今日からしばらくの間、4月2日から30日までのイタリア滞在の事を書いて行きます。
画像は帽子の木型職人、ルチアーノ・ビーニさん。イタリア出発前にブログに書いたロベルト・ビーニさんの10歳上のお兄さんです。昨年・今年と下宿させてもらった部屋の大家さんでもあります。(昨年はロベルトさんが大家だったのですが、彼が8月に亡くなった後はルチアーノさんが大家を引き継いだのです。)
実はルチアーノさんとは今まで喋った事が無かったのです。私けっこう人見知りする性質なので、話しかけるきっかけを逃すとずっと喋れないんです。多分ルチアーノさんも私のことは知らないだろうなと。昨年下宿させてもらった部屋を今年も借りる事になったので、良い機会なので到着した翌日に挨拶に行きました。
自己紹介するついでにロベルトさんの切り絵の写真もあげようと思ってA4のサイズにプリントして持って行きました。
「今日は。あの、私はこの絵を描いた・・・。」と言ってルチアーノさんに写真を差し出すと、えらく驚いた様子。
「あーっ!!君だったのか!?君の事をずっと探してたんだ!!」
ロベルトさんのお葬式の後で、私の作品の前で2人で写った写真が出て来て、ロベルトの奥さんが「何だろう、この絵?」と興味を持ったんだそうです。遺品の整理をした時に、ロベルトさんにあげたA4サイズの作品の写真は出て来たから、どんな作品なのかはわかったのです。「しかし、この絵を描いたであろう、ロベルトと一緒に写真に写ってる彼は何者で、現在この作品はどこにあるのか?」
この半年間、遺族の間でミステリーだったんだそうです。彼らの持ち家で長年下宿しているYさんは私の昔のバイト仲間なので、Yさんに聞けばすぐにわかったんだけどね。
「いやあ、実は一年前にも一ヶ月間あなた方の家に住まわせてもらいまして、今回も1ヶ月間下宿さてもらいますので、どうぞよろしく。」
「えっ!? さっきYとお昼ご飯を食べてて聞いたんだけど、今月住むYの友達って君の事だったの? そうか、そうだったんだ・・・。」
と、一気にすべての謎が解けたので嬉しそうでした。
一つ4月1日の記事で間違えた情報があるので訂正。ビーニ工房を閉めると書きましたが、規模は縮小するけどまだしばらくの間は続けるんだそうです。新しい職人さんも一人入ったそうです。
こうなるとルチアーノさんも切り絵にしたくなりました。何だかすごく良い感じに知り合っちゃったし。(ロベルトさんの生きてるうちに作れば良かったと後悔もしてるけどね。)画像はロベルトさんの切り絵と同じ構図で撮影したけど、ルチアーノさんの切り絵を同じ構図・同じサイズで対になるように作るか、全く新しいアプローチでやってみるか迷うとこですね。あの切り絵を作ったのは6年も前なので同じ構図で作っても雰囲気がちょっと違う物になりそうですが・・・。
で、帰国寸前にロベルトさんの遺族の方々と協議の結果、切り絵を買ってもらう事になりました!多分ロベルトさんの娘さんの所に行く事になりそうです。彼らがどんな気持ちで私の作品の事を考えてくれてたかと思うと、胸が詰まりそうになります。イタリア最後の晩にYさんと、もう一人の同居人のEちゃん(彼女もこの家に長く住んでます。)にも話が伝わってたので、2人とも喜んでくれました。ロベルトさんを知る人たちに、こういう形で関われて思い出を共有できて・・・。今回ほど職人シリーズを続けてきて良かったって思ったことは無いですね。
ルチアーノさんとも今回の滞在で仲良くなれました。柔和で優しい人です。Yさんも呼んで一緒に昼ごはんに連れてってもらったしね。頑張って彼の切り絵も作らなきゃ。
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