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2006年12月30日 (土)

今月の新作その3

Img_1884_3   いやー、何とか間に合いました。先月・今月と2ヶ月で3点新作を仕上げるという目標を達成!ここ最近は大掃除があったり、年賀状の宛名を書いたりと雑事が多かったけどノルマを果たせて気分良いな♪

スカリオーラ職人のファビオラ・ルンゲッティ女史。サイズは55×45cm。

「スカリオーラ」とは石膏にはめ込み細工を施す伝統技術です。板状にした石膏に模様を彫刻し、顔料や蜜蝋を混ぜた石膏を流し込み、表面が均一になるように削って仕上げる。フィレンツェ風モザイクと似ていますが、自由に色が使えることと、モザイクよりも安価で早く作品が仕上がります。また、石膏は適切な処理をすれば、大理石に劣らない硬度を持ち、研摩、カットして光沢を出すと、大理石とはまた違った、暖かみのある作品となる。

今回の作品の場面は色大理石をはめ込んだ(ように見える)テーブルが完成する寸前、ヘラで顔料を混ぜた石膏を塗りつけて気泡を埋めていく所。この後表面が均一になるように削って完成。Img_1885

けっこう美人に描けたので本人も満足するだろう。

さーて、次は1ヶ月以上かけてバイオリン職人をやりますか。バイオリン職人の切り絵は前にも作っているので「前の作品の方が良かった。」なんて言われないように気合入れて行きますか!!一部、圧倒的に「バイオリン職人の切り絵を!」という声もある事だしな。

でも明日は部屋の掃除をしよう。私の部屋だけ紙屑だらけだしな。で、やっぱり正月ぐらいはのんびりすっか。

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2006年12月14日 (木)

年賀状コレクション。

Image11_3

辰年から切り絵の年賀状を始めましたが、今年で8種目ですね。9cm四方の干支シリーズとは雰囲気を変えるようにデザインしていますが、如何なものでしょうか?

2000年、辰年 まだフィレンツェに住んでいた頃、日本の親族や友人へ出した物。この頃は10枚ぐらいしか作らなかったので、最初の切り絵の年賀状なのに一番凝ったデザイン。ちなみに辰年と午年の年賀状に落款が押してあるけど、これは消しゴムをシャープペンシルの先でほじくって作った印鑑です。

2001年、巳年 辰年で凝ったデザインをやってしまったので、同じ調子で描くと劣った物にしかならないので、漫画チックに。「手抜きだ!」と不評だったが、そういう事を言うやつに限って私に年賀状をくれないのだ。

2002年、午年 たまたま12月にフィレンツェで日本文化祭があったので、それに売ろうという事で30枚ぐらい作りました。1枚だいたい800円ぐらいで、フィレンツェ在住の日本人をターゲットにしたのですが、ほとんど売れず。間の悪い事に、この年は祖父が亡くなったので自分用に使う事も出来ず不良在庫になってしまった。結局は友達にばらまいたんですけどね。

2003年、未年 ここから日本に引き上げてから制作した年賀状。帰国したのが12月末だったので、かなり慌ててデザインした。干支と星座シリーズ、両方とも羊は出て来ているので、それと違った物にしたかったのですが、結果はこの通り。たいして面白いデザインじゃないねえ・・・。羊自体、面白い形じゃないからな。

2004年、申年 帰国した当初は日本の友達とも疎遠だったので、未年ではそんなに多くは作らなかったのですが、この頃になると旧友との付き合いも復活してきたので40枚程度作るようになりました。

2005年、酉年 割とすんなりデザインが決まった。考え込んだ末に出した物より、すっと出てくる物の方が評判が良いですな。名古屋コーチンにしようかと一瞬悩みましたが、尾長鳥の方が見栄えするかなーってんで。

2006年、戌年 それまでは干支の動物をシルエットで表現してましたが、この年は普通のペン画のようなデザイン。実験的に緑色でグラデーションをかけた物もあるんだけど、結局いつも通り赤系の色になった。色に関しては、どうもマンネリですね。

亥年の年賀状はもう全部仕上げちゃいました。これで8年目ですね。後ネズミ、ウシ、トラ、ウサギで一巡します。トラなんか難しそうだなあ。マンネリと笑われようと、統一感を持たせたいので今後も赤系の色でやっていくぞ!(気が早いなあ。)

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2006年12月11日 (月)

今月の新作その2。

Img_1872_1 今月2点目の新作完成!!陶芸家のロマーノ・パンパローニさんです。サイズは40×50cm。粘土関係の職人さんの切り絵って初めてですね。

予定より1日遅れちゃいました。まあ今月後20日あるので、この程度の作品なら頑張ればもう1点仕上がる!

フィレンツェ郊外の元々貴族の庭として使われてた所に工房を構えてまして、陶芸教室もやっているので、多くのお弟子さんたちに囲まれています。アットホームな雰囲気でしたね。作品でも後ろの方でお弟子さん達がコーヒーを飲んでおやつを食べてます。

ロマーノさんの奥さんが絵付けをしているので、ロマーノさんはろくろ担当です。職人展のデモンストレーションでもこの方がろくろを回すのを見ましたが、文字通り彼の手の中から茶碗や壷が生まれて生きました。手練の技ですね。あの時、デモンストレーションを見ていた他のお客さんが言ってましたが「彼がやってるのを見るとすごく簡単に作っていけるようだけど、実際に我々がやるとすごく難しいんだろうね。」と・・・。私も昔ちょっとだけろくろをいじってみた事はありますが、ちょっと気を抜くと指がズブズブっといっちゃったりして、まともな物が出来ませんでしたな。(だから陶芸をあきらめて切り絵一筋になったのですが・・・。)

Img_1873 さて、今回開発した新技ですが、今までエアブラシを使って色付けする場合、一つのパーツに1方向から影を付けるだけだったのですが、今回はマスキングして多方向から影を付けてあります。こうするといろんな方向から光が当ってるみたいで、おもしろい効果が出ました。まあ、あまり小さいパーツではやる意味が無いんですけどね。ともあれこの技術、今後も使えそうです。

さ~て次回はスカリオーラ職人のファビオラ・ルンゲッティさん。まだアイデアスケッチすら終わってないけど、年内に何とか仕上げるぞ!スケジュール的にきついけど、やらないと5月の職人展に取材した全員の職人さんの切り絵が間に合わないもんね。

それにつけても・・・ああ、たまには飲みに行きてえ!!(俊寛、心の叫び)

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2006年12月 7日 (木)

今月の新作その1。

Img_1869 2日前には完成してたんですけどね。ブログに書こうとしたら、メンテナンス中で全ての作業が出来ませんでした。丸2日も使えないのが続くと不便です。

というわけで今月の新作1点目、ミクロモザイク職人のフランコ・トラベルサーリさんです。(クリックすると大きい画像が出ますので。)サイズは50×50cmです。私の作品って色調が統一された物が多いので、今回のように派手な色使いの作品って珍しいですが、いかがなものでしょうか?

2枚目のの画像は顔付近のアップです。トラベルサーリさんの向こうに見えるプリングルス(ポテトチップ。日本でも売ってます。)の筒が妙にかわいい。大きさが丁度良いらしくて、材料の色ガラスのバーを入れるのに使ってます。Img_1871 こういう作品の本質にあまり関係無いんだけど、職人の個性が表れてる物を描くのって楽しいですね。(例、壁に貼ってあるHなカレンダーとか・・・。)

他にも小さい三脚に置いてあるポストカード、これはミケランジェロのシスティナ礼拝堂の「アダムの創造」の一部ですね。(指と指を合わせた場面が映画のETの有名なシーンみたい。)

棚の上に置かれた絵葉書やアンモナイトの化石、ピオ神父(最近、聖人に列せられた人。)の肖像など、いろんな物があるので制作を進めてて楽しかったですね。

さてミクロモザイクですが、これは微細なガラス片で点描のように仕上げるという物で、ローマ・モザイクとも言います。1枚目の画像の左下に束ねられた乾麺みたいなものがありますが、これが細く伸ばした色ガラスの束です。人物の向こうにある棚にも、さまざまな色ガラスの束が置かれています。Img_1870_1

3枚目の画像がトラベルサーリさんが制作中のモザイク。見やすいように向きを90度、変えてあります。わかりにくいかもしれませんが、ベネチアの風景ですね。金属の小箱に油粘土を敷いて、均等な長さにカットした色ガラスのバーをピンセットでつまんで、油粘土に刺して行く。全て刺し終わったら接着剤で固めて磨いて完成と。幅3mm程度のガラス片を並べていく作業なので、かなりの根気が必要とされます。

さて、1点終わったので次回作。陶芸家のロマーノ・パンパローニさんの切り絵が切リ終えた段階までやってあったので、2日前から色をつけて貼る作業に入っております。スケジュール的にこれを10日までに仕上げなきゃなりません。で、今月の残り21日間でもう一点新作を、下絵から始めて完成させると。・・・かなり大変ですね。

にもかかわらず、ロマーノさんの切り絵の色付けで新しい技を編み出したので(何か、熱血少年漫画のノリだなあ。)余計に時間がかかる方法で現在制作を進めております。どうなるものだかねえ。

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