« 部屋の話その2 | トップページ | 仮面職人、アゴスティーノ。 »

2006年6月 7日 (水)

ザンポーニャ

Gakki019_1

そろそろ新作の下絵を始めております。調子をつかむまでもうちょと時間がかかるかな。

画像は楽器シリーズのうちの1点、ザンポーニャ。南イタリアで古くから羊飼いが使った楽器です。イギリスのバグパイプと同系列の楽器ですね。羊の皮で風袋を作る。笛の部分はオリーブか桜の木を使っています。ナポリ辺りではクリスマスには2人1組になって、このザンポーニャと木製のフルートを演奏し門付けを行うというが、最近はこの風習もだいぶ廃れているのだそうだ

私はこの楽器の事を「イタリア職人の国物語」という本(朽見行雄著、日本交通公社)で知り興味を持ちました。本によると、南イタリア・モリーゼ州のスカーポリという山村には未だにこの楽器を作る職人さんも居るという・・・。是非その音色を聞いてみたい!!出来れば本物を演奏している所を見てみたい!!

という訳で、滞在中に南イタリア出身の友達にザンポーニャのCDが売ってないか聞いてみました。この点タイミングが良かったみたいで、復活祭で実家に帰ってたからフィレンツェよりは探しやすかろうという事で。

しかし、モリーゼ州の音楽集のCDにザンポーニャも他の楽器と一緒に演奏している曲はあったのですが、ザンポーニャだけの曲は見つからなかったそうです。確かにこの楽器には決まった楽譜は無いようで、奏者は耳で覚えた曲をそのまま演奏するという即興性の強いものだそうです。こういうのはCDにして残すのが難しいんですかね。ともあれ、友達にこの音楽集のCDを買って来てもらったので、今制作中に聴いてます。ザンポーニャの音も確認できた。「風笛」という日本語訳の通り、流れるようなそれでいてどこかに自然の厳しさも感じる音色ですね。

で、下宿の大家のD君。彼はナポリ出身であるからザンポーニャの事も聞いてみました。結果「ザンポーニャに興味があるう?」と言って2分間ぐらい笑われてしまいました。日本人のくせにザンポーニャみたいなイタリアでもマイナーな楽器に興味が有る事がおかしいんだそうです。・・・そこまで笑う事はないだろうよ。あまつさえ「おまえ変だ!」と言われた。この人に変人呼ばわりされるとは思わなかったな。

ところで、フィレンツェ在住の知人によると、最近はフィレンツェでもクリスマスになると大道芸みたいな形でザンポーニャを吹く人を見かけるんだそうです。また、別の知人によると7月にフィレンツェ近郊で大道芸人の祭りみたいなのがあって、そこでもザンポーニャを見かけたとか。私が住んでいた時代でも、意外とこの楽器を目にするチャンスはあったかもしれませんね。アンテナを張ってなかったから機会を逃したと。思えば惜しい事をしたものだ。

|

« 部屋の話その2 | トップページ | 仮面職人、アゴスティーノ。 »

コメント

新作をはじめられたんですか?楽しみです~♪

ザンボーニャ♪日記を拝見するまで「?バグパイプ?」と思ってました。
イタリアにも、ミニバグパイプがあるんですね~♪
どうやらヴィヴァルディの四季の中にザンボーニャを奏でるパートがあるみたいですよ♪
http://homepage.mac.com/muzette/Main/9_ensembles5.html
こちらのCDもちょっと興味深いかも?
http://www.ahora-tyo.com/artist/artist.php?row=1&anm=UARAGNIAUN

何時か本物のザンボーニャに会えるといいですね♪

投稿: mau | 2006年6月 7日 (水) 11時04分

mauさん、情報を提供していただきどうもありがとうございます。時間のある時に聴いてみます。

調べてみると似たような楽器はわりと広範囲に伝播していて、ウクライナやバルカン半島、アフリカ、インドにまで風袋と笛を組み合わせた楽器があるそうです。ただそれが現在まで伝わっているかどうかまではわかりませんけど。ザンポーニャも細々と生き残っている状態だからなあ・・・。なんとか世代を超えて生き残ってほしいものです。

投稿: 俊寛 | 2006年6月 7日 (水) 22時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 部屋の話その2 | トップページ | 仮面職人、アゴスティーノ。 »