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2007年2月25日 (日)

昔の作品その13~16。自分探し。

La_traccia13_1

作品13、「トスカーナの風景」。サイズは40×50cm。1996年11月制作。

トスカーナというのは中部イタリアの州の一つで、フィレンツェもこの州に含まれています。なだらかな丘陵地と糸杉・オリーブの木々と、典型的なトスカーナの風景ですな。

この風景は、「昔の作品その7」で書いたベルベデーレ要塞から、フィレンツェの町と反対側を見た風景。上の中央やや右寄りにチェスの駒のような塔が見えますね。一度気になって、塔を目指して歩いた事があった。私有地だから近くまで行けただけでしたがね。

La_traccia14 作品14、「汚れた世界」。サイズは65×50cm。1996年12月制作。

とにかく徹底的に汚く下品な景色にしてやろうと思ってデザインした。スケッチブックを抱えてフィレンツェの町を歩き回り、落書きの採集に努めた。作品に登場した落書きの2倍ぐらい集めたかな。寝ているホームレスの人は、同じ下宿に住んでたナイトウ君に「ちょっと路上で寝てる人のモデルを・・・。」と頼んでやってもらった。

一箇所にまとめると、このように汚い場所になるけど、本当はここまで汚い場所じゃありませんので誤解なきよう。あくまで「ファンタジー」ですので。

「ジャンキーな世界でイカス!」と意外と評判が良かったりする。

昔の作品その10と同様、黒い紙を切った後、水色の紙を貼って、水色の紙を切った後、青や藍色の紙を貼って仕上げてある。

La_traccia15 作品15、「若者たち」。サイズは50×40cm。1997年2月制作。

ウルビーノという所を旅行した時に、夜中に歩いてると旧市街の人気の無い道に猫が5、6匹一直線に並んで座ってました。なんだか会合でもしているような不思議な光景でしたな。写真に取れたわけじゃないから、後で思い出しつつ、ふさわしい風景にスケッチした猫を配置してデザインした。風景はペルージャというフィレンツェ近郊の街です。

この作品も10、14と同様の技法で仕上げてあります。

構図的に当時としてはかなり上手く行った作品なので気に入ってましたが、作品10と一緒に買ってもらいました。

作品16、「息吹」。サイズは35×25cm。1997La_traccia16年4月制作。

だいたい4月ぐらいになると、綿帽子のような物が風に乗ってフワフワ飛んでます。あれを見ると「春が来たなあ。」なんてのどかな気分になりますが、この綿帽子みたいな物、花粉なのでアレルギーの人はそんな呑気な感想はとても持てないらしい。

場所はフィレンツェのバッソ要塞の隣の公園。3番目の下宿の近くなので毎日通った道です。

カメオ細工という技術がある。貝殻や瑪瑙などの石に浮き彫りをほどこし、アクセサリーに仕上げるという技法ですが、実はフィレンツェに留学しはじめた当初はこの技術を習得したかったのです。この技術、南イタリアで盛んなので、フィレンツェには工房や学校は無かったのです。語学学校に在学中、情報を集めようとしたのですが、未熟な語学ではままならず。そうこうしている内に他の職人仕事も素晴らしいという事を知り始めた。(なにしろ職人の町だからね。)と、この時に生じた疑問が一つ。

「果たして、空っぽの自分が、今から頑張って技術を会得したとして、それがイタリア人の作る物を超えられる物になるだろうか?」

こう考えると身動きが取れなくなりましてね。勇壮かつ悲壮な決意を持ってイタリアに入ったものの、結局自分のやりたい事が見つからないという情け無い状況に陥り、そこから目をそむけるようにイタリア語の勉強を本気で頑張ってみたり、日本料理屋でのバイトを始めたり、所属していたイタリア語学校の先輩(と言ってもほんの数ヶ月前に入学したばかりの人たちですが。)をつかまえては相談してみたり。相談にならなくて単に愚痴をこぼすだけになってたり。かなり焦ってましたねえ。対人関係も最悪だった時期でした。

この時期に切り絵でやって行こうと思える出来事があったのは、恐ろしく運が良かったと思います。そのままやってれば、まず間違いなく「駄目留学生」になっている所でしたからね。

その出来事に関しては次回に。たいしたきっかけじゃないので、あまりご期待されないよう・・・。

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コメント

猫の居てる風景はえぇなぁ

ウチは・・・やはり
前回の、アパートメントの作品お気に入りどす♪

投稿 こころん | 2007年2月25日 (日) 21時54分

ふとした拍子に人間みたいな表情を見せる事がありますからね。そういえばここんところ猫の絵を描いてないなあ。

投稿 俊寛 | 2007年2月25日 (日) 23時55分

日本では味わえない風景があり新鮮ですね~☆
俊寛 さんの作品って 厚みと言うか奥行きがありますね。
ホームレスのモデルをやっていた人は はずかしくなかったのかな?
若いときしか できないですよね。
でも素でいけたりして・・・
次回も作品期待してますよぉ。

投稿 りる | 2007年2月27日 (火) 09時24分

いや、まさか路上に寝転がってモデルをやってもらった訳じゃないですよ。ちゃんと部屋のベッドでポーズをとってもらったのです。

投稿 俊寛 | 2007年2月27日 (火) 18時48分

なんだぁーーーー お外で ポーズじゃなかったの?

パフォーマンスとしては 結構いいと思ったのに。

そんな風景を私が 描きたくなってしまいましたw。

投稿 りる | 2007年2月28日 (水) 11時44分

その場合、モデルも恥ずかしいけど描く方も恥ずかしいかも。
・・・私には無理だ。

投稿 俊寛 | 2007年2月28日 (水) 12時29分

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