昔の作品その65。山道を歩きながら。
昔の作品65、「ビンチ村へ」。サイズは65×50cm。2001年9月制作。
フィレンツェからバスを乗り継いで30分ぐらいの所にあるビンチの風景。レオナルド・ダ・ビンチの出た所ですね。ダ・ビンチの生家は山の中にあるので、バスも走ってないから2、30分ほど歩く事になる。作品のようにオリーブの木が立ち並んでいる山道ですね。民家が2軒ぐらいあったかなあって感じ。この辺りはダ・ビンチの時代から変わらない風景なんでしょうね。地面を踏みしめて歩くのは気分の良いものです。
写真を取りに行ったのは5月末。オリーブの木は銀色の葉を付けていて、周りをひなげしの花が咲き誇る。こういう風景には雲一つない上天気よりも。春の嵐の前触れのような危うい天気がよく似合う。
この作品も水彩風に淡く塗った紙を貼ってありますが、ベースとなる紙(デザインナイフで切る紙)もいつもの黒い紙じゃなくて、筆で適当に黒やオリーブグリーンで塗った紙を切っています。パッと見、色鉛筆で描いた絵のようにも見えますね。この技法も悪くないんだけど、何か自分の目指す物と違うような気がするので、以後この技法は使ってません。やはり切り絵は黒い紙を切るのが一番美しいかも・・・。
さて、今家の近くで工事をやってます。10階建てのマンションが建つそうだ。うちは高台にあるので今まで見晴らし良かったんだけど、家の隣に立体駐車場が立つので何も見えなくなる。私が高校を卒業した年に今の場所へ引っ越してきたんですけど、当時は家の周りは畑が広がってました。雉が巣を作って卵産んでた事もあったぐらいです。いい感じだったんだけど、徐々に畑がつぶれて工場が建って行った。どうも緑が無いと殺伐とした気分になりますな。フィレンツェも私が住んでたところは緑なんて無かったけど、ちょっと足を伸ばせば手付かず(ほったらかし)の自然が広がっている。オリーブが、ひなげしが、糸杉が、葡萄が、ヒマワリが視界一杯に飛び込んでくる。ああいう場所だったから7年も住めたのかもしれませんね。
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コメント
特に緑の辺り、色鉛筆っぽく見えますね~。
この作品の雰囲気にはぴったりな気がします。
木の葉と土の薫りがしてきそう。
投稿 うさぴょん | 2007年8月 7日 (火) 15時23分
うさぴょんさん、この技法は、あまり気に入らなかったんだけど、結局は積み重ねが無いと現在やっている事は出来ませんからね。常に実験はしていかないといけませんね。
投稿 俊寛 | 2007年8月 7日 (火) 20時15分
画面から草木の匂いが漂ってくるような感じですね。
真夏の深緑になる前の、浅い緑は本当に美しいと思います。
そして、浅緑のうちは、葉もまだ柔らかくて・・・
そんな状況がよく判ります。
黒い紙だとラインがハッキリしてコントラストがつきますけど、
シッカリした強い印象の作品の中に、こういった柔らかい作品もあるのもいいですね~!
「この人(俊寛さんのこと)はこんな風な表現もするんだ~」って思う人も居ると思います。
あぁ、生意気言ってすみません。。
投稿 Andy | 2007年8月 7日 (火) 21時48分
Andyさん、緑が目に沁みる季節ですね。この季節は家の中にいるのがもったいないです。ここ5年間は毎年この季節にフィレンツェに滞在してますが、一番イタリアが美しい季節じゃないかなと思います。(ただし航空券は高い。)
投稿 俊寛 | 2007年8月 8日 (水) 00時36分
この作品を見ていたら 自然にその絵の中に
引き込まれてしまいそうになりましたよ☆☆
投稿 りる | 2007年8月11日 (土) 22時26分
りるさん、普段、街中に住んでると、こういう空気の良い所に行くと気分良いですね。
丁度今お盆休みだから、この季節山登りすると涼しくて良いかも。
投稿 俊寛 | 2007年8月11日 (土) 22時37分