昔の作品28。鳩。
サイズは40×30cm。1998年6月制作。
フィレンツェは観光地なので、道行く人がこぼす食べ物を目当てに鳩が寄ってくる。ゴミ箱をあさったり、糞を落としたりとあまりマナーは良くない。平和の使者なんてイメージもあるらしいが、とんでもない。
この作品は「嫌な感じのハト」にしてやろうと思ってデザインした。別に鳩に恨みがあるわけではないが・・・。
鳩と言えば、最後に下宿していた部屋の大家さんが飼ってた猫が、家猫で外には出ないんだけど、窓に近づいてくる鳩を捕まえるのが上手かったな。
ある日、自分の部屋で制作していると、壁1枚隔てたキッチンからドタバタと音が聞こえてきた。なんだろうと思ってたら、同居してる大家の姐さんのけたたましい声。「シューン、早く来てーっ!!」
私が部屋を飛び出すと同時に、大家さんはトイレに立てこもった。「ベオータが鳩を捕まえたみたい・・・ちょっと見てきて!!」何もトイレに逃げなくても良かろうと思うが、とりあえず見てみたらベオータが鳩を前足で押さえ込んでいた。ベオータってのは猫の名前です。このブログのプロフィールの猫の絵があるけど、だいたいあんな感じの猫です。ベオータは後ろ足が靴下を履いたように真っ白なんだけどね。
鳩を捕まえている事を言ったら「捨てて!早くっ!!」と言われた。捨ててと言っても、うちらの部屋は日本のアパートの4階ぐらいの高さにあるから、窓から投げ捨てるわけにはいかんだろうし、キッチンのゴミ箱に捨てるのもちょっと・・・。アパートの近くに公共のゴミ箱があるから、そこに捨てに行くしかないんだろうが(ちなみにイタリアではゴミの分別をほとんどしてません。)まず本当に死んだかどうかわからない。
という訳でベオータから鳩をもぎ取って窓辺に置いてみた。ようやく飛べるようになったばかりの若い鳩だったが、どうやら恐怖で気絶していたみたいで、ちょっとつついてみたら目を覚まして飛び去った。まあ殺してなくてよかったよ。後味悪いからな。
ベオータも2年前に死んじゃった。16歳ぐらいまで生きたみたいだけど、中学生の頃から一緒だった大家さんは相当落ち込んでたらしいなあ。大家さんが仕事で留守の間は私の部屋のベッドの上にずっと座ってたから、私にもなついていた。可愛い猫だった。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/156886/14183350
この記事へのトラックバック一覧です: 昔の作品28。鳩。:


コメント
猫ちゃん、随分長生きしたんですね。
もう自分の家族の様に思えるんでしょうね。
我が家の庭では最近、ヒヨドリが金柑の実を食べに大量に
やってきています。
地面は金柑の種だらけ。。。
投稿 くろきち | 2007年3月 8日 (木) 01時25分
実家で飼ってる猫も5年程度だけど、すでに家族の一員ですからね。
ヒヨドリに奪われる前に取らなきゃ、金柑。美味しいですからね。
投稿 俊寛 | 2007年3月 8日 (木) 11時14分
この作品の鳩はとても「平和の使者」には見えず、今にもフンを引っかけられそうで「生々しい」鳩ですねー。
それにベオータの捕り物なんてスゴイ野性的。
生きてるって躍動感がありますねー。
投稿 まめこ | 2007年3月 8日 (木) 22時56分
まあ、鳩も食べると美味いんだけどね。
うちの猫はトカゲとか蛇を捕まえて家の中に持って来ます。昨年コタツの中に蛇の胴体が細切れになった物が・・・。
投稿 俊寛 | 2007年3月 9日 (金) 00時00分