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2006年6月21日 (水)

職人展その1、実演用の切り絵

Img_1531今回のブログからしばらくの間、今年のイタリア滞在のメインイベントである職人展の報告をしていきます。もう6月も後半だってのにねえ・・・。1ヶ月も遅れてるよ。

第12回コルシーニの職人展は5月12(金),13(土),14(日)日の3日間。117軒の職人の工房が参加しました。

私は自分のブースに、大作の職人シリーズが9点、小サイズのナポリの風景シリーズを15点、9cm四方の楽器シリーズを36点展示しました。その他、販売用にポストカード6種、干支・星座シリーズも持って行きました。これらに加えて観客の前で切り絵の実演をしました。今年はウッフィッツィ美術館所蔵、ミケランジェロのトンドドーニの模写です。(画像1)

Mich01この名画の模写シリーズは職人展に2回目の参加からやってまして、最初がボッティチェッリのパラスとケンタウルス、昨年がポントルモの十字架降下でした。ボッティチェッリは丁度その頃、この絵の展示会がフィレンツェで行われていたので、いわば流行を取り入れたということで。ポントルモについては、この絵が展示されている教会の前の広場は私が長年住んだ家だったので、一度やってみたかったからです。

では今年は何をやろうかというと、これがぎりぎりまで決まらなかった。やはりフィレンツェと縁のある名画の模写をやりたいけど、マイナーなやつはやりたくないし、メジャーなやつでも何点かは既に切り絵にしたことがある。流石にボッティチェッリの「ビーナスの誕生」と「春」はちょっと複雑すぎてとても3日で切り終わる自信が無いし・・・。かといって簡単なデザイン過ぎると私が作っててつまらないし。

じゃあどうすべえかなーと、しばらくの間悩んでいたのですが、展示会前に取材したモザイクのトラベルサーリさんの工房で、ミケランジェロのトンドドーニのすばらしいモザイクを見た。(6月17日のブログ参照。)そして、木彫のマッシモ・バルディーニさんの工房でも、トンドドーニ用の額縁が作られていた。(6月10日のブログ参照。)・・・という事は、こりゃトンドドーニと何かの縁があるという事だ。よって今回のデモンストレーションはこれで決定!

で、トンドドーニ用の額縁を作っていたマッシモさんによると、額縁のデザインをしたのもミケランジェロだそうだ。つまり額縁もひっくるめたものをトンドドーニと言う。成る程、確かに画集なんかでも、トンドドーニの写真は必ずこの額縁も掲載されている。(画像2)ならば切り絵にする時も、この額縁は入れなければなるまい。どっちにしろ絵だけでは簡単過ぎて、半日で終わっちゃいそうだから物足りないと思っていたし。

「・・・実演は観客だけに見せるものではない。参加する職人さん達や、それぞれの工房で真面目に頑張ってる留学生達にも、一発気合の入った所を見せてやる!」

というわけで丸一日かかって下絵を行い、展示会の期間中お客さんに説明しながら切ってました。何とか最終日の閉会一時間前に完成。これを作っている最中にテレビが取材に来て、けっこう長い時間放送されていたと、後で何人かの友達が教えてくれました。

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