イタリア記念日。昔の作品その1。
今日2月3日は11年前に私がイタリアに向けて旅立った日です。あの頃はまだ留学が珍しい時代で、まわりに相談出来るような留学経験のある人はいなかったし、必要な情報もネットで検索なんて事は出来なかったので、行きの飛行機の中で期待半分、不安半分の感傷的な日記を書いてました。(ブログ以外に高校生の時からノートに日記を付けてます。)決闘に赴くような勇壮な気分でしたね。当時の自分は健気で可愛いかったなと思う。
と言う訳で、今回から当時を振り返りつつ、昔の作品の紹介をしていきたいと思います。未熟な時代の作品なので少々恥ずかしいんですけどね。しかし制作に集中してると家から外に出なくなるのでブログのネタも無いし、かと言って制作記録を書いても何だかなあって事になりそうだし。「○月×日、今日はここまで進んだ。」と書いて写真を添付して終わり、なんてね。これじゃ書くのも読むのもつまらないブログだ。
で、私の初めての切り絵。4点あるけど、一番上が最初に作ってみた物。切り絵の作り方なんて習ったわけじゃないから自己流で、と言えば聞こえは良いけど、すごくアバウトな下絵を描いて即興で切った物です。これでは自分の想像してた仕上がりにならなかったので、結局3回作り直して「これで完成品!」としたのが4番目の画像です。
やっぱ、基本的な手順はきちんと考えてから制作する方がいいですね。
押入れの中から発掘して来ました。20歳の時の作品ですね。今28歳だから8年前ですか。 (突っ込まないように。)大学生の頃に所属していた美術サークルの発表会の為に作りました。当時は油絵や水彩画、粘土細工に木彫、水墨画といろいろ試していたのですが、後輩に切り絵をやってた子がいまして、面白そうだから自分も作ってみようという事で制作しました。4番目は展示会で発表したのですが、1~3番目は初公開ですね。
あの頃はエネルギーはあり余ってたんだけど、どの方向、どの分野に向けたら良いのかわかりませんでした。自分の人生をかけて何をするべきか?何が出来るか?簡単に出る答えではなく、確かな答えなどない問題ですが、真剣に悩んでましたね。感情的に一番危うかった時代でした。
とりあえず手近にある事に励めば何か得る物もあろうと思い、サークル活動やアルバイトを一生懸命やってました。(勉強はどうなったのだ?って感じですが。)とはいえサークル活動にしろバイトにしろ卒業する時期というのは来るもので、大学を卒業してからイタリアに出発するまでの3年間、いわゆる「自分探し」について迷走する事になり、
この作品を制作した4年後にイタリアに渡る事になる。
もっと他の世界を見てみれば、自分の探している目標は見つかるかもしれないと思い、バイトで貯めたお金は海外旅行につぎ込んでました。まあ人生の目標なんてのは行動範囲を広げれば見つかるという訳ではなく、同時に目の前の事柄についてより深く考察していく事の方が大切なんだと今は思いますがね。そこはそれ青二才の浅はかさでしたので。
最初に 旅行した外国はトルコ・ギリシア・エジプトでした。 神話とか遺跡とか好きでしたか らねえ。この作品も旅行で得たイメージと、古代ギリシアの壷や皿に描かれている絵をベースにエジプトやトルコの風俗を取り入れつつデザインしたものです。自分なりに斬新な物を作りたかったので、和風なイメージが強かった切り絵を無国籍風なデザインでやってみたかったのです。この頃描いていた作品はこういった無国籍風のデザインばかりになってましたねえ。
展示会での評判も良かったし、自分に合ってるなと思ったので以後は切り絵一本で行くことになりました。思えばこの時に人生を誤ったのかもしれんな。
しかし、流石に今の目で見ると趣味でやってた時期の作品とは言え、作風も技術も未熟でしたな。デザイン、切り方、貼り方全て雑!!でもこの作品が初めの一歩となったので愛着はあります。1番目なんか二つ折りにしてしまってあったので、折れ目が付いちゃってて・・・。いずれ台紙を張り替えて修復してやらなきゃね。
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コメント
なかなか 雰囲気が あっていいですね~☆
向きの違いで 立体感が違いがあるのですね。
比較すると ホンマ よくわかりますね。
投稿 りる | 2007年2月 3日 (土) 01時11分
おはようございます。
貴重な最初の切り絵ですね。
いろいろやってみて、その中から切り絵が自分が好きだと感じて、続けていくのは、確かな足跡が残りますよね。
今は、何に取り組んでみえるのでしょうか?
頑張りましょう!!
投稿 おだにせいえい | 2007年2月 3日 (土) 08時39分
りるさん、台紙の色を作品の雰囲気に合わせてオレンジ色の紙を貼りました。当時モノクロの切り絵と言うと、白い紙を貼った作品しか知らなかったので「色使いも斬新だろ!?」と言いたかったらしい。
おだにせいえいさん、おはようございます。今の作品とのギャップがすごくて、自分で見ても同一人物の作品に見えなかったりしますがね・・・。それだけ足跡を付けてここまで来たという事ですかな。
今はマンドリン職人の切り絵をやってます。頑張ります。
投稿 俊寛 | 2007年2月 3日 (土) 10時23分
俊寛さんの文章が読みやすいのは、ずっと日記を書いていらっしゃるからなんですね。
納得です。
初期の作品も素敵ですね~。
無国籍に惹かれます。
投稿 くろきち | 2007年2月 3日 (土) 10時36分
え、文章読みやすい?そうかなあ・・・。文才無いから苦労してるんですけどね。日記の方は誰に見せるわけでもないので、無茶苦茶な文体ですけどね。
時々初期の作品みたいなのを切り絵でやりたいなと思う事もあります。でも時間が無いんだよねー。
投稿 俊寛 | 2007年2月 3日 (土) 12時48分