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2006年6月14日 (水)

フォルテピアノ職人、ドナテッラ

Donatella003_1 フォルテピアノとは、現在のピアノの原型になった楽器です。この楽器が誕生したのは18世紀初めのフィレンツェ。当時メディチ家の楽器管理係りでチェンバロ職人だったクリストフォリが、チェンバロの音が強弱の変化に乏しいことを不満に思いこの楽器を改良しました。爪で弦をはじいて鳴らす代りに、ハンマーで弦を打って鳴らすという構造です。当初は「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(強弱のつけられるチェンバロ。イタリア語でフォルテが強い、ピアノが弱いという意味。)と名付けられました。ほどなく「フォルテピアノ」と縮めて呼ばれ、19世紀以降は単に「ピアノ」又は「ピアノフォルテ」と呼ばれています。

現在このフォルテピアノは発祥の地であるフィレンツェでも作られる事は無く、今回紹介するドナテッラさんたちの工房で修復されるか、古い時代に作られた物の複製が制作されるぐらいです。

というわけで、7人目の職人。正確には女性3人働いているので、7軒目、7,8,9人目の職人さんです。写真手前からアントネッラ・コンティさん。中央バルバラ・ミンガッツィーニさん。奥でパソコンをいじっているのがリーダーのドナテッラ・デジャンピエトロさん。・・・なんか女性だけの工房って宮崎駿のアニメみたいですね。アントネッラさんなんか仕事中にお腹がすくのか、時々レタスをシャリシャリかじってました。何故か番茶を飲んでたし。(私にも入れてくれましたが・・・。どこで見つけて来たんだろう。)見ていて楽しいですね。

彼女たちの工房はVia camaldoriにあります。同じ通りでバイオリンの工房を構えている日本人バイオリン職人のAさんに紹介してもらいました。工房にはショウルームとして何台かのフォルテピアノが置かれている他、コンサートホールまでついていて、時々彼女たちに修復された楽器のコンサートが開かれています。

この工房、広い上に職人さんたちの作っている物がでかくて複雑。更に数多くの道具類や材料が並べられているので、職人専門の切り絵師としてはゾクゾクするほど作り甲斐がある工房ですが、果たして今の私の腕で表現できるかどうか。あまり自信無いなあ。

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