサイズの作品が2点と小作品が26点、職人シリーズは15点、合計43点を展示する予定です。

今回は作品数を揃えるのに苦労しました。これだけスペースを貰える展示会は初めてですので。(手は抜かずにしっかり作りましたよ。)

案内状をご希望の方はこちらからメールにて、ご住所とお名前を教えて下さい。お友達の分も配ってくれる方、行けないけど記念に欲しい方も、ご遠慮なくどうぞ。まだ交流の無い方でも大歓迎ですので、興味のある方はメール下さいませ。

個展までの残り少ない日々、より良い作品が出せるように頑張ります。(まだ職人シリーズが1点制作中なんです。何とか間に合わせないとね。)

切り絵師・俊寛展

イタリアに魅かれて ~イタリアの風景と職人たち~

平成21年9月30日(水)~10月6日(火) 

午前10:30~午後7:30(最終日は5:30に終了です。)

銀座松坂屋 別館4階 美術画廊

東京都中央区銀座6-10-1 tel 03-3572-1111 (大代表)

地下鉄
銀座線、丸の内線、日比谷線 銀座駅より徒歩1分
JR
有楽町駅、新橋駅より徒歩10分

よろしくお願いします。

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