昔の作品その36、37。私の師匠。
えー、中途半端なまま放置していた昔の作品シリーズですが、またしばらく書いて行きます。でもまだ20点近く公開予定の作品があるので、5月のイタリア行きで再び中断するかもしれませんが・・・。
「フィレンツェの風景シリーズ」が終了して以降、イタリア行きまでに多少の日数はあるのですが、新しく作品に取り掛かる気になれず、ここ数日は旅行の準備をしたり、本を読んだりして過ごしております。
どうも静かな日々を過ごしていると、制作している時の何かに駆り立てられるような精神状態がウソのようです。日数が余るんだったら「フィレンツェの風景シリーズ」もゆっくり作ればよかったようなものですが、まああれはあれで充実感を得ていて気分が良かったのですけどね。
ただ忙しくしている時でも「心の余裕」を失う事にならないように気を付けています。
「常に心の余裕を持て。」とは私の師匠に知り合った頃に言われた言葉です。師匠と言っても切り絵の師匠ではなく、心の師匠です。京都の高台寺で庭園の管理をしている北山安夫先生です。
私がフィレンツェでバイトしていた日本料理屋の社長は文化活動が趣味で、いろいろそういったイベントの企画に関わっていました。私がお世話になっていた頃に、京都・フィレンツェ姉妹都市提携○十周年記念事業として、ミケランジェロ広場の下に日本庭園を作るという企画がありました。その時にフィレンツェに招待されたのが北山先生です。経費節約のため、日本料理屋でバイトしていた私たちが入れ替わり立ち代り通訳をしたりしてました。面白かったから積極的に関わっていたら、最終的に私が専属の通訳という事になってました。
作品36は切り絵ではなくアクリル絵の具で描いてあります。この日本庭園のお披露目と同時に日本文化祭も開催されたので、そのポスターを私が制作したのです。1999年制作。サイズは41×28cm(A3でカラーコピーする為にこのサイズ。)高台寺の庫裏に名物である蒔絵「花筏」を組み合わせたデザインになっています。画面下の白抜きで描かれている文字だけは切って裏から白い画用紙を貼ってあります。白い絵の具で黒い画面の上に描くときれいに発色しないし、切る方がシャープな線が出るので。北山先生と一緒に来られた高台寺の方々にも評判が良かった。
作品37は、この日本文化祭の時に完成させたもの。打ち上げパーティーの時に持って行って北山先生たちに見せました。偶々その日は私の誕生日でしたな。
タイトルは「雨」、サイズは40×30cmです。岐阜県白川郷に今も残る合掌造りの民家です。私が写真を撮りに行った日は雨が降っていたから、こういうデザインになった。
「心の余裕」を持っていると優しい目で人や物事を見れると思います。芸術とは何かを問われた場合、私は「その作品に接した人が幸せになれる物」がその答えだと思っています。そりゃ、芸術と言っても色々あるから、厳しい現実を直視させて、人を不安にさせたり、どん底に突き落としたり、何かわからないけど圧倒されたり、そういうのも芸術でしょうね。しかし私には北山先生に教えてもらった考え方が一番合っている。だから今後もこの方針で進んで行くのだ。
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コメント
心の余裕。大事なことだね。忙しいときほど、この言葉を心に留めなくてはいけないわ。。。。
そして出会いはほんとに大事。不思議だけど、大事な出会いはどんどんつながっていくんだよね。
しかしこんな展覧会があったのね。こういうほんとに日本の文化に触れることができる展覧会がもっとあったらいいのにな、っておもう。
今回あたしがお手伝いしたMostra di Artigianaのほうでも日本文化にものすごく興味があるんだなってことわかったしね。
そういえばMostraのなかで銀細工のまりちゃんに久しぶりに再会。俊寛知ってるのね、彼女のこと。びっくりしました。フィレンツェ、狭い!
で、一つお願い。モザイクに使う白蝶貝をオーダーしたんだけど、それをもしよかったら、もってきてもらえないかしら。。。。かばんの片隅にいれられるくらい小さいものなんだけど。もしOKだったらメールください。
フィレンツェ、むちゃくちゃ暑いよ~♪
投稿 yossy | 2007年4月25日 (水) 23時01分
フィレンツェ、暑いのか・・・。この季節、着ていくものに困るあんだよなあ。3年前は雨の日が3週間以上続いたし・・・。
「心の余裕」これを念頭に置いて制作しだしてから、徐々に変わって行ったような気がします。「絵の雰囲気が明るくなった。」とよく言われますな。
白蝶貝・・・司馬遼太郎の短編にそんな話があったっけ。オーストラリアの小島に日本人が潜って採取してたって話しだったな。なんか昔読んだ記憶があるような・・・。持って行くのはお安い御用ですが、どこで手に入るのだ??
投稿 俊寛 | 2007年4月25日 (水) 23時41分