昔の作品19~21。和風の作品など。
作品19、「幸せなやつら」。サイズは25×25cm。1997年9月制作。
N氏に「個展をやるる時に日本のものを題材にした作品も欲しい。」と乗せられて制作した。はりきってたので、わざわざ一時帰国して日本の物で切り絵にできそうな物をと探し回った結果、信楽焼きの狸を切り絵にした。初の日本をモチーフにした作品である。(なんだかなあ・・・。)
こんな作品をイタリアでの個展に出しても理解されんと思うが、日本製のアニメに狸の置物や招き猫は登場するので、そんなに首をかしげられる事はなかった。しかし何を意味するのかわからないので質問はされましたな。「アニメのRANMA1/2に時々出てくるけど何なの?」なんてね。幸運のお守りみたいな物だと答えた。
そういえば、正方形の角を上下左右に持ってきてダイヤ型に配置する作品はこれが初めてですね。この後、構図的に困るとダイヤ型の作品にする事が多いです。
作品20、「渓流」。サイズは40×50cm。1997年10月制作。
日本シリーズパート2。地元の風景です。地元と言っても私の家からは車で1時間弱ぐらいかかるけど。香嵐渓という場所です。紅葉で有名だけど、私が遊びに行ったのは夏の終わりでした。近くには三州足助屋敷という、民家を保存して内部で機織やわら細工、紙すき等、現在ではほとんど姿を消してしまった手仕事の実演をしていたりする。たまに行くとなかなか楽しい。
後に展示会でこの作品を出品したが、見に来たイタリア人の男の人が「この風景は確かに見た!」と言われた事があった。聞いてみると、付き合ってた日本人の彼女の実家が香嵐渓の近くで、一緒に遊びに行ったんだそうだ。なんか嬉しいですね。遠く離れた場所の人が、自分の住んでる近くの風景を知ってるのって。
この作品は色画用紙を買ってきて、足りない部分は自分で絵の具で色塗ってと、普通の作り方ですな。前回に公開した作品(トレシングペーパーを使う技法)よりもきれいに仕上がるので以後このやり方の作品が増えて行く。
作品21、「笑い」。サイズは40×30cm。1997年10月制作。
ものすごい昔の話だけど、フジカラーフィルムの使い捨てカメラ「写るんです」が登場した頃、俳優の竹中直人がケンタウルス(ギリシア神話の半人半馬の化け物。)に扮して、この商品のコマーシャルをやってました。それをイメージしてデザインした。背景の建物はフィレンツェのミケランジェロ広場の下にある建物をスケッチした。かなり久々の想像画ですね。
この作品も色画用紙の貼りつけで仕上げてある。手前の道の色は筆で塗ってあります。やっぱりムラが出てますね。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/156886/14069593
この記事へのトラックバック一覧です: 昔の作品19~21。和風の作品など。:

コメント
俊寛さんって 自己分析できる方なんですね。
いいことですね~☆
香嵐渓は うちの近くですが、紅葉はみごとですね。
あえて紅葉を描いてないとこが またまた 粋です。
香嵐渓のよさが いっぱいでている作品ですね。
自然の恵み 川のながれ。 なんか 鳥さんが飛びかっていそう。
投稿 りる | 2007年3月 2日 (金) 12時54分
紅葉の季節に香嵐渓に行った事が無いんです。混みそうだから・・・。
夏に行って川遊びするのは好きなんですけどね。
自己分析も時に一方に偏る事もあるから、なるべく多くの人から話を聞くようにしてます。その意味では個展や合同展はいろんな感想が聞けて参考になります。
投稿 俊寛 | 2007年3月 2日 (金) 14時08分
今までは俊寛さんのヨーロッパ調しか知らなかったけど、切りえに和風の作品はぴったりですよね。改めて「あ、そっか~」って感じ。
それにしても色がきれい♪
一体どうやって出来上がるんでしょー。いつか見学したい。
投稿 まめこ | 2007年3月 2日 (金) 22時59分
どっちかって言うと和風の方が主流でしょうね。ただこういう切り絵だと、別に私じゃなくても作る人はいっぱいいますから。「自分にしか表現出来ないもの」を追求した結果、現在の職人シリーズをやってるわけです。
投稿 俊寛 | 2007年3月 3日 (土) 01時33分