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2007年11月26日 (月)

営業について。

「安い注文を大量に取って来る。」

これが某中小企業の営業部員の役目なんだそうです。質は落ちていても良いから、とにかく大量にさばくと・・・。

この方針は間違ってはいないと思いますが、そのうち限界は出るでしょうね。大企業が外国人労働者を雇う、もしくは海外の工場で生産をすれば、製品の値段はどんどん安く出来る。だから中小企業が生き残る戦略としては、安い物だけを作っていては確実に負けると思う。

これは企業だけでなく職人の世界にも言える事ですな。現在、イタリアの職人仕事も中国産のコピー商品に押されて苦しくなっています。しかも最近ではメイド・イン・チャイナといえど、質的にも悪くない物になっている。(ある程度良いものでないと売れないからね。)イタリアの工房はバタバタつぶれていってます。

このまま進むと個人でやってる職人さんや中小企業なんかは大量の資本を持っている会社に飲み込まれて行く。結果的にどこにいても同じ物が簡単に安く手に入るという世界が出来上がる。全ての物がマクドナルドのようですな。

それはそれで良い・・・が、つまらない世界ですよね。

ではどうすべきなのか。職人の場合は、ちょっとやそっとじゃコピーできない物を作る。その工房でしか手に入らない物を作って行くしかないでしょうね。中国製品が質的に悪くない物を作ってると言っても、所詮はコピー商品ですから。見る目を持った人であれば違いは判るはず。

企業の場合も同じ事でしょう。質の高い物を作って「ブランド化」して行かないと生き残れない。単に経営戦略としてだけではない。働く人の心を良い方向へ向ける事になる。実際に工場で物を作っている人たちに、質的に高い物を作らせる事によって自分の仕事に対する誇りが産まれる。そしてその誇りは将来への夢につながって行く。単に金を稼ぐ事だけを目的として働くよりも、勤労意欲は確実に高くなる。

さて、この「労働者の夢」は誰が与えるべきなのか?それは仕事を見つけて来る営業部員でしょう。私も昔、印刷会社の営業をやってましたが、あの頃に自分の仕事が夢を作る事が出来るという事がわかっていれば、もっと面白く仕事が出来たんでしょうけどね。結局は営業部員が、客と自分の会社に夢を持たせるという事を自覚して会社を引っ張って行かなきゃならないのでしょうね。

・・・まあ、あくまでも今の私の考え方です。で、私の場合は営業・企画・事務・制作・販売と全部一人でこなしている会社みたいな物ですな。だから自分で自分の夢を見つけないといけないわけです。

というわけなので、東京の個展を頑張ります。自分の夢を育てていく為に少しでも前進出来るように。個展まで後1週間、展示する作品の梱包を始めますかな。

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コメント

イタリアにも中国製品の影響がかなり響いているんですねぇ。
確かに大量生産されたものって、安値だから買い求めやすいけれど、“使い捨て”という感もあって、どうかな・・・と、思います。
これからは、それだけじゃないんだと気づく方も増えてくるでしょうね。
そうあってほしいです。

俊寛さんにもがんばってもらいたいです!!
ほんとにすばらしい作品ばかりですもの。

がんばってくださね♪


投稿: てんぐさ | 2007年11月26日 (月) 22時23分

てんぐささん、てんぐささんみたいな人ばかりだと良いのですけどね。
安い物ばかり買っていると、感性が摩滅して良い物を見ても価値がわからなくなるという事があります。
良い物を取り入れようと、普段から意識しないといかんのでしょうなあ。

投稿: 俊寛 | 2007年11月26日 (月) 23時33分

いや~言うとおりです。
人間国宝の年収知ってます?
低いですよ~。
なんてうか、そういう人が高級車に乗れたら
若者もこぞって頑張ると思います。極論ですけど。

ただ、マイスター制度がないですよね。
どの職種にも必要に思う。
若者が、親方目指して頑張る。
それって重要に思います。

日本は若者がモラトリアムすぎる。
それは、若者が悪いのではなく
社会構造だと思う。
社会にでたら、職人なら将来の親方を。
ホワイトカラーなら、役職者(ある意味親方)を目指す。
そんな社会。
ただ、ちゃんと、株分けできる仕組みも大切ですよね。

また、閉塞感が解消されるといいですよね~。
頑張ったら頑張っただけ成長できる社会。
昭和のあの活気が戻るといいですよね。

若者が心配です。
日本の政治家も保身ではなく、未来への投資型の政策を
練ってほしいものです。

投稿: N.Kojima | 2007年11月27日 (火) 00時03分

N.Kojimaさん、この問題、グローバリズムとか格差社会とかいろんな問題がからんでいます。今の状況が進んで行くと社会全体に閉塞感が広がって行くと思います。その流れを変える為には職人仕事、職人的な物の考え方を今一度見直す必要があるのではないでしょうか。

投稿: 俊寛 | 2007年11月27日 (火) 04時08分

この日記を見逃していた。
「営業について」か・・・・
俊寛さんは元々受注産業の営業マンだったから
売り込み方法は上手でしょ!?
相手が何を求めているかを考えて、根気を出して
そうすればつながる物があるよ。
本当にいい物は高くても買ってもらえるさ。
利益追求主義に走り騙すと、バレて全部パーに
なってしまうから・・・・

投稿: あしたのもと | 2007年12月 1日 (土) 20時22分

あしたのもとさん、いえいえ。あの当時は営業の面白さがわからなかったもので。
私の作品でも売れそうな絵と売れるわけ無い絵がありますからね。職人シリーズよりも風景をテーマにした作品の方が売り易いし、職人シリーズの中でも楽器職人とかステンドグラス職人とか「絵になる」職人さんの切り絵はよく売れる。
作品を売る事は最重要事項だけど、売る事ばかり考えて作るわけにもいかないのです。(無論、売れてる作品も私にとって大切ですが。)

投稿: 俊寛 | 2007年12月 2日 (日) 10時34分

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