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2006年3月19日 (日)

名画を切り絵でその4

lippi022 4月中旬にイタリアに出るので、それまでに仕上げなきゃならん作品を現在制作中ですが、ある程度まとまったらこのブログで公開します。

で、中断していた「名画を切り絵で模写してみようシリーズ」の紹介をば。

今回はフィリッポ・リッピの「聖母子と天使」。フィレンツェのウッフィッツィ美術館に収められています。

画像は私が制作した切り絵の下絵。前回のラファエッロ同様、完成時には引っくり返して見るので左右が逆になっています。サイズはA4サイズ。同時期に4点作ったうちの一つ。ラファエッロと今回のリッピで2点公開したので、残り2点ですね。

フィリッポ・リッピは修道僧ですが、生臭で妻帯したり子供を作ったりと、やりたい放題だったらしいですな。今じゃ全然珍しくないけど。この絵のモデルとなったのは彼が誘惑して妻にした修道女、ルクレツィア・ブーティと言われています。リッピの描く他の作品でもこの女性はしばしば登場しています。自分の思いが素直に画面に出ているのか、どの作品も現世的かつ生々しい雰囲気を持っています。私はこの作品が一番好きですけどね。

フィリッポ・リッピは不道徳のかどで告発されているのですが、当時のフィレンツェの大立者、コジモ・ディ・メディチの取り成しにより、法王ピウス2世の還俗と結婚の許可を得ました。まあ、この法王からして、若い頃は人妻に恋してポルノ小説まで書いた人なので理解もあったのでしょうね。イタリア人の気質とでも言うのだろうか。良く言えば融通の利く、悪く言えばいい加減な。

こういう国に生まれたからこそ、フィリッポ・リッピも思う存分に才能を伸ばせたのかもしれない。

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コメント

ボッティチェリの師匠ですね!
この天使によいしょとかつがれている幼子イエスのモデルも、リッピとルクレツィアの息子(フィリピーノ・リッピ)らしいですね。
「聖母の戴冠」だったかに、リッピの自画像といわれてる人物が描かれてるんですが、その絵を観るかぎり、ああいう生臭ぼーずさんに迫られたら、私だったらたぶん逃げるって思うんだけど。
どうしてこんなきれいな人が・・・よっぽどくどき上手だったんでしょうか?

投稿: てんこ | 2006年3月19日 (日) 16時52分

イタリア男は枯れませんからね。おじさんが若い女の子を捕まえる話は珍しくは無いです。
私が下宿していた部屋の大屋さん(女)も腹違いで17歳下の弟がいましたが、お父さんは更に3番目の女の人と子供を作っちゃったので「31歳下の弟が出来た・・・。」と恥ずかしそうにしてました。

投稿: 俊寛 | 2006年3月19日 (日) 18時28分

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